特集 : COMPUTEX TAIPEI 2007 特設ページ

COMPUTEX TAIPEI 2007 特設ページ

 

 アジア最大のITトレードショウ,「COMPUTEX TAIPEI」が,2007年も例年どおりの6月に始まった。
 PC業界の主要なコンポーネントメーカーが集まる台湾で開催されるイベントであること,そして,その年の年末商戦に向けた新製品アピールの場であることを考えれば,COMPUTEX TAIPEIの重要性は,ことさら説明するまでもないだろう。まだアイデア段階のものやプロトタイプ,将来の話も出てくるが,主役はあくまで,まさにこれから市場に投入されようとしている新製品。となれば,ゲームをプレイするうえでPCが絶対的に必要な,我々PCゲーマーにとっても,決して見逃すわけにはいかないだろう。

 

 会期は6月5日から9日まで。会場は,「Taipei Game Show」の会場でもあるTaipei World Trading Center(TWTC,台北世界貿易中心)を「Hall 1」としてHall 4まで用意される。しかも,ブース抽選に漏れたベンダーや,はじめから戦略的にブース展開しないベンダーなどは,近くのオフィスビルや商業ビル,ホテルに別途会場を設けており,見かけ以上に規模の大きなイベントだ。そんなイベントを,今年も4Gamerはゲーマーの視点で,レポートしていく。
 遅れが伝えられるATI Radeon HD 2000シリーズのミドルレンジは,あとどれくらいで製品化されるのか。「Intel 3」シリーズを発表したIntelや,初日にプレスカンファレンスを予定しているAMDは,なにか隠し球を用意しているのか。不気味な沈黙を続けるNVIDIAは? 2007年3月に開催された「CeBIT 2007 Hannover」で展示されたアイテムのうち,どれが実際に製品化されそうか? 明らかになり次第,逐次お知らせしていくので,お楽しみに。

 

プロダクツ記事一覧 カンファレンス&インタビュー記事一覧

 

 

 

プロダクツ記事一覧

 

 GIGABYTE TECHNOLOGYとGigabyte Unitedをめぐる一連の騒動があれからどうなったのかについて,GIGABYTEグループ全体のスポークスマンであるTony Liao氏にCOMPUTEX TAIPEI 2007の会場で話を聞くことができた。Gigabyte UnitedはGIGABYTE TECHNOLOGY完全子会社として存続し,GIGABYTE TECHNOLOGY本体はOEMビジネスに注力するようだ。

 

 Intel 3シリーズチップセットの登場で,いよいよメインメモリはDDR3への移行が始まることになる。現行のDDR2と比べて,倍の転送レートを実現でき,DDR3-2123以上も可能とされるメモリチップについて,取材を通じていろいろ分かってきたので,その特徴や現状などまとめてみよう。同時に“Intel版EPP”こと「Intel Extreme Memory」の現状についても,併せてお知らせしたい。

 

 Thermaltakeは,Intelが投入を計画している新しいゲームプラットフォームで,“Intel版Quad FX”ともいえる「Skulltrail」に対応したケースや電源ユニットなどをCOMPUTEX TAIPEI 2007の会場で公開した。2スロット仕様のグラフィックスカード4枚差しに対応すべく,10本の拡張スロットをサポートするPCケースの威容など,明らかになったポイントをお知らせしていきたい。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007で,MSIはゲーマー向けノートPCの新製品「GX600」を公開した。CPUオーバークロックを可能にする「TURBO Technology」を搭載するのがウリで,MSIは世界初としている。スペックなどの詳細な仕様こそ未定ながら,GX600はベアボーンとしての国内展開が検討されており,ゲーマー向けノートPCを自作できる時代が,いよいよやって来そうな気配だ。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場で,Noise Limitというデンマーク企業が,新型のCPUクーラー「SilentFlux」を展示していた。クーラー内部を循環する泡で冷やすという,非常にユニークな仕様を採用するのが特徴で,中型サイズながら大型の空冷式CPUクーラーよりも冷却能力が高いとして,すでにAMDとの協業も決まっているという。小型のハイパフォーマンスゲームPCを作るうえで“特効薬”になりそうなアイテムだ。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場で,AerocoolとArctic Cooling,Zalman Techの3社が,近々日本国内でも投入予定というハイエンドグラフィックスカード用クーラーを展示していた。いずれも「GeForce 8800」と「ATI Radeon HD 2900」をサポートする製品で,冷却能力の高さと動作時の静音性が強調されたモデルだ。

