「Heroes of Annihilated Empires」はファンタジー世界を舞台にし，RPGの要素を大胆に導入したRTSだ。本作のデモ版はすでに2006年4月にリリースされているが，β扱いだったため，このデモ版が正式バージョンになる。ちなみに本作は，「こちら」でお伝えしたようにテクモが日本語版パッケージの発売を予定しているため，日本語版の購入を検討している人は，このデモでゲームの雰囲気をつかんでおくといいだろう。

 

　このデモ版には，キャンペーンとスカーミッシュという二種類のシングルプレイと，LANによるマルチプレイが用意されている。
　キャンペーンでは“The Path to World Mountain”という，エルフのElhantを主人公とするシナリオをプレイすることになる。とりあえず北へ向かわねばならないようだが，周囲は強敵だらけで，しかも数が多いときている。あらかじめ，“Call of Nature”の魔法で妖精部隊を召喚してから移動すると良い。また“Eye of Lightning”や“Pestilence”といった魔法もなかなか有効だ。
　北のクリーチャーの一団を倒した先には，エルフの一部隊が待機しているので，必ず仲間にしておこう。

 

　スカーミッシュはAIを相手にした1対1の対戦プレイとなっており，用意されているマップは一つだけだ。種族はエルフとアンデッドの2種類で，同じ種族同士の対戦も可能になっている。
　マルチプレイはLANによる対戦しかできないようで（“Internet Game”はグレイアウトになっている），ここではスカーミッシュと同じマップが使える。

 

　本作は，多数の味方を引きつれ，いかにもRTSっぽく集団で戦うこともできるが，それ以外に，主人公を鍛え上げて一人で無数の敵を全滅させるようなプレイも可能というユニークなゲームシステムを採用している。そのへんもぜひチェックしていただきたい。もっとも，全般に敵の数が多く，それにひきかえ味方の戦力は低めなので，難度はかなり高く，この手のゲームの初心者には手も足も出ないかもしれない。ぜひ，心してかかっていただきたい。
　ファンタジーRTS好きなら，プレイしてみる価値は十分あるだろう。

 

 

■キー操作 ズームイン / アウト　Insert / Deleteキー カメラの高さ　PageUp / PageDownキー カメラ回転　マウスホイール カメラ視点をデフォルトに戻す　Homeキー メニュー　F12キー ■動作環境 OS：Windows XP（＋DirectX 9.0c以上） CPU：Pentium III/1.20GHz以上［Pentium 4/2.80GHzもしくはAthlon XP 2500+以上推奨］ メインメモリ：512MB以上［768MB以上推奨］ グラフィックスメモリ：64MB以上［128MB以上推奨］ （日本語デモ　454MB） （C）TECMO,LTD./GSC Game World 2006

 

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