3月8日に正式サービスが開始されたオンラインアクションRPG「鬼魂」。かつて,道士「太和老子」と弟子によって封印されながら,この世に舞い戻ってきた魑魅魍魎どもを倒すのがプレイヤーの使命だ。西洋ファンタジーを背景にしたRPGが多い中,本作では,東洋風(というか中国風)のステージに,日本人にも馴染み深い妖怪達が多数登場する。
キャラクター作成とチュートリアル
チュートリアルでは「太和老子」を操作することに。太和老子役は,女性キャラだと井上喜久子さん,男性キャラだと緑川光さんが演じている |
キャラクター作成時に選べるのは,男女の性別と顔立ち,髪型,衣装の色,武器の五つ。武器は剣・杖・爪の三種類から選択するが,この時点では職業は決定されない。
転職するまでは平民としてどの武器も使え,武器による能力値への影響などもない。攻撃範囲やスピードなど,使い勝手には多少の差があるので,まずは使い勝手を試すぐらいの気軽な気持ちで選んでも大丈夫だ。
転職とスキル習得
東西南北に分かれた大きな街「清陰関」から,ゲームはスタートする。まずは周辺の「清陰」「清野江」あたりで,弱い妖怪「バケビ」と「ひとつめ」を相手に功力(レベル)を上げよう。一つ功力が上がるたびに,ステータス値へのボーナスポイントがもらえ,これを力/活力/筋力/知力の四つへ割り振っていく。
目指す職業に適したステータスが気になるところだが,割り振ったポイントは転職時に一度リセットされるので,とりあえず最初は功力を上げやすくなる,力や筋力に振ってしまおう。
フィールドと妖怪達
巻物風の全体マップを見てもらえば分かるように,鬼魂のフィールドは意外に広い。序盤の「東部平野地帯」だけでもこれだけのフィールドがあり,隣には中級者向けの「東北平野地帯」が,さらにその先は上級者向けエリアへつながっている。そのうち一部のフィールドと,登場する妖怪達を紹介していこう。
●清野江
いつも雨がしとしと降っている薄暗いエリアだが,町から直接つながっているうえに,釣りができるため人気は多い。釣堀でつれた魚は高額で売れるので,ついつい何時間も過ごしてしまうプレイヤーが多いようだ
●清陰南平野
転職前後のキャラクターにとって経験値がおいしい「清陰南平野」は,地獄のイメージなのか,真っ赤な空と,あちらこちらに燃え盛る炎が見えるエリア。地面から突き出す手が,ちょっとおどろおどろしい。
●清陰北平野
中級者向け「東北平野地帯」の,最初のフィールドがここ。それまでの緑豊かなフィールドから一変した,枯れ木が立ち並ぶ寂しい景色となっている。
鬼魂合成で武器を強化
最後に,武器の攻撃力を上げられる「鬼魂合成」について説明しておこう。鬼魂では妖怪を倒したときに,その体から魂のようなものが抜け出ることがある。この魂は,Ctrlキーを押すと「封印アイテム」に封印できるのだ。魂を次々と吸いこんでゲージが100%になると,強化用素材としての利用が可能になる。街の「書物商」から素材レベルに合った「強化術書」を買い,満タンの封印アイテム,強化したい武器または防具の三点をセット。成功すれば+αの能力が付くようになっている。プレイヤー同士で満タンになった封印アイテムの売買も行われているので,一度は試してみよう。
魂を吸い込んでいる瞬間。画面左上に表示されている黄色い「封印木箱」が,それを封印する素材だ。このほかにも指輪や鏡など,成功率と強化率の違う素材がいくつもある | 木箱は満タンになるのが早く,強化成功率も100%だが,その分+1しかボーナスを得られない。封印素材は妖怪からドロップもあるが,商店でも購入できる |
時にはのんびりと釣りで,一人遊びもOK
鬼魂は,分かりやすいインタフェースや,多くのRPGでお馴染みのレベル制,転職,武器強化システムなどを採用しており,オンラインRPGの経験者はもちろん,初心者にも親しみやすいゲーム内容になっている。昨今の,課金アイテムを買わないとレベル上げが苦痛……というカジュアル系ゲームに比べて,最初の壁となる転職までの所要時間はさほど長くなく,バラエティに富んだエリアやユーモラスな妖怪を楽しみつつ進められるのが好印象だ。仲間がいないときには,エサを大量に買い込んで,のんびりと釣りをしてすごしたり,といった選択肢が用意されているのも嬉しいところである。