大ヒットしたシングルプレイ専用RPGの拡張パック
「The Elder Scrolls IV: Shivering Isles」(以下,SI)は,2006年3月に発売され世界中で大ヒットしたシングルプレイ専用RPG「The Elder Scrolls IV: Oblivion」の,初の“正式”な拡張パックだ(細かい拡張コンテンツをまとめたパッケージは過去にも発売されている)。
SIを導入すると,新たな冒険の舞台となる大きな島「Shivering Isles」が追加される。この島には十数種類の新クリーチャーが棲息しており,何十もの新ダンジョンがある。また,ストーリーを持った一連のメインクエストのほか,多数のサブクエストも追加される。もちろん拡張エリアでないと入手できない新アイテムも数多く存在する。
冒険の舞台は“狂気の島”
本パックによって追加される新エリア全体を貫くテーマ,それは“狂気”(Madness)である。Shivering Islesは,“狂気の王子”が自分の世界として創造した島という設定だ。この島は北側と南側で景観が大きく異なっていて,それぞれが狂気の二つの様相/局面を表現している。冒険の拠点となる町は島のほぼ中央,二つの地域の境界上に位置しており,周囲に倣って町の北側と南側では様子が異なっている。
新クリーチャーや新アイテムが追加
●新クリーチャー | ||
新エリアで出会うほぼすべてのクリーチャーは,この拡張パックで追加されるもので,旧エリアでは見られないもの達だ。“狂気”というテーマを反映して,旧エリアのクリーチャーとは異なった雰囲気を持ったものが目につく |
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導入部分の流れを紹介
●その1,耳にしたウワサ 拡張パックをインストール後,ゲーム内で一日が経過すると,奇妙なポータルが見つかったとのウワサを耳にする。マップ上にマーカーが追加されるので,それを頼りに,そこに向かう。 |
●その2,奇妙なポータル 奇妙なポータルを発見。周囲は穏やかではない雰囲気で,ポータルに入ったものは,出てくると頭がおかしくなっているという。さらにどこからか狂ったような男の声が聞こえてくる。意を決して,中に入る。 |
●その3,ナゾの男との出会い 突然,暗い小部屋のような場所に移動した。そこにいた男の説明によれば,この先は狂気の王子が作り出した島で,王子は今,人材を探しているという。その招きに応じることを男に告げた。 |
●その4,狂気の島へ 瞬間,周囲の壁がすべて無数の蝶に変わり,男は消え,見たことのない風景が広がっていた。消える直前,男は「“ゲートキーパー”に気をつけろ」と言っていたが,なんのことだろう? |
●その5,ゲートキーパー どうやらここは島の入り口に当たる場所のようで,先に進むにはゲートキーパーが守る門を抜ける必要があるようだ。ゲートキーパーは普通に戦っても勝てない。何か策を考えなくては……。 |
Oblivion本編は未プレイでも新エリアを冒険可能
もともとOblivionは,プレイヤーキャラクターのレベルに合わせて出会う敵の強さや入手するアイテムの性能が変化するゲームである。この点はSIの新エリアも同様なので,本拡張パックには“楽しむのに必要なキャラクターレベル”というものは存在しない。だから,本編で育てたキャラクターで乗り込んでもいいし,新たに作ったレベル1のキャラクターでも冒険できる。
つまりこのタイミングで本編と拡張パックを両方入手して,一人目のキャラクターを作成,本編ではなく拡張コンテンツのほうから遊び始める,といったことも可能なのだ。以前からOblivionが気になっていたという人は,この機会に冒険を開始しよう。