― 広告企画 ―
これから始める人へ贈る「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」入門

Text by 星原昭典 

 「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」(以下,FE)に関する情報としては,これまでにも数度にわたるβテストレポートや開発者インタビューを掲載してきた。それらに目を通してきた人は,この作品の概要を理解していることだろう。
 だが,読者の中には2006年2月23日の発売日以降に,初めて本作への興味を持ったという人もいるかもしれない。そこで今回は,今一度,FEとはどんなゲームなのかをまとめてみたい。

 

大規模な対人戦闘が楽しめるアクションRPG

矢が降り注ぎ,魔法や剣撃が飛び交う最前線。このような大人数同士での戦闘を楽しめることがFEの最大のウリ

 FEの公式サイトによると,本作のジャンルは“MMOアクションRPG×ストラテジー”。なんとなく,全体像をイメージしにくい表現ではあるが,これはFEがほかにあまり似たもののない,オリジナリティの高いゲームだからこそだろう。
 一つのサーバーに数多くのプレイヤーが同時に接続して共にプレイできるところや,キャラクターが経験を積むことで徐々に強くなっていく仕組みなどは,一般的なMMORPGと同様だ。それでは,FEならではの部分とは,どういったものだろうか。
 まず「戦闘にアクションゲームの腕前が要求される」ことが挙げられる。ターゲット+オートアタックで半自動的に戦闘が進んでいくMMORPGとは違い,FEでは,まるで三人称視点のアクションゲームをプレイしているような感じでキャラクターを操作することになる。弓や魔法など,遠隔攻撃が可能なクラスのプレイ感覚は,一人称視点のシューティングゲームに似ていると評する人もいる。

 

装備品を変更すれば,きちんとキャラクターの外見に反映される。中には一風変わった見た目の装備品もあるとか

味方プレイヤー達と協力して敵の建築物を攻撃。HPの高い建築物も大勢でかかれば素早く破壊できる

 FEと一般的なMMORPGで異なるもう一つのポイントは,FEが「主に大規模な対人戦闘を楽しむためにデザインされている」ことだ。ゲーム内で「戦争」と呼ばれる対人戦闘はすべて,ほぼ同数のプレイヤー同士で行われるチーム対チームの戦いだ。プレイヤーキャラクターは,モンスターを倒し続けることでレベルを上げられるが,戦争に参加することでも経験値を獲得できるようになっている。
 ある程度レベルが上がってからは,モンスターと戦うよりも戦争に参加したほうが,より多くの経験値を得られる。さらに,FEには対人戦闘に参加しないと手に入らないアイテムも存在するので,プレイヤーは自然と戦場に足を運ぶようになるのである。
 この大規模な対人戦闘=戦争には,プレイヤーキャラクター同士が攻撃しあう以外にも,戦術的なゲーム要素が盛り込まれている。それが資源収集や建築といった,ストラテジーゲーム風の要素だ。自軍が勝つためには,敵を倒すだけでなく,防衛施設を建築したり塔を建てて支配領域を広げたりする必要がある。こういう要素があるために,ゲームジャンルの末尾に「ストラテジー」の文字が入っているというわけである。

 

選択可能な3種類のクラス

モンスターとの戦闘。敵からの攻撃を受けないようにうまく立ち回れば,ノーダメージで倒すことも可能だ

 FEに用意されているプレイヤーキャラクター用のクラスは,「ウォリアー」「スカウト」「ソーサラー」の3種類だ。FEには“回復”や“仲間のサポート”を得意とするクラスは用意されておらず,この三つのクラスはすべて,基本的には“攻撃”もしくは“状態異常の付加”が得意なクラスとなっている。
 プレイヤーキャラクターは,経験を積むことによってレベルアップしていく。レベルアップすると戦闘技“スキル”を習得するのに必要なスキルポイントが得られる。このスキルポイントをスキルに対して割り振っていくことで,その技の威力が上がったり,さらに上位のスキルを習得可能になったりする。FEではこのスキルをどのように伸ばしていくかによって,キャラクターの個性が分かれていくようになっている。

