広告企画 : Heroes of Annihilated Empires Episode I

Heroes of Annihilated Empires Episode I 〜黄泉の国 アトランティス〜 日本語版

Text by Murayama  

 ウクライナの作家 Ilya Novak(イリヤ・ノバック)氏が著した「Heroes of Annihilated Empires」は,全5巻の中に太古から現代までが描かれるという,壮大なファンタジー小説。日本では翻訳版は出版されておらず,知名度はそれほど高くないが,“Euro Con”で最優秀新人賞に輝くなど,その完成度は折り紙付き。昨今のファンタジーブームを考慮すると,今後日本でも旋風を起こすかもしれない作品だ。
 そんな魅力的な「HoAE」に目を付けたのが,「American Conquest」や「Cossacks」を世に送り出したGSC Game World。同社は,原作の3巻から5巻の内容を,全三部作のゲームとしてリリースすると発表し,第一作のRTS「Heroes of Annihilated Empires Episode I」はリリース済みとなっている。
 秀作と名高いRTS「Cossacks」の実績からも分かるように,本作でも熱い対戦が楽しめるし,キャンペーンモードの評判もすこぶる高いようだ。
 すでに何度も報じられているので,ご存じの人も多いだろうが,先日「こちら」でもお伝えしたように,PCタイトルへの本格参入を宣言したテクモが,本作の国内販売権を獲得し,ローカライズを担当。2006年12月22日に「Heroes of Annihilated Empire Episode I〜 黄泉の国 アトランティス〜日本語版」(以下,HoAE)をリリースするのである。これで,英語が苦手だという人でも,本作の重厚な世界観やストーリー展開を,じっくりと楽しめるようになる。

 さて,若干前置きが長くなってしまったが,4Gamerでは前編/後編に分けて,本作の魅力に迫っていく。前編となる今回は,ゲームシステムやヒーローユニットなどを中心に紹介していこう。

オープニングでは,大量のアンデッドによって街が攻撃される様子が描かれている。大地を埋め尽くすほどのアンデッドが街に突撃するシーンは圧巻だ
RTSとRPGのどちらも楽しめるユニークなゲームシステム。やはりヒーロー単騎で多数の敵を葬り去るのは気持ちいい。カードや独特のレベルアップシステムを駆使して究極のヒーローを育成せよ!

HoAEのゲームモードをチェック!

 HoAEには「キャンペーンモード」「バトル」「オンラインプレイ」「マルチプレイ」という,4種類のゲームモードがある。ここでは,それらについて簡単に紹介していこう。

重厚な世界を描いた「キャンペーンモード」

 キャンペーンモードは,エルフ族のレンジャー「エルハント」となり,突如として現れたアンデッド軍との壮絶な戦いを体験していくモードだ。エルフ族の将軍モンフォーやその娘ラナ,ドルイドの賢者ドレルノールといった登場人物を中心に物語は進み,その過程で,エルハントは世界の謎を解き明かすことになる。
 エピソードIからIIIまで続くHoAEの物語は,最終的には現代にまでつながり,現代社会に秘められた大いなる謎を解き明かすという,途方もないファンタジーサーガとなっている。
 時には仲間と共に,時には単独(!)で敵と戦いながら,さまざまな試練に立ち向かうことになるこのモードでは,全部で16のシナリオが楽しめるほか,シナリオ間にはムービーシーンが挿入されており,ゲームを盛り上げてくれる。さすがに新作のシナリオを全部紹介してしまっては面白くないので,ここではシナリオ名のみを紹介するにとどめておこう。

キャンペーンモードのシナリオ名一覧
  • ドーンの街
  • ハードストーンの砦
  • 呪われし墓地
  • 緑樹の森
  • ペガサスの湖
  • 資源を求めて
  • 野営地を守れ
  • 世界の頂へ
  • オラクル
  • 冠を探せ
  • 賢者ドレルノール
  • 機工師たちの住む島
  • フロストへの三つの道
  • シャンバラ
  • ユニヴェルスム
  • 偉大なる儀式
  • 破滅(ムービー)

 なお,本作のインタフェースは一般的なRTSそのものなのだが,ゲームシステムにはRPG的なテイストが盛り込まれており,マップ上に配置されたショップで武器やアイテムを購入したり,落ちているアイテムを拾ったり,NPCを助けてアイテムをもらったりすることもある。
 さらに主人公であるエルハントは,戦いを重ねることで経験を積み,レベルアップする。入手したアイテムや上昇した能力は,次のシナリオにも持ち越せるので,まるでRPG感覚でゲームを楽しむことも可能だ。

