ハリウッドを舞台に,自前の映画スタジオを運営するマネジメント系シミュレーション「The Movies」。今回は,そのMacintosh版のデモ版を紹介しよう。
なお,Mac版のパブリッシャはイギリスのFeral Interactiveで,欧米では2007年1月6日に発売されている。
このデモ版には,ごく基本的な操作方法を学ぶチュートリアル「Learn The Basics」と,ゲームの序盤をプレイできる「Start Demo」の二つのモードが用意されている。Learn The Basicsは,少なくとも一度はプレイする必要があり,その後のStart Demoでは,さらに詳しい説明がフキダシで次々と表示されるため,すべての文章に目を通すのはなかなか大変かもしれない。2回め以降のプレイでは,ゲーム開始時のスタジオ名入力画面で,チュートリアルをスキップするチェックボックスが現れる。
Start Demoは,大通りに面した,だだっ広いさら地が舞台となっている。まずは,スタッフオフィスの前に並んでいる求職者達を雇い,清掃員と建設員を確保。続いて,「Stage School」で映画制作に不可欠な俳優や監督を,「Crew Facility」で制作スタッフを養成しよう。例えば,さっきまで掃除していた人を俳優として抜擢するといったことも可能だ。
おおよその準備が整うと,やがてスタジオのゲートあたりに本の形をした「脚本」(Script)が現れるので(チュートリアル中のみ),この脚本を「Casting Office」の「Begin Casting」にセット。次いで監督,Lead Roles(主演),エキストラ,クルーを配置すると,リハーサルが始まる(脚本の部分にバーが表示される)。これが完了したら,脚本を「Shoot it」に移すことで,いよいよ映画制作のスタートだ。
撮影そのものは自動的に進んでいく。完成したフィルムを「Production Office」の「Release」にセットすることで,めでたく劇場公開の運びとなる。興行収益はスタジオに資金として入ってくるので,その金で新たな施設を建て,スタジオをさらに充実させるのだ。
チュートリアルでは2本の映画を撮ると,「Basic Script Office」を建てられるようになる。これにより,脚本のジャンルを自分で決められるようになるが,完全に自分だけの映画を作る「オリジナル脚本」は,デモ版では体験できない。ゲーム側で用意された,シュールレアリスティックというかアングラ演劇風というか,そんな映画を楽しんでほしい。
残念ながらこのデモ版は,1924年の第一回映画賞授賞式で終了してしまう。よくある経営シミュレーションとは,一味違う楽しみを味わえるThe Movies。思わずツボを突かれる人も,結構いるのではないだろうか。
※画面写真はWindows版のものです
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