HoAEには「キャンペーンモード」「バトル」「オンラインプレイ」「マルチプレイ」という,4種類のゲームモードがある。ここでは,それらについて簡単に紹介していこう。
キャンペーンモードは,エルフ族のレンジャー「エルハント」となり,突如として現れたアンデッド軍との壮絶な戦いを体験していくモードだ。エルフ族の将軍モンフォーやその娘ラナ,ドルイドの賢者ドレルノールといった登場人物を中心に物語は進み,その過程で,エルハントは世界の謎を解き明かすことになる。
エピソードIからIIIまで続くHoAEの物語は,最終的には現代にまでつながり,現代社会に秘められた大いなる謎を解き明かすという,途方もないファンタジーサーガとなっている。
時には仲間と共に,時には単独(!)で敵と戦いながら,さまざまな試練に立ち向かうことになるこのモードでは,全部で16のシナリオが楽しめるほか,シナリオ間にはムービーシーンが挿入されており,ゲームを盛り上げてくれる。さすがに新作のシナリオを全部紹介してしまっては面白くないので,ここではシナリオ名のみを紹介するにとどめておこう。
なお,本作のインタフェースは一般的なRTSそのものなのだが,ゲームシステムにはRPG的なテイストが盛り込まれており,マップ上に配置されたショップで武器やアイテムを購入したり,落ちているアイテムを拾ったり,NPCを助けてアイテムをもらったりすることもある。
さらに主人公であるエルハントは,戦いを重ねることで経験を積み,レベルアップする。入手したアイテムや上昇した能力は,次のシナリオにも持ち越せるので,まるでRPG感覚でゲームを楽しむことも可能だ。
「バトル」は,使用種族やマップ,難度などを設定し,CPUを相手に戦うゲームモード。最大4勢力で戦う「Barkentian Plateau」,最大7勢力で戦う「Blood Streams」,2勢力で戦う「Flei Lake」という3種類のマップが収録されている。マップは今後,パッチなどによって追加されていく予定だ。
プレイヤーは「エルフ」「アンデッド」「機工師」「クライオ族」の4勢力と,勢力ごとに用意された「戦士」「レンジャー」「魔導師」という3タイプのヒーローから好きな組み合わせを選び,戦うことができる。
勝利条件は「完全制圧」「スコアゲーム(15分)」「スコアゲーム(30分)」「スコアゲーム(45分)」「スコアゲーム(60分)」の5種類。種族やヒーローの特性については後述するので,ここではゲームシステムを見ていこう。
CPUを相手に戦うバトル。マップが3種類しかないのは残念だが,設定次第でさまざまな楽しみ方ができる
バトルがスタートすると,画面にはヒーローユニットと数枚のスキルカードが表示される。カードはヒーローのみが使える呪文のようなもので,攻撃/防御/支援など,さまざまな効果が用意されている。
その中で最初に注目したいのが,「ラリーワーカーズ」というカード。これを使用すると,ヒーローは30分間石像になってしまい,行動できなくなるが,その代償として数名の労働者ユニットを召喚できるのだ。つまりラリーワーカーズを発動することで,一般的なRTSのように拠点を築き,大軍団を編成して戦うというゲーム展開が楽しめるのである。
もちろん「ラリーワーカーズ」を使用せず戦うこともできる。その場合は「ラリーワーカーズ」を換金して(残しておいてもいい),ヒーローを育成しながら戦う。ヒーローは普通のユニットとは異なり,戦いを重ねることでレベルアップするし,マップ上のショップで武器/防具/魔法/ポーションなどを売買したり,NPCモンスターがドロップするアイテムを入手したり,カードを駆使して有利に戦闘を進めたり,中立勢力にお金を払って味方に付けたりできる。さらにヒーローは,死んでもライフ(ゲーム開始前にライフの数を3/5/7から選択)の数だけ復活できる。ヒーローをじっくりと鍛え上げれば,1000体以上の敵とも互角に渡り合えるようになるだろう。そこまでいけば,非常に爽快感あふれるバトルを楽しむことができそうだ。
なお本作では,ゲーム開始時に,ゲームスタイルを「RTS vs RPG」と「RTS」のいずれかに設定できる。前述した内容は「RTS vs RPG」を選択したときの話で,「RTS」を選択した場合は,ゲーム開始とともに強制的に「ラリーワーカーズ」を使用した状況になる。もちろん,時間が経過すれば,石像になったヒーローは活動可能になる。