RPGとRTSのハイブリッド!?「バトル」

 「バトル」は,使用種族やマップ,難度などを設定し,CPUを相手に戦うゲームモード。最大4勢力で戦う「Barkentian Plateau」,最大7勢力で戦う「Blood Streams」,2勢力で戦う「Flei Lake」という3種類のマップが収録されている。マップは今後,パッチなどによって追加されていく予定だ。
 プレイヤーは「エルフ」「アンデッド」「機工師」「クライオ族」の4勢力と,勢力ごとに用意された「戦士」「レンジャー」「魔導師」という3タイプのヒーローから好きな組み合わせを選び,戦うことができる。
 勝利条件は「完全制圧」「スコアゲーム(15分)」「スコアゲーム(30分)」「スコアゲーム(45分)」「スコアゲーム(60分)」の5種類。種族やヒーローの特性については後述するので,ここではゲームシステムを見ていこう。


CPUを相手に戦うバトル。マップが3種類しかないのは残念だが,設定次第でさまざまな楽しみ方ができる

 バトルがスタートすると,画面にはヒーローユニットと数枚のスキルカードが表示される。カードはヒーローのみが使える呪文のようなもので,攻撃/防御/支援など,さまざまな効果が用意されている。
 その中で最初に注目したいのが,「ラリーワーカーズ」というカード。これを使用すると,ヒーローは30分間石像になってしまい,行動できなくなるが,その代償として数名の労働者ユニットを召喚できるのだ。つまりラリーワーカーズを発動することで,一般的なRTSのように拠点を築き,大軍団を編成して戦うというゲーム展開が楽しめるのである。
 もちろん「ラリーワーカーズ」を使用せず戦うこともできる。その場合は「ラリーワーカーズ」を換金して(残しておいてもいい),ヒーローを育成しながら戦う。ヒーローは普通のユニットとは異なり,戦いを重ねることでレベルアップするし,マップ上のショップで武器/防具/魔法/ポーションなどを売買したり,NPCモンスターがドロップするアイテムを入手したり,カードを駆使して有利に戦闘を進めたり,中立勢力にお金を払って味方に付けたりできる。さらにヒーローは,死んでもライフ(ゲーム開始前にライフの数を3/5/7から選択)の数だけ復活できる。ヒーローをじっくりと鍛え上げれば,1000体以上の敵とも互角に渡り合えるようになるだろう。そこまでいけば,非常に爽快感あふれるバトルを楽しむことができそうだ。

 なお本作では,ゲーム開始時に,ゲームスタイルを「RTS vs RPG」と「RTS」のいずれかに設定できる。前述した内容は「RTS vs RPG」を選択したときの話で,「RTS」を選択した場合は,ゲーム開始とともに強制的に「ラリーワーカーズ」を使用した状況になる。もちろん,時間が経過すれば,石像になったヒーローは活動可能になる。

ゲーム開始直後の画面。「ラリーワーカーズ」を使うか使わないかで,その後のゲームスタイルは大きく変わる 攻撃と防御には,魔法/貫通/殴打/斬撃などの属性が設定されている。相手の攻撃に合わせて防衛ユニットを選びたいところ 中立勢力と契約した場合,ある程度兵力がたまると自動で敵の拠点に進軍してくれる。複数のNPCと契約しておきたいところだ

世界を相手に戦え!「オンラインプレイ」


サーバーに接続して対戦するオンラインプレイ。残念ながら評価版では機能しなかった

 インターネット上のサーバーに接続し,オンライン対戦を楽しむモード。一般的なオンライン対応RTSのように,ロビーで仲間を募って戦う。
 レーティング対戦はもちろん,ランキングやフォーラムなども用意されており,世界中のライバルと熱いバトルを楽しむことができる(サービス開始時点では,フォーラム機能は未実装となっている)。

LANを介して遊ぶならこれ「マルチプレイ」


LANを通じての対戦が楽しめる。オンラインプレイは長引きやすいので,時間制限を設けたルールがオススメ

 LANなどを介してプレイヤー同士が戦うモード。同室内に複数のPCを持ち寄って対戦を楽しみたいなら,このモードで。ゲーム内容は,基本的に「バトル」モードと同様なので,まずは対CPU戦で腕を磨いておきたいところだ。