 

 BIOSTARは,独自オーバークロック機能「V-Ranger」を利用可能なグラフィックスカードについて,カードに標準で取り付けられているチップクーラーを市販品に換装しても製品保証を継続することを明らかにした。オーバークロックや静音化目的で,冷却性能の高い市販のGPUクーラーを利用したい人には福音となるかもしれない。今後の展開は要注目だ。

 

 Cooler Masterは,COMPUTEX TAIPEI 2007の会場近くに設けたスイートルームで,新作PCケース2モデルを来場者に公開した。一つは,アメリカンテイスト溢れるゲーマー向けのスペシャルモデル,もう一つは,完全新作となる静音指向の製品だ。気になるGPUクーラーの新作も見られたので,写真とともにお伝えしたい。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場で展示されている,ATI Radeon HD 2600/2400搭載グラフィックスカードを一気に紹介する。第2弾として,メーカーレベルのクロックアップが施されたモデルやファンレスモデル,AGPインタフェース対応製品など,シングルGPU仕様の製品,7ブランド31枚を一気にまとめてみたので,ぜひチェックしてほしい。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場では,AMDのパートナー各社がATI Radeon HD 2600/2400搭載グラフィックスカードを展示中だ。残念ながらベンチマークを伴うデモは禁止されているとのことで,パフォーマンスの指標となるようなものは見られなかったが,2007年6月末以降の発売に向けて,各社の動きは活発な印象である。まずは,6月6日までの取材で見つけた,デュアルGPUソリューションの現在についてお伝えしよう。

 

 2007年4月3日の記事でお伝えした“ノートPC用の外付けグラフィックスカード”こと「XG Station」。COMPUTEX TAIPEI 2007の会場では問題なく動作していたのだが,果たしてドライバの問題は解決したかなど,担当者に直接確認できたので,現状をレポートしてみたい。また,MSIが同じコンセプトの製品を用意していることも明らかになったので,こちらもぜひチェックを。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場では,2007年第3四半期の投入が予定されているIntel X38 Expressを搭載したマザーボードが,複数展示されていた。DDR3 SDRAMだけでなく,DDR2 SDRAMもサポートすることになった同チップセットについて,ゲーマーにとって気になる情報も聞こえてきている。今回明らかになった仕様を中心に,現状をまとめてみよう。

 

 マザーボードベンダー各社は,AMDの次期主力チップセットとなるAMD 790X搭載マザーボードをCOMPUTEX TAIPEI 2007に参考出品した。マザーボードベンダーの関係者によれば,AMD 790Xを2個用いることで,Phenom FXによるデュアルCPU環境を構築することも可能だという。

 

 ASUSTeK Computerが,サウンドカード市場に参入する。COMPUTEX TAIPEI 2007で初めて公開された「Xonar」は,Windows Vista環境におけるゲームサウンドのマルチチャネルサラウンド出力をサポートするなど,注目の仕様を携えて登場予定だ。今回は,同製品のプロダクトマネージャーに話を聞く機会を得たので,現時点で判明した限りの情報をお伝えしたい。

 

 Cooler Masterは,新型のクーラー製品や電源ユニットなどをCOMPUTEX TAIPEI 2007で公開する。ヒートパイプを採用し,90/80mm角ファンを2基搭載可能なCPUクーラーや銅製フィンが球状に配置されたCPUクーラー,GPU向け水冷ヘッドなど,冷却ソリューションメーカーの老舗らしく,豊富なラインナップが公開される。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007の会場では,開発コードネーム「RD790」こと,「AMD 790X」チップセットを搭載したマザーボードが公開された。AM2+パッケージの新世代CPU「Phenom」をサポートするほか,最大でPCI Express x16 ×4を実現するのが特徴だ。ここでは,会場で展示されていたボードの写真と,初日の取材で判明した内容をまとめてお知らせしたい。

 

 Albatron Technologyは,GeForce 8600 GTのファンレス製品や,GeForce 7500 GTのLow Profile製品といったグラフィックスカード群をCOMPUTEX TAIPEI 2007に参考出品する。マザーボードでは,Mini-ITXマザーボードのラインナップ拡充が図られるとともに,DTXフォームファクターのマザーボードも公開される予定だ。

