プレイヤーを熱くさせる大規模戦闘が魅力のMMORPG
「The Absolute Power 〜KHAN〜」(以下,KHAN)は,13世紀のユーラシア大陸を舞台としたMMORPGで,タイトルの「KHAN」は“ジンギス・カーン”(チンギス・ハーン)のことだ。
世界統一を目指し猛進するカーンの前に,思わぬ敵が立ち塞がる。決戦の最中,突如として現れた「魔王ガイゼル」率いる魔界軍の強大な力の前に,覇権を巡り争っていたカーン軍とヨーロッパ連合軍は,共に撤退を余儀なくされた。カーンはヨーロッパ連合と和平を結び,自身の後継者として,「魔王ガイゼルを打倒する者」を探し始める。
4月19日に正式サービスが始まり,無料で遊べる本作。東西文化の入り混じったファンタジー世界を舞台とした本作が,どのようなものか紹介していこう。
・東西文化の混在したビジュアル | |
モンゴルのカーン軍とヨーロッパ連合が手を組むという設定のため,東洋と西洋両方の風景がそこかしこに見られる。さらに魔法ありクリーチャーありのファンタジーなので,「そういう独特の世界」として冒険を楽しもう |
6種類のキャラクター
魔物と人類の攻防「カラコルム防衛戦」
「カラコルム防衛戦」は,魔物の大軍に襲撃されるカラコルムをプレイヤー同士が協力して防衛するという,プレイヤーキャラクター対モンスターの大規模戦闘だ。1日に4回,毎日定期的に開催される。
第一戦場,第二戦場,第三戦場の三部構成で,第三戦場まで攻略すれば防衛成功となる。ラストまで攻略した場合の全体の所要時間は2時間ほどだ。戦場には制限時間とノルマが設けられており,緊迫感のある戦闘が味わえる。
「カラコルム防衛戦」は特殊なマップで行なわれ,マップへの入場には「反撃の鍵」という特殊なアイテムが必要だ。βテストではクエストで入手可能だったが,正式サービス開始とともに課金アイテムとして販売が開始された。
●準備
カラコルム防衛線マップには,装備やアイテムを持ち込めず,キャラクターのレベルは1になる。ただし各ステータスは強化されており,レベル1でありながらHPは4桁を超えている。スキルは上位のものまで使用可能で,さらに見たこともないような額の軍資金が支給される
●開門
ジリジリとした緊張感と静けさの中,待つこと数分。ついに進撃開始。門が開いた瞬間,プレイヤーキャラクターが一斉に敵陣を目指して雪崩れ込んでいく様子は壮観の一言だ。さらに自分がその中の一人として,仲間と共に突き進んでいくのだから,いやでも興奮する
●第一戦場
大量のモンスターが5分単位で4回にわたって出現する。モンスターを撃退し,無事生存していれば第二戦場へ進撃できる。敵を1体も倒せないと退場となってしまう。レベルは1なので,敵を倒せば面白いようにレベルが上がる。忘れずにステータスを強化しよう
●第二戦場
第一戦場の突破に成功すると物資を補給でき,アイテムを販売するNPCも現れる。10分間の補給時間が終わったら,再度進撃開始だ。たどり着いた第二戦場では,より強力なモンスターが5分単位で5回出現する。仲間が徐々に少なくなり,気づくと孤立していることも
●第三戦場
周囲を見回せば,味方が減っていることに嫌でも気付く。第二戦場と第三戦場の間には補給もなく,疲弊した状態での戦闘を強いられる。モンスターは5分単位で6回出現し,さらに制限時間内にすべてのモンスターを制圧できなければ,第三戦場は突破できない
●戦闘終了後
カラコルム防衛戦で得た経験値,ゲーム内通貨,アイテム,装備は持ち帰れない。カラコルム防衛戦マップから出ると,「補給品」「補償品」という特殊なアイテムだけが手元に残り,それ以外は入場する前の状態に戻っている。どちらも,そのままでは何の役にも立たないが,特定のNPCに渡せば実用可能なアイテムと交換してくれる。「補給品」はモンスターからのドロップで,「補償品」は戦場を突破するたびに支給される。また,第三戦場の突破に成功すれば追加補償品がもらえる
さまざまな大規模戦闘が低スペックPCで楽しめる
本作の魅力は,「カラコルム防衛戦」に濃縮されているといえる。モンスターの大群を相手にするという緊張感,迫り来る敵をなぎ倒し,戦場を突破したときの達成感,仲間同士が協力して生まれる一体感。PvP,GvG,RvRなど,プレイヤー同士が争う戦闘とは何かが違う面白さを味わえる。
また,すでに正式サービスが行なわれている海外では,最大640人の参加が可能な攻城戦も実装されている。プレイヤー対プレイヤーの大規模戦闘も楽しみたいという人は,そちらにも期待できるだろう。
見た目でいえば,2007年サービスインのゲームとしては少々苦しいものがあるKHANだが,「カラコルム防衛戦」のような大掛かりな戦闘を,一昔前のPCしか持っていないという人でも快適に楽しめる点には注目したい。キャラクターのレベルに関係なく楽しめるカラコルム防衛戦を,ぜひ一度体験してみてほしい。