四つの勢力とヒーロー


合計12種類のヒーローが登場する。これは私見だが,キャスター系のヒーローのほうが育成は難しいようである

 キャンペーン以外のモードでは,プレイヤーは「エルフ」「アンデッド」「機工師」「クライオ族」の中から一つの勢力を選び,ゲームをプレイすることになる。どの勢力もなかなか個性的で,選択に悩むことだろう。
 各勢力のユニットの詳細については後編で紹介するとして,今回は勢力ごとの特性を紹介していこう。また各勢力のヒーローはスキルカードを持っており,さまざまな特殊能力を行使できるが,これもヒーローによって大きく異なるので,フォローしておく。なおマップ上には,プレイヤーが選択する4種族以外にも,ゴブリンやノールなど中立勢力も登場する。

エルフ

 拠点を広げることで,周囲に緑が広がっていく森の民。食料/木材/鉄/クリスタルといった四つの資源を採取して拠点作りを行う。金や石は採取しなくてもいい。
 労働者であるフェアリーは,4勢力の中では唯一飛行能力を持ち,研究施設「森のアカデミー」を通じて,移動力を50%も向上させられる。資源回収なども素早く行えるので,拠点を発展させる面では,エルフは他勢力よりも一歩抜きんでているかもしれない。  ドリアード,エルフパイクマン,エルフアーチャー,ケンタウロスは,装備を開発することで攻撃力や防御力を上げられる。またユニコーンは,周囲のユニットの攻撃力を2ポイント上昇させる特殊能力を持つ。その上昇効果はスタック(積み重なる)するので,主要部隊には複数のユニコーンを同行させたいところだ。
 エントもユニークな能力を持っており,周囲の敵を10秒間スネア(移動力減少)状態にできる。先行したエントのスネアで敵の動きを封じ,そこへエルフアーチャーによる一斉射撃を浴びせるという戦術は,かなりの効果が期待できるだろう。

育成できる兵士
フェアリー,ドリアード,エルフアーチャー,エルフパイクマン,ケンタウロス,エント,ユニコーン,ドルイド,グリフォン,ペガサス,トリアヌール,アメラ,ハートン
ヒーローユニット
アマゾン固有のカード
  • エキリブリアム(魔法耐性は上昇するが呪文のコストが倍増)
  • レトリビューション(敵の怒りを集める。受けたダメージの一部を相手に与える)
  • ヒロイズム(味方の攻撃速度と攻撃力を上昇させるが,防御力は低下)
レンジャー固有のカード
  • ウインドアロー(矢のダメージと射程距離を上昇させるが,攻撃速度は低下)
  • ライトウォーク(移動速度と貫通ダメージ防御力が上昇。体力の回復速度低下)
ドルイド固有のカード
  • インセクト(ユニットの防御力と攻撃力を低下させる)
ヒーロー名タイプHPMANAダメージ有効範囲攻撃速度移動速度視界魔法耐性貫通耐性殴打耐性斬撃耐性
アマゾン戦士400
(20)
200
(4)
1580406020575
レンジャーレンジャー300
(10)
250
(5)
12500806040342
ドルイド魔導師200
(1)
300
(15)
8400506025230
使い方次第では敵の進行を遅れさせることができるドルイド。敵の移動力を低下させる攻撃魔法を使用する エルフ軍最強とも言えるペガサス。飛行ユニットでありながら一度に複数の弓矢を撃ち出すので,対空/対地共に優秀な戦果を挙げる 移動力が高く,視界も広いグリフォン。偵察には向いているが,対空攻撃しかできないため,戦闘での出番は少ない

アンデッド

 拠点を広げることで周囲が腐食していく死の民。石/金/鉄/クリスタルといった四つの資源を採取して拠点作りを行う。食料や木は採取しなくてもいい。
 アンデッド勢力は,とにかくユニットの生産が早い印象がある。スケルトンなどは1体/秒の勢いで生産できるので,うまく運用できれば,ラッシュ(序盤の速攻)で相手を押し切ることも可能だろう。
 それに加えて,周囲のスケルトンの防御力を1ポイント上昇させるスケルトンキャプテンを同行させれば,より粘り強く戦える。この防御力アップの効果はスタックするので,スケルトンの部隊には,スケルトンキャプテンを必ず複数動員して,盤石の態勢にしておきたいところだ。
 ちなみに労働者は,遠距離攻撃が可能なネクロマンサー。攻撃力が高いので,防衛時には戦闘員としての活躍も期待できそうだ。
 またアンデッドの特徴としては,装備をアップグレードできるユニットが多いことも挙げられる。スケルトン,マミー,ゾンビ,ワーウルフ,ヴァンパイア,ゴースト,ボーンドラゴンは,攻撃力や防御力を強化できるので,状況に応じて強化プランを立てていきたい。
 なおワーウルフやヴァンパイアは非常にユニークなキャラで,人型/獣型の形態を,任意に変更可能。とくにワーウルフは,人間のときはアーチャーとして,人狼のときは近接戦を行う戦士として活躍できる。