 

 Shuttleは,COMPUTEX TAIPEI 2007(以下,COMPUTEX)で,キューブ型ミニPCであるXPCシリーズなどの新製品を発表する。P35/X38搭載PCでゲームプラットフォームに注力するほか,XPCシリーズ向けの水冷ユニット,真空管アンプなどのアクセサリも発売される予定だ。

 

 BIOSTAR MICROTECHは,AMDの次世代CPU「Phenom」(フェノム)シリーズで採用される,新CPUパッケージ「AM2+」に対応したマザーボードを公開する。同社は2007年後半,NVIDIAの新チップセットを採用したIntel向け製品などでラインナップ拡充を図る意向のようだ。

 

 MSIは,GDDR4 SDRAMを採用したATI Radeon HD 2600 XT搭載グラフィックスカードや,Intel P35 Expressを搭載したマザーボードなどの新製品を,COMPUTEX TAIPEI 2007で一斉に公開する。Radeon HD 2900 XT搭載の液冷グラフィックスカードやMSMモジュールを使った「Geminium-GO」のGeForce 8600モデルも登場する。

 

 GECUBEブランドを展開するInfo-Tekは,AMDの「ATI Radeon HD 2600 XT」を2基搭載したグラフィックスカード「HD2600Gemini2」などの新製品を,COMPUTEX TAIPEI 2007で公開予定だ。Info-Tekは,本製品を2007年第3四半期に市場投入予定としている。

 

 本日(6月5日)から台湾で開催されている,アジア最大のIT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2007」。マザーボード関連では,Intelの新チップセットであるIntel P35 Express搭載製品が主役となるが,次期主力チップセットのIntel X38 Express搭載モデルも参考出品される。4Gamerでは,開催前に入手した情報を,いち早くお届けしよう。

 

↑Top

 

 

カンファレンス&インタビュー記事一覧

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007に合わせて,4GamerではAMDの上級副社長兼CTO(最高技術責任者)であるPhil Hester氏にインタビューするチャンスを得た。ゲームとマルチコアCPUの関係についてなど,いろいろ聞くことができたので,ここでまとめてみよう。また,55nmプロセスで製造される予定の「RV670/RV660」に関しても,気になる情報を入手したので,併せてレポートしてみたい。

 

 例年,COMPUTEXメイン会場近くにスイートを設けるNVIDIA。COMPUTEX TAIPEI 2007のタイミングで,同社関係者に1on1でインタビューする機会を得たので,同社の今後の戦略を聞いてみることにした。COMPUTEX期間中に新製品の発表がなかったこともあり,今後の製品展開についての突っ込んだ話はできなかったが,SLIや65nmプロセスに関する興味深い情報が得られたので,ぜひチェックしてほしい。

 

 Shuttleは,COMPUTEX TAIPEI 2007で,旧ATI Technologiesと共同開発を進めていた「Lasso」を出展した。Lassoは,PCI Express x16スロットを2本持つ,外付けのPCI Express接続ボックスで,“CrossFireボックス”とでもいうべき製品。AMDと旧ATIの合併により立ち消えとなっていたLassoだが,Shuttleは開発を継続し,CrossFireとSLI両対応のデバイスとして市場投入すべく動いている。

 

 Intelは,COMPUTEX TAIPEI 2007に合わせて,新世代チップセット「Intel 3シリーズ」を正式発表。ハイエンド向けとなる「Intel X38 Express」以下5モデルが用意される。このほか,同チップセットでオーバークロック用チューニングツール「Intel Extreme Tuning」や,“Intel版EPP”こと「Intel Extreme Memory」がサポートされることも明らかになったので,ひととおりまとめておこう。

 

 COMPUTEX TAIPEI 2007に合わせて,ASUSTeKは,同社独自のビデオ高画質化技術「Splendid」をアップデートし,次世代版では同社製グラフィックスカードのGPUを利用して処理を行うと発表。さらに,ビデオだけでなくゲーム画面やテキストをも高画質化するという単体ハードウェア版「Splendid HD」を投入する予定も明らかにした。「PCでビデオ映像なんて見ない」というハードコアゲーマーも,後者は要注目だ。

 

↑Top

 

 

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/computex_2007/computex_2007.shtml