新作紹介 : Level-R

リアルな挙動がウリのオンラインレースゲーム

Level-R

Text by デイビー日高
2007年6月12日

 

本作では最大8人によるレースを楽しめる。接触ありの設定だと,8人によるどつき合いはかなりの迫力だ

 ゲームポットがオープンβテストを実施中のオンラインレースゲーム「Level-R」。開発元はハンガリーのInvictus Gamesで,同社のパッケージゲーム「Cross Racing Championship 2005」をベースに,オンライン機能を強化し,さまざまな要素を付加したのが本作だ。Invictus社独自の物理エンジンを搭載しており,車のリアルな挙動が本作の魅力の一つ。
 ゲームモードは,大きく三つ。メインとなる,最大8人によるレースを楽しめる「VSモード」。クルマをぶつけあって旗を取り合う「FUNモード」。そして,好きなコースで練習できる「プラクティスモード」だ。このほか,チュートリアルモードや,ショップにおけるカスタムパーツの購入,車のチューニングといった要素も用意されており,充実した内容となっている。

 

●モードは3種類

・VSモード
順位に応じてPPを獲得できる,通常のレースモード。サーバー内のコースレコードを更新すると,さらにボーナスポイントが加算される
・FUNモード
車をぶつけ,巨大な旗を奪い合うモード。旗を所持し続けることでポイントが増え,制限時間内で最も多くポイントを稼いだ人が勝者となる
・プラクティスモード
対戦に備え,まずはコースやクルマに習熟したいという人は,このモード。単独で走行練習が可能

 

 

愛車のパーツの変更やチューニングが可能

 

 車の構成要素はボディ,パワー,ハンドリング,塗装に分類され,これらを変更することで,愛車のオリジナリティを出せ,性能も上げられる。パーツ類の購入には,PP(プレイポイント)を用いる。PPは,VSもしくはFUNモードをプレイすることで,EXP(経験値)とともに得られる。対戦すればするほど(そして成績がよければよいほど)多くもらえ,愛車をより強化しやすくなる。

 

●ボディ関連パーツ

ボンネット

フロントバンパー

リアバンパー

サイドスカート

リアウィング

マフラー

ボディ関連のエアロパーツを装着すると,外見が大きく変化する。だが,ショップ画面のステータスウィンドウで見る限り,愛車の「加速」「最高速度」「ハンドリング」「制動距離」の基本性能4項目には影響しない

 

●パワー関連パーツ

エンジン

トランスミッション

ROM

アクセルバランス

クルマの性能に関わるパーツ。ローマ数字が大きいものほど,エンジンパワーなどの性能がアップする。アクセルバランスはパーツではなく,加速重視か最高速重視かを4段階から選べるようになっている

 

●ハンドリング関連パーツ

タイヤ

ブレーキ

サスペンション

グリップバランス

ブレーキバランス

エアロバランス

操縦性に関わるパーツ。ローマ数字が大きいものほど,タイヤのグリップ力などの性能が高くなる。グリップ,ブレーキ,空力のバランスを変えて操作性を変化させるチューニングだ

 

●塗装関連パーツ

カラー

ヴァイナル

ホイール

ボディ関連のパーツと並んで,外見を決める重要な要素。ヴァイナルとは,ボディに施すデザインのこと。ホイールのデザインにもこだわれる

◆アップグレード

シャシー

シャシーをアップグレードすると,より上のクラスのパーツを着けられるようになる

 

 

デフォルト車以外に2車種。あの“ハチロク”にも乗れる!

 

 ゲーム開始時のデフォルト車は,FF形式のハッチバック車「Corus S2」だが,オープンβテストでは,ショップでこのほかに2車種を購入可能だ。一つが,フロントエンジン4WDの2ドアクーペ「QUADRA SD T5」。Corus S2よりも性能が高いため,将来的にはこのクルマを目指す形だ。もう一つが,RR形式のバギー車「BUGGY EVO II」。こちらは軽量のため加速がバツグンだが,接触時にはじき飛ばされやすいのが難点。そしてチュートリアルや,ライセンステストなどで活躍しているのが,“ハチロク”として知られる「SPRINTER TRUENO GT-APEX[AE86]」だ。正式サービスでは,ハチロクも買えるようになる!?