育成できる兵士
ネクロマンサー,スケルトン,スケルトンキャプテン,マミー,ゾンビ,ゴースト,リッチ,カタパルト,ヴァンパイア,ワーウルフ,ボーンドラゴン,ドラコリッチ,デスナイト,ガレー,フライングダッチマン,ゴーストシップ,ブラックフェリー
ヒーローユニット
デス・ナイト固有のカード
  • ダークアーマー(味方の防御力と攻撃力を上昇させるが,移動力は低下)
  • フィアー(ダメージを受けた敵は恐れを成して逃げる)
  • アブソーブション(味方にダメージを与え,その分ヒーローを回復)
ヴァンピレス固有のカード
  • 走る(一定時間移動速度上昇)
  • ヴァンピリズム(魔法耐性は無効になるが,攻撃するたびに体力が回復)
  • ブラッドラスト(攻撃力を上昇させるが,防御力は低下)
リッチロード固有のカード
  • ネクロマンシーオーラ(付近で死んだ敵は中立のスケルトンになる)
ヒーロー名タイプHPMANAダメージ有効範囲攻撃速度移動速度視界魔法耐性貫通耐性殴打耐性斬撃耐性
デスナイト戦士400(17)200(4)1460306820669
ヴァンピレスレンジャー300(5)250(6)12805060205511
リッチロード魔導師200(0)300(16)12400506025300
数に頼った戦術がアンデッドの強み。スケルトンの大量生産は,序盤の奇襲攻撃だけでなく,防衛面でも有効だ 労働者を生産できる施設,ネクロマンサーの砦は,対空/対地攻撃能力を持っている。防衛時には自動で攻撃してくれるのでありがたい ドラコリッチは敵をおびえさせる特殊能力を持っているので,うまく使えば敵を退けられる。なかなか頼もしい味方だ

機工師

 拠点を広げることで周囲が砂漠になっていく砂の民。木材/食料/石/金/鉄/クリスタルといった六つの資源を採取して,拠点造りを行う。ゲームに登場する全資源が必要なので,資源の採取に手間取ることもある。
 ドワーフミリシャ,ドワーフマークスマン,クレイゴーレム,スチームゴーレム,アイアンゴーレム,スチームマシンは,装備をアップグレード可能(ドワーフミリシャは防御力のみ)。ドワーフマークスマンは射撃と肉弾戦を瞬時に切り替えられるユニットで,状況に応じた戦法がとれる。
 機工師という名前からも分かるように,この勢力には機械仕掛けのユニットが多い。クレイゴーレムは,自勢力下であればヒットポイントが大幅に自動回復する能力を持ち,アイアンゴーレム/スチームゴーレムの両者は,魔法攻撃を無効化する能力を持っている。さらに各ゴーレムは,一撃で複数の敵にダメージを与えられるので,運用のしかたによっては,少数で多数の敵と戦えるだろう。
 また,敵から視認されない地雷を設置できるのも,機工師ならではの特徴。地雷は範囲攻撃なので,敵の通り道になりそうなところに仕掛けておけば,甚大なダメージを与えることも可能である。

育成できる兵士
ドワーフミリシャ,ドワーフマークスマン,オルニトプター,ツェッペリン,クレイゴーレム,スチームゴーレム,アイアンゴーレム,スチームキャノン,スチームマシン,カタマラン,アイアンクラッド,アイアンフェリー
ヒーローユニット
アーティフィサー固有のカード
  • オーバーホールオーラ(体力を回復する)
  • ジャミング(周囲の敵の攻撃力を低下させる)
エンフォーサー固有のカード
  • 直接/間接攻撃を切り替える(武器を変更する)
  • ダイナマイト(死ぬ寸前の味方が爆発してダメージを与える)
  • スモークスクリーン(間接攻撃によるダメージを緩和する)
  • ガスストライク(周囲の全ユニットを毒状態にする)
ジオマンサー固有のカード
  • アースパワー(敵の移動速度と防御力を低下させる)
ヒーロー名タイプHPMANAダメージ有効範囲攻撃速度移動速度視界魔法耐性貫通耐性殴打耐性斬撃耐性
アーティフィサー戦士400(22)250(5)1570206020685
エンフォーサーレンジャー300(12)200(3)10600406030685
ジオマンサー魔導師200(2)300(16)14350336025331
ドワーフマークスマンは,任意に近接/遠距離攻撃が切り替えられる。オールラウンドに戦える便利なユニットだ 機工師の飛行ユニットは飛行船。ゲーム中でも一,二を争うほどの大きさだ。移動力は低いので,主に防衛向き? 機工師の作成するユニットにはメカニカルなデザインのものが多い。大半は魔法に対して圧倒的な防御力を持っている

