救出したセリアやライナス達に話しかけると,また新たなクエストを受けられるようになっているはずだ。このように,最初に拠点エリアでクエスト依頼を受けてから,その目的のためにダンジョンへ赴くというのが,アラド戦記の基本的なゲーム展開である。
クエストがあるおかげで,ただダンジョンへ行ってモンスターを倒すよりもずっと楽しく,そして効率的にプレイを進められるのだ。ちなみに,一人のキャラクターが受けられるクエストの数は,同時に3個までなので注意してほしい。
エルブンガードで発生するクエストの多くは,「ロリエン」と「ロリエン深部」を舞台にしたものとなっている。クエストの具体的な内容も「***を倒せ」といった単純なものだけでなく,「被攻撃回数が10回未満でクリアせよ」といったテクニック面を追及するものなど,なかなか趣向が凝らされている。アラド戦記では純粋にダンジョンを攻略することも可能ではあるが,このようにクエストを中心にプレイしていくほうがきっと楽しめるはずだ。
ダンジョンを攻略していくと,ゴールドのほかに装備品などの戦利品を少しずつ獲得できる。アラド戦記ではレベルアップだけではなく,アイテムを装備することでさらにキャラクターを強化できる。とくに武器に関しては,ダンジョンでの戦闘時にはっきり体感できるほどの違いがあるので,なるべく早めに入手しておきたい。武器は一部のクエスト報酬,またはライナスから購入することで入手できるので要チェックだ。
そして,アイテムと同じくらい重要な要素が,スキルのアップグレードである。キャラクターは最初から2種類のスキルを使えるが,実はさらに多数のスキルが用意されている。
習得のプロセスは,ダンジョンを攻略することで「SP」と呼ばれるポイントを獲得できるので,これと引き換えにNPCから教わるというもの。さらにキャラクターのレベル条件を満たせば,習得済みスキルのアップグレードも可能なのだ。SPの溜まり具合については,ダンジョンを1〜2回クリアすれば新たなスキルを習得できるくらいの速いペースなので,ダンジョン攻略の楽しみの一つといってもいい。
スキルの大半はコマンド入力タイプなので,ゲームは次第に格闘ゲームさながらの激しいプレイとなっていく。さらにはダウン中の敵や,空中に吹き飛んでいる敵に立て続けにスキルを叩き込む「コンボ技」といったものも多く,このへんのプレイ研究はアラド戦記で最も大きな醍醐味の一つだ。アクションゲーマーの血が流れている人であれば,クラスに応じたスキル習得とコンボの追及は,きっと大いに楽しめるはず。
以上の点を踏まえつつ順調にプレイを重ねていくと,「ロリエン深部」よりもさらにハイレベルなマップにも次第に挑戦できるようになる。そしてゲームの舞台は「エルブンガード」から,次の拠点「ヘンドマイア」へと移り変わっていくだろう。エルブンガードが人里離れた村といった趣(おもむき)なのに対して,ヘンドマイアは正真正銘の大都会といった趣がある。ここではさらに多くのNPCとの出会い,そして多数のクエストやダンジョンなどが待ち受けているのだ。