 

ウォリアー

ウォリアーは,近接攻撃用の武器を使った直接攻撃を得意とするクラス。スキルの系統には「片手武器+シールド」スタイルのものと,「両手武器」スタイルのものがある。FEでは,前者が防御型で後者が攻撃型,といった感じではなく,両者の差はスタイルによって戦場での振る舞いに若干の違いが出る程度。片手スタイルのウォリアーは,敵を一時的に行動不能にするスタンや範囲攻撃,両手スタイルのウォリアーは,敵の懐に素早く飛び込むスキルと強力な範囲攻撃を軸に戦うことが多いようだ。

 

スカウト

スカウトで戦うときには,弓をメイン兵装とするスタイルか,短剣をメインとするスタイルのどちらかを選ぶことになる。弓系のスキルを伸ばしていくと,範囲攻撃や貫通攻撃,状態異常付加攻撃など多用な効果を持った矢を放てるようになる。短剣系のスキルには,一撃で大ダメージを与えるもののほか,目くらましや毒,防御力ダウンといった状態異常を付加できるものがそろっている。これらには敵に近づかないと使用できないものが多いので,短剣スカウトは自然と,姿を隠すハイドのスキルを活用する必然性が高まる。

 

ソーサラー

ソーサラーには氷系,炎系,雷系の3種類の魔法系統が用意されている。キャラクター育成時には,まずはどれか一つの系統に絞って育てていくとよいだろう。氷系の魔法には,敵の動きを制限する効果があるものが多い。炎系の魔法は,対象のHPを継続的に減らすことができるので,他系統よりも多くの与ダメージが期待できる。雷系魔法は,魔法弾を飛ばすのではなく,狙った場所に雷を落とすタイプなので,着弾が早く,使い勝手が良い。

 

経験値はモンスターハントや戦争参加によって得られる。レベル10程度までは,比較的簡単に成長させられる

一度割り振ったスキルポイントは,後から振り直すことができない。スキルの取得は慎重に行おう

 

 FEの世界では,五つの国が領土争いを続けており,プレイヤーキャラクターはこのうち一つの国家に所属して戦うことになる。所属する国によってキャラクター性能が変わったり,入手できるアイテムが変化したりすることはないので,単純にイメージだけで選んでしまって構わないだろう。ただ,あとから所属国家を変えることは今のところできないので,一緒にプレイしたい友人がいる場合などは,事前に相談して同じ国家を選んでおくこと。

 どのクラスでも,レベル1から戦争に参加できるが,スキルをいくつか覚えるまでは,操作の練習も兼ねたモンスター狩りでレベルを上げることをお勧めする。出身国の首都の周辺エリアには,あまり強くないモンスターが棲息しているので,それを狩っていれば,比較的簡単にいくらかの経験値とお金を入手できる。稼いだお金は,より良い装備の入手と戦争用のHP回復アイテムの購入に充てよう。

 

ストラテジー要素の盛り込まれた「戦争」

中央の大陸はほぼ常に戦争が起こっている状態。コアタイムであれば戦いの場は簡単に見つけられる

 戦争に参加するには,自分で宣戦布告操作をするか,すでに始まっている戦争に飛び込むかの2通りの方法がある。とりあえずゲームの概要が飲み込めるまでは,後者が良いだろう。周りを五つの国家にぐるりと囲まれた中央の大陸が,FE世界の最激戦区だ。そこで戦争が起こっているエリアを選択すると,ウインドウが開いて戦争の詳しい情報を確認できる。参戦が「可能」となっていれば,すぐにその戦争に参加できる。大規模な対人戦闘を楽しむゲームであるFEでは,手軽に戦争に参加できるようになっているのだ。

 

