4G：先日台湾版で発表された今後の拡張予定はどうなるのですか？

能島：どんどん入ってきます。というか，勝手に入れてきますね。台湾版で今後入れていきますという発表があった直後に日本版のアップデートでグロー効果とか入っていましたし。

4G：モンスターをペットにできるという収妖システムはどうなっているんでしょう？

能島：実はあれはいちばん最初のβテストでは部分的に入ってたんですよ。

4G：え？

能島：まだ調整ができていないくてちゃんと見ていないんですが。収妖システムは，クエストで得られるアイテム，壷なんですが，それにモンスターを閉じ込めて，必要なときに取り出して使うという感じになります。ポケモンみたいな感じですか。
　
4G：ボスクラスのモンスターまでペットにできて，さらにそれを合体させて新しいモンスターを作れるとなると，バランスの取り方が非常に難しいと思うのですが。

能島：そのあたりは私もまだテストしていませんのでなんともいえませんが，なんらかの調整は必要でしょう。
　

　聞くと，モンスターの支配は永続的だそうで，どう考えても非常に強力な戦闘システムとなる模様だ。それにしても，なにやら日本サーバーは，台湾版の新機能テストサーバーと目されている感があるのは気のせいだろうか。
　

だんだん成長していくペット

　
　風水を使って，例えば今日は仕事運が悪いというときには，仕事運強化の模様替えをすることで「開運」もできる。
　人間の力で変えられるものが「運命」であり，変えられないものが「宿命」であると，先日行われたガマニアの発表会で，宿命システムを担当した占い集団「塔里木」の人がレクチャーしていたが，まさに運命の部分を操作できるシステムである。ちなみに飛天onlineでは，運命6：宿命4の割合でプログラムされているという。大半はプレイヤーの努力で切り開けるようにできているのだ。
　飛天の風水は，部屋に対しての家具の配置で運勢が決まるようだ。部屋は20〜30程度のマスで仕切られていて，そこに家具を配置するようなものになるらしい。もちろん方角などは非常に重要になってくる。
　家具の色などは関係するのかとSoftstarの開発者に聞いたところ，現状では位置だけが考慮されるということで，日本と台湾の風水で流行りがちょっと違っているようにも思われた。しかし，「それはいいアイデアだ」ともいっていたので，日本版では，そういった要素も入ってくるのかもしれない。

 

 

この鏡をクリックするとメインストーリークエストが始まる

大久保：メインストーリーのクエストがウリだと思っているんですが，皆さんあまりクエストはやってくれてないみたいですね。

4G：クローズドβテストのときに井戸の中には入ったことはあるのですが，クエストの指示が出るレベルだとかなりきついですね。

能島：あそこは結構いい狩り場みたいですけどね。

4G：らしいですね。近いですし。でもリンクしてくるので一人で行くものじゃないと思いました。一度死ぬと縄がなくなっているのですが。

能島：井戸をクリックすれば，また入れますよ。

4G：なるほど。試しに入ってみたもののすぐ死んで，縄が作れなくなったので放置していました。

　「巻き物」というのは，見ても分かりにくいので「指導者」とかの旗にしたほうがよいのではないかという会話がゲーム内でもされていたが，かなりよいアイデアだと思う。
　現状は「とりあえず付けとけ」という感じで初心者の幟や巻き物をつけている人が多いようで，せっかくゲームで用意されているシステムがあまり有効に機能していないような気がする。初心者の旗は困っている人だけ，巻き物はちゃんと答えられる人だけ付けるようにしよう。
　

分からないことがあったら「初心者の旗」 ボランティアサポートは「導く者の書」

能島：あと初心者装備で楯は必要かなあと思っています。左手に楯がないと刀客とか剣客とか左手が空いていますので。
　

　ということだったのだが，現在楯を装備できるのは傭兵だけのようだ。接近戦が多いだけに刀客，剣客にも楯が使えるようになると確かによい感じかもしれない。
　なお，楯は現在は傭兵のスキルでたまに使われるくらいなのだが，肝心の傭兵の主要武器が両手武器なので，楯と同時に使うことができない。ここは早く斧を用意してもらいたいところだ。
　

　
大久保：いろいろな要望は出てきていますが，一度にすべてを解決することもできないので，優先順位をつけてやっていくことになります。

能島：いまの優先順位では，まず職業ごとのバランスですね。私が台湾版でパーティを組んでやっていたときには，正直言ってあまり面白くなかったんですよ。

4G：なんかどれも似た感じになっちゃいますよね。

能島：日本版では職業ごとにもっと特性をつけていきたいですね。

4G：なるほど。

能島：ただ，個性はつけていきたいんですけど，特定のジョブがいないとパーティが成立しないようでも困るので，そのあたりは気をつけて調整していかなければならない部分ですね。

4G：クローズドβテストである程度慣れていたので，オープンβテストはスムーズにいってるのですが，普通のMMORPGとかなり違う部分がありますし，オープンβテストの状態で普通の人がやって，すんなり行けるのかな？　というのはちょっと心配な部分もあります。

大久保：もっと初心者用の導入が必要かもしれませんね。公式ページを含めて，そのあたりは充実させていきたいです。

4G：今日は長々とありがとうございました。

　オープンβテストが始まってしばらく経つが，まだ未実装部分も多く，正式サービス稼働まではもう一頑張り，といったところだろうか。日本版の飛天onlineは台湾版よりも先に導入されたフィーチャも多く，最終的にどのようなゲームとして落ち着くのかさえ，まだ見えてこない。逆に言えば，プレイヤーの意見でよりよいゲームとしていくことも可能だということでもある。
　前回と今回のインタビューで感じたのは，運営側ではプレイヤーの意見を広く求めているということだ。公式ページのフォームからいろんな意見を送ってみてほしい。それがきっと，運営にとってもユーザーにとっても，そして開発にとっても「よりよい」ものを作るための一つの"策"となっていくことだろう。