― 体験版 ―
 
Savage: The Battle for Newerth[英]
(THQ)
Text by 朝倉哲也

 

 「Savage: The Battle for Newerth」は,シューティングアクションでありながらストラテジーの要素も併せ持つというスタイルを,いち早く取り入れたハイブリッドアクションゲームだ。
 もともとは2003年に製品版として発売されていたものだが,完全フリーウェアとして配布が開始された。
 最初にCDキーの入力を求められるが,「00000000000000000000」と,数字の「0」(ゼロ)を入力すればOKだ。

 プレイヤーは基本的に戦士の一人を操作して,敵と戦ったり建造物を破壊したりするのだが,プレイヤーが戦っている後方ではAI操作によるNPCが,せっせと資源を掘り出すなどして自勢力の拡張に努めている。プレイヤーはこのNPCに,建設の指示を出したりも可能だ。
 つまりパッと見はFPSだが,この世界全体はRTSのようなルールとシステムで運営されている。プレイヤーは,RTSの中の1ユニットを担当するわけであり,このため本作ではアクション・シューティングがメインながら,ストラテジー的な要素も併せ持つという,独特のプレイ感覚が生み出されている。

 プレイヤーは,戦闘ユニットの一人を操作して敵軍と戦うことのほか,自軍の勢力拡大のため建設用ユニットを作り出したり,その建設ユニットに建物を建てる指示を出したりなど,なかなか忙しい。
 戦闘ユニットとして戦うときは,一般的なFPSとだいたい同じで,W/S/A/Dキーで移動,マウス左ボタンで攻撃,右ボタンで防御,Spaceバーでジャンプだ。戦いを重ねて経験値が溜まると,キャラクターがレベルアップするなどの要素もある。
 ほかのプレイヤーが操作するキャラクターとの戦闘以外にも,敵AIが動かしている建設用ユニットへの攻撃や,敵施設を直接攻撃して破壊するといった戦術も,積極的にとっていく必要がある。
 建設ユニットに指示を出すときなどは,自軍のLairに近づいてUSEボタン(デフォルトではEキー)を押すことで画面が切り替わり,ユニットへ指令を出せるようになる。ゲームを進めていくと,装備のアップグレードなども自軍のLair内部でできるようになる。

 このフリー配布版では,インターネット/LANによるマルチプレイのみが可能で,選択できる種族は人間と獣人の2種類のみ。収録されているマップは17種類だが,多くの有志によって多数のカスタムマップが作成されているので,マップが不足するようなことはなさそうだ。
 かなり多くのサーバーが稼働しており,プレイ人口も多い。日本人によるサーバーも稼働しているようで,対戦相手が少なくて困るということもないだろう。
 発売から3年が経過していることもあり,グラフィックスなどは最新ゲームと比べるべくもないが,スピード感と戦略性などの面では,まだまだ一線級のゲームといえる。ぜひプレイしてみよう。

 

 

■キー操作

前後左右移動 W/S/A/D
ジャンプ Spaceバー
攻撃 マウス左ボタン
ブロック マウス右ボタン
Use E
武器選択 マウスホイール
メニュー Escキー

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 9.0c以上)
CPU:Pentium III/600MHz以上[1GHz以上推奨]
メインメモリ:128MB以上[256MB以上推奨]
空きHDD容量:600MB以上
グラフィックスチップ:GeForce/Radeon以上[GeForce 4以上推奨]


(350MB)


(C) 2003 / 2004 S2 Games, LLC. All rights reserved. S2 Games, the Silverback Engine, and Savage: The Battle for Newerth are trademarks of S2 Games, LLC.

 

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