クライオ族

 拠点を広げることで周囲が雪原になっていく雪の民。機工師と同様,木材/食料/石/金/鉄/クリスタルといったゲームに登場する全資源を用いて拠点を作る。
 イエティ,ソーサラー,エンチャントレスは装備をアップグレード可能。研究施設「英知の宮殿」を利用すれば,アイスドレイクの攻撃力やヨーツンの防御力も上げられる。またエンチャントレス,ヨーツンは近接/間接攻撃を切り替えられるので,汎用性を生かした戦法もとれる。
 クライオ族でユニークなユニットといえばアイスゴーレムで,クライオ族の領土(雪原)内では毎秒20ずつ体力が回復するが,領土から出ると毎秒20ずつ体力が減ってしまう。ほかにも,範囲攻撃が可能なユニットの印象が強く,中でも強力なのがマンモス。本作ではユニット単体に当たり判定があるので,ユニットで壁を作られると,突破するのが難しい。しかしマンモスの突進力ならば,ユニットの壁を踏みつぶしながら前進できるのだ。マンモスは,敵の形成する包囲網を突破するにはうってつけのユニットといえるだろう。

育成できる兵士
グレムリン,イエティ,イエティトライバルチーフ,ソーサラー,エンチャントレス,バリスタ,アイスゴーレム,アイスドレイク,マンモス,ヨーツン,コールドスピリット,ダカール
ヒーローユニット
バーバリアン固有のカード
  • オーラオブヒューリー(攻撃力を上昇させるが,防御力は低下)
  • アイスオーラ(冷気をまとって敵の移動力と防御力を低下させる)
  • オーラオブデストラクション(周囲の味方は殴打系のダメージを与るようになる)
ヴァルキリー固有のカード
  • サンダーストームオーラ(周囲の敵にダメージを与える)
  • ウィンドオーラ(周囲の敵の移動力を低下させ,味方の貫通攻撃力を上昇)
アークメイジ固有のカード
  • トランスフォーメーションエナジー(体力をマナに変換)
ヒーロー名タイプHPMANAダメージ有効範囲攻撃速度移動速度視界魔法耐性貫通耐性殴打耐性斬撃耐性
バーバリアン戦士450(25)150(3)18100365920474
ヴァルキリーレンジャー300(2)250(5)1060445920585
アークメイジ魔導師150(0)350(16)10450506025230
ダメージを負っても自己修復する能力を持ち,範囲攻撃も可能なコールドスピリット。連戦できる優秀なユニットである 氷の弾を発射するバリスタ。写真を見てもらえば分かるように,射程も長く,弾道上のすべての敵にダメージを与えられる アイスドレイクの攻撃は敵の移動力を低下させられる。おまけに複数の敵に対して命中するというのもありがたい

 本作には,今回紹介した四つの勢力以外にも,ノール,ゴブリン,ドラコナイト,ウルサノイド,ドワーフといったNPC勢力が登場する。RPGとしてプレイしている場合は,これらNPC勢力にお金を払うことで仲間にできる場合もある。
 今回は前後編の前編ということで,これからプレイしようとしている人に向けての紹介記事になったが,後日掲載予定の後編では,ユニットの相性やさまざまな検証を盛り込み,もう少し突っ込んだ内容の記事をお届けするので,期待していてほしい。

タイトル Heroes of Annihilated Empires Episode I 〜黄泉の国 アトランティス〜 日本語版
開発元 GSC Game World 発売元 テクモ
発売日 2006/12/22 価格 価格は9240円(税込)
 
動作環境 OS:Windows XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2GHz以上推奨],メインメモリ:256MB以上[1GB以上推奨],グラフィックスチップ:DirectX 9.0c対応以上,グラフィックスメモリ:64MB以上[128MB以上推奨]

(C)TECMO,LTD./GSC Game World 2006

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