 

●QUADRA SD T5

フロントエンジン4輪駆動の2ドアクーペ

一見すると走りに向いていない高級車のように見えてしまうが,実はデフォルトのCorus S2よりもずっと高性能な4駆車だ。ボディー関連のパーツを変更すると,外観のイメージがガラリと変わるのも特徴

 

●BUGGY EVO II

リアエンジン/リア駆動のオフロード向け

フレームがムキ出しのボディーが特徴の,不整地も得意とする車両。車重が軽いため,加速力はバツグン。一人で走ってタイムを出すのには適しているが,マルチプレイでは接触時にはじき飛ばされやすいのが難点

 

●SPRINTER TRUENO GT-APEX[AE86]

“ハチロク”でお馴染みの往年のライトウェイトスポーツ

大人気の走り屋系コミックの主人公の愛車でも知られる。トヨタが80年代に発売していたライトウェイトスポーツだ。オープンβテスト中は,チュートリアルとライセンステストで使用できる

 

 

コースは4マップに九つのルート

 

 本作のコースは,用意されたマップの中に複数のルートがあるという形だ。マップは今のところ,Tokyo,Circuit,England,マッドの4種類。ルートは,Tokyoに4種類,Circuitに3種類が用意されているが,Englandとマッドには1種類ずつだ。合計で九つのルートを楽しめる。また,春夏秋冬の季節や,時間帯を選ぶことも可能。

 

●Tokyo

東京をモチーフにしたマップ。難易度が低めから中程度までのルートが用意されている

●Circuit

オリジナルレイアウトのサーキット。ルートは3種類あり,難易度は低めから高めまで完備

●England

イギリスの田舎をモチーフにしたマップで,オープンβテストで公開されている全ルート中で最も難しい

●マッド

現在は1ルートのみで,半分が舗装路,半分がガタガタ道という構成。難易度は中程度

 

 

走りまくって最高レベルの「R」を目指そう!

 

 最後に,本作のレベルアップシステムについて触れておこう。本作では経験値システムが導入されており,プレイヤーのドライバーとしての腕前がレベルで表示され,ほかのドライバーからも確認できる。レベルはビギナーからスタートして,F〜A,AA(ダブルエー),AAA(トリプルエー),Rの10段階ある。
 各レベルは,さらにI〜Vの5段階に分けられており,ほかのプレイヤーと走ることで得られるEXPが一定値になると,I→II→III……という形で上がっていく。このランクがVまで上がるとライセンステストを受けられ(受験用のアイテムが必要で,PPで購入する),それに合格するとF→Eという形でレベルアップする。
 車種は,ハチロクを除くと3種類でやや物足りないのが残念だが,車種とコースの追加は今後のアップデートに期待したい。とはいえ,3車種すべてに満足のいくチューニングを施すとなると,現状でもかなりのやり応えがある。生半可な腕前ではレベルRにたどり着くのは難しいので,最高レベルの「R」を目指して,日々走りこんでほしい。

 

タイトル Level-R(旧題 Cross Racing Championship 2005)
開発元 Invictus Games 発売元 ゲームポット
発売日 2007年内 価格 N/A
 
動作環境 OS:Windows XP(+DirectX 9.0c),CPU:Pentium 4/2GHz以上,メインメモリ:512MB以上,空きHDD容量:1GB以上,グラフィックスチップ:GeForce 6600以上もしくはRadeon X700以上

(C)2006 Invictus Games Ltd. All Rights Reserved. Exclusive License (C)Gamepot Inc., All Rights Reserved.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/preview/level-r/level-r.shtml