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「Petanque: Le Jeu du Centenaire」は，フランス生まれの球技“ペタンク”をシミュレートしたスポーツゲームだ。ペタンクについては初耳だという人もいるだろう。
基本は，チームに分かれ，地上に置かれたマークに向けて野球のボールのような金属製の玉を投げ合い，どれだけマークに近いところにボールを置いたかで得点を競うというルールだ。
自チームのボールをいかにマークの近くに置くかも大事だが，邪魔な相手チームのボールを弾き飛ばすといった攻撃も重要だ。このゲームで初めてペタンクをやった筆者の感想は，ちょうど冬のオリンピック競技として知られるカーリングを地上でやっている気分だった。
デモ版ではシングルプレイ，または二人でのマルチプレイがサポートされている。マルチプレイはオンラインではなく，一つのPCを二人のプレイヤーが交互に使用する，いわゆるホットシート。
チュートリアルがないので，ここでプレイ方法を少し詳しく解説しておこう。
ゲームがスタートしたら，まず先攻（Heads）か後攻（Tails）かを選択する。先攻の場合は，まずボールを投げるときの目印となるビュットという目標球を投げねばならない。
このビュット目がけて両チームがボールを投げ合うわけで，遠くに置くか近くに置くか，右や左に寄せるかなど，後々の戦略もきちんと考えなければならない。
ボールの投げ方だが，まず画面左上のウィンドウ上でマウスをドラッグして，投げるボールの方向を決める。画面下にはボールを投げるとき，立って投げるか（Point），しゃがんで投げるか（Shoot），ボールを転がすか（Roll），投げ上げるか（Normal），大きく山なりに投げ上げるか（Leaded），そしてボールに回転を加えるか（Effect）を決めるアイコンが並んでいる。
画面右側にある縦長のカラフルなバーはボールを投げる強さを表し，その上の小さな横型バーは，ボールを投げるときのひねりの強さを表すらしい。
プレイでは，まずボールを投げる方向を決め，投球フォームや投げ方を設定。次に画面右側にある縦のバーの下にある丸い部分を左クリックすると，ボール型のアイコンが上昇する。投げたい強さになったところで左ボタンを離すと，その上の横バーのマークが左右に触れだすので，適当なところでマウス左ボタンをクリックだ。文章にすると面倒だが，実際にやってみればすぐに分かるだろう。
ボールを投げる強さの目安は，画面左上のウィンドウに引かれたラインのマークを見よう。小さい丸印と大きな丸印が交互に並んでいるが，これは左の投球バーの丸印と同じ。左上のウィンドウで下から三つめと四つめの丸印の間に落としたいなら，左のバーの目印が下から三つめと四つめの丸印の間に来たときに投げればいいわけだ。
得点は，目標球に最も近いところにボールを置いたチームが，敵チームの最も目標球に近いボールとの間に，いくつ自分の玉を入れられたかで決まる。
もちろん，目標球にできるだけ近いところにボールを投げ込むことは重要だが，相手チームのボールを弾き飛ばすのも有効な戦術だ。目標球自体を弾き飛ばすことも許されており，わざと目標球から外れたところに自チームのボールを集めておき，最後の投球で目標球を弾き，自チームのボールに寄せてしまうという戦術もある。
一見地味ながら，ボールの微妙なコントロールはもちろん，かなりの戦略性が要求される。時間を忘れて，つい夢中になってしまう魅力を持っているので，ぜひプレイしてみよう。
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