■待望のブースターパック,ついに発売
さて,「バトルフィールド2」の追加データ集である「バトルフィールド2 ユーロフォース」が3月20日に発売された。これは,ブースターパックと呼ばれる拡張データだが,パッケージとして販売された「スペシャル・フォース」ほど大きな規模のものではなく,数枚のマップと武器/兵器を廉価にネットのみで販売するというスタイル。
エレクトロニック・アーツとしては,初めての試みになるわけだが,考えてみればこの形式にとって,バトルフィールドシリーズほどピッタリしたタイトルはないだろう。理由は以下のとおりだ。
- プレイヤーのほとんどがネットに接続している
- バックストーリーなどがあるわけでなく,マップやアイテムを追加すればそれでいい
こうして書いてみると,わざわざ箇条書きにするほどのことではなかったような気もするが,すでにブースターパック第2弾,「アーマード・フューリー」のリリースも予定されており,今後,同社がこの販売形態に傾注していくであろうことは想像に難くない。
では,今回のユーロフォースをざっと見ていこう。
新しいマップは次の3枚。「Great Wall」「Operation Smoke Screen」,それと「Taraba Quarry」だ。こっちのほうを箇条書きにしろ,という意見もあるだろうが,安心していただきたい。すぐにそうする。ざっと見の印象はこんな感じだ。
■三つのマップはこんな感じ
・「Great Wall」
人工衛星から肉眼で確認できるただ二つの人工物「万里の長城」(もう一つはギザのピラミッド)をめぐる,中国軍とEU軍の戦い。主力戦車は出てこず,また航空機も登場しないので,歩兵の戦いがメインとなる。縦横に走る巨大構造物「長城」は,その上を駆け抜けることも可能なので,このあたりをいかに使いこなすかが勝負を分けそうな雰囲気だ。
・「Operation Smoke Screen」
中央に炎上する石油備蓄基地があり,そこからの黒煙がマップの一部を覆い続けている。また,丘の上では無数の風力発電用のプロペラが音もなく回っているなど,荒涼としたその風景が印象的。チャレンジャー2戦車を含め,地上兵器も多く,32人用マップには戦闘機が登場するなど,戦闘そのものはスピーディで派手なものになるだろう。戦うのはEUとMEC。
・「Taraba Quarry」
16人用では大きな川の一方の岸を南北に分け,32人用では川を挟んで敵味方が対峙するマップ。レオパルト2など,数多くの地上兵器が登場し,なだらかな丘陵地帯で激しい砲撃戦を繰り広げる。ユーロファイター戦闘機,戦闘爆撃機,タイガー戦闘ヘリコプターなども出てくるので,ダイナミックな戦闘になるだろう。こちらも,戦うのはEUとMECだ。
■今後のブースターパックにも期待
“ユーロフォース”というタイトルから,中世を思わせるヨーロッパの町並みや深い森林地帯などをイメージしていたのだが,残念ながら,従来のマップとさほど違った感じはしない。普通にマップが増えたなあ,という雰囲気だ。個人的には,万里の長城に中国の風情を感じつつ,城の高い位置に陣取った狙撃手に眉間を撃ち抜かれていい感じだ。
投入されたEU軍の新戦車,戦闘機,戦闘ヘリコプターなどに関しても,圧倒的な何かを持つわけではない。まあ,このへんはマルチプレイのアクションなのだから仕方ない話。必勝兵器は存在しないんですよ。
とはいえ,「スペシャル・フォース」の登場から約4か月,そろそろマップ不足を感じていた熱烈プレイヤーには,お値段的にも,入手の手軽さからも嬉しい話だろう。機会があれば,リプレイ記事なんぞも。今日のところは,また。
今日のスペシャルTips
ネットからのダウンロード販売のみの,このユーロフォース。エレクトロニック・アーツの公式サイト内,ダウンロードページから落とせるのだが,いくつか陥穽があるので,そのへんについて老婆心ながら,一つ。
基本的に,サイトにある「購入からゲームプレイまでの流れ」にしたがって進めればいいのだが,筆者は「GameSpyアカウントを入力」というところでひっかかった。よくわからないので,右下の「GameSpyアカウントを作る」をクリックしたところ,いきなりGameSpy.comのトップページへ飛んでいき,英語に堪能(自称)な筆者も何がなんだかわからない。仕方ないので「Join Today!」をクリックしたり,あれやこれやしたものの,ユーロフォースに関してはにっちもさっちもいかないのである。英語だからなあ。
仕方なく,エレクトロニック・アーツに聞いたところ,もしあなた(筆者のこと)が普通にマルチプレイしているなら,そのときのユーザーネームがGameSpyアカウントと言われるのであった。バトルフィールド2を開始すると,まずはログイン画面になるが,そこに出てくるオンラインの方の名前がGameSpyアカウントなのだ。知ってました?
というわけで,GameSpyのトップページの事はスカッと忘れて結構。
私が質問したときには,すでに数百人の方がダウンロードされています,とのことで,少なくとも,それらの人は何にもひっかからなかったわけだ。ちょっと照れくさいのである。諸君も要注意だぞ。そんなの知っているよ,という人は,ぜひ読み飛ばしていただきたい。