巨大クリスタルの近くにしゃがんでいれば徐々にクリスタルがたまっていく。同時に体力を回復させることも可能

 戦争の基本的な勝利条件は「敵軍の城/キープのHPを0にする」ことだ(城は防御側,キープは攻撃側の拠点)。城/キープのHPを減らす方法には「その建築物を直接攻撃する」「敵軍のプレイヤーキャラクターを倒す」「オベリスクを建造して自軍の支配領域を広げる」などいくつかある。このうちオベリスク建造には,建築リソースである「クリスタル」が一定量必要になる。クリスタルはマップ上にいくつかある「巨大クリスタル」付近でじっと座っていることで少しずつ入手できる。
 クリスタルは,建築物の建築のほか,「召喚モンスター」に変身するときにも必要になる。召喚モンスターは,戦況を左右するほど高い能力を持っており,プレイヤーは特定の建築物の近くでクリスタルを消費することで,この召喚モンスターに変身できる。現在実装されている召喚モンスターは,建築物に対して強力な砲撃を行える「ジャイアント」と,召喚モンスターに対して強い「ナイト」の2種類だ。
 FEでは,レベルの違いによる能力格差が一般的なMMORPGに比べれば少ないので,レベルが低いうちでも戦争で“戦力”として活躍できる。ある程度ゲームに慣れたら,どんどん戦争に参加して対人戦闘を楽しむのが,おいしいプレイスタイルだといえるだろう。ただし,そこで一つ気をつけたいことがある。それは「なるべく死なないプレイを心がけるべき」ということだ。
 上述のように,敵の城/キープのHPは敵軍のプレイヤーキャラクターを倒すことでも減らせる。これは裏を返せば,自分が死亡することで自軍が敗北に一歩近づくということでもある。つまり,味方兵士の死亡は少なければ少ないほどいいというわけだ。
 自身のHPが減ってしまったときは,復活時の完全回復をあてにしてわざと倒されるようなことはせずに,あらかじめ用意しておいた回復アイテムを利用したい。また,マップ上の巨大クリスタルの近くで休憩することでも体力を回復できるので,こちらも賢く利用するべきだろう。

 

巨大クリスタルの近くにしゃがんでいれば徐々にクリスタルがたまっていく。同時に体力を回復させることも可能

ナイトは召喚モンスターに対して強いほか,移動速度がとても速いという長所を持つ。敵の後方のかく乱も得意だ

戦争の結果画面。与ダメージやキル数といった項目ごとにスコアと評価が算出されて,得られる報酬が決定する

 

 本作の最大の特徴である「戦争」。最大で合計100人のプレイヤーキャラクターが,2チームに分かれて繰り広げる乱戦は,なかなかの見物だ。
 また,一回の戦争は,30〜50分程度で終了するため,あまりまとまった時間をゲームに費やせないという人でも,気楽に楽しめる。やり込み派から,カジュアルゲーマーまで,異なるプレイスタイルの人が,同じ土俵の上で対決できるというのも,本作ならではのポイントと言えるかもしれない。

 なお,2006年3月25日(土)にNecca秋葉原店で行われる「プレイオンラインフェスタ2006」では,FEを使ったゲーム大会が予定されている(詳細は「こちら」)。ここでは,15対15の戦争を無料で体験できる。すでに事前の募集は締め切られているが,当日の飛び入り参加も可能なので,興味のある人はNecca秋葉原店に足を運び,FEを体験してみてはいかがだろうか。

 

 

タイトル ファンタジーアース ゼロ
開発元 スクウェア・エニックス 発売元 ゲームポット
発売日 2006/12/21 価格 月額プレイ料金無料(アイテム課金制)
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0以上),CPU:Pentium 4/1.30GHz以上[Pentium 4/2GHz以上推奨],メインメモリ:512MB以上[1GB以上推奨],グラフィックスメモリ:64MB以上[128MB以上推奨],HDD空き容量:3GB以上,ネットワーク環境:300kbps以上

(C)2005-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved, Licensed to Gamepot Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/fe_special/fe_special.shtml