システムソフト・アルファーから，SFストラテジーゲーム「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」の体験版が届いたのでお伝えする。
　本作は1990年にPC-9801シリーズ用として発売された「インペリアルフォース」の続編で，イレギュラーズアンドパートナーズが開発を担当している。プレイヤーは宇宙を舞台に，自種族による銀河の覇権確立を目指す。

　本体験版では，人間のような外見を持つ「ホルツ人」と，ネコのような「オルテナ人」という2種族のみが選択可能となっている。製品版では21種族から選択可能だ。プレイヤーが管理するのはもっぱら軍事方面で，内政に関してはときおり大まかな指示を出すだけでよい。
　プレイに当たって第一になすべきは宇宙艦隊の編成だ。戦艦や偵察艦などを含めた艦隊を一つか二つ編成し，母星の周りを探索していく。
　最初のうちは偵察が主な仕事となるが，その間に母星で新造艦の建造や，軍事技術の開発をきっちりと行っておきたい。また，占領できそうな惑星を見つけたときのことを考え，早めに占領用突入ポッドを装備した艦を建造しておくのもよいだろう。
　偵察を続けるうちに敵を発見，これに接触することで艦隊戦に突入することとなる。艦隊戦は，最初に自軍艦隊の艦を，前衛，主力，支援といった任務指定と，右翼，中堅（？），左翼といった位置指定を兼ねたボックスに配置すれば，どちらかが全滅するか退却するまで戦闘が続く。

　ゲームの進行はセミリアルタイム制で，プレイヤーが艦の建造や艦隊の移動など，すべての指示を出してからボタンをクリックすることで，時間が動き出して各ユニットが行動を開始する。
　移動している艦隊が惑星や敵を発見したり，宇宙船の建造が終わったりという，何らかのイベントが起きると時間の流れはいったん停止し，プレイヤーの指示を待つという仕組みだ。
　戦闘ではターン制が採用されているが，攻撃や防御などはAIが自動で行うため，自軍の艦に逐一指示を与えたりはできない。先に触れたとおり，プレイヤーが指示できるのは戦闘開始直前に自軍艦隊の各艦を，どの位置，どの任務に割り当てるかだけであって，いったん戦闘が開始されれば，あとは戦況を見守りながらターンの切れ目で戦闘を続行するか退却するか判断するだけだ。

　なお本体験版では，ゲームのセーブ＆ロードはできず，ゲームレベル初級と中級それぞれ1本ずつのシナリオを，開始後4年までに限ってプレイできる。純然たるストラテジー作品として，シンプルながら奥の深いゲームシステムにぜひ触れてみてほしい。

■2006年3月30日，改良版のファイルと差し替えました

・改良点の詳細は「こちら」

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