― 体験版 ―
 
GooBall
(Ambrosia Software)
Text by 山

 

 今回紹介する「GooBall」は,ボールを転がしてゴールを目指すという内容のアクションゲーム。もちろん,それぞれの面には数多くのトラップが仕掛けられており,ゴールにたどり着くにはボールを巧みに操作して,それらをクリアしていく必要がある。

 実はこのボール,ただのボールではなく“ネバネバした生命維持装置”という設定になっており,重力に任せて転がる以外に,その粘着性を利用しての“Goo”(くっつき)や,ジャンプなどのアクションを行うことが可能だ。これらのアクションを使うと,壁をよじ登ったり,高速で移動中に急ブレーキをかけたり,斜面などをゆっくりと下りたりできるほか,障害物や断崖のような場所を飛び越えたりできるのである。
 プレイヤーが行える操作は,移動とくっつきとジャンプだけなので,誰にでもすぐ覚えられるはずだ。とはいえ,くっつきをいかに活用できるかが,攻略のポイントになっており,慣れないうちはイライラするかもしれない。しかし操作のコツがつかめると,どんどん面白くなってくるだろう。

 ストーリーを簡単に紹介すると,主人公(プレイヤー)は,アルファ・ケンタウリの近くで道を誤ったがために,小惑星帯に飛び込んでしまった不運なエイリアン。小惑星帯からの脱出にはなんとか成功したものの,宇宙船の故障により,「地球」と呼ばれる惑星への不時着を余儀なくされてしまう。
 ……とまあ,ストーリーの導入はこんな感じ。地球でMIB(メン・イン・ブラック)に捕獲されたエイリアンはそのままCIAに連行されてしまい,知能の高さを調査するために生命維持装置「GooBall」に閉じ込められ,多彩なトラップが待ち受ける試験場に送り込まれたというわけだ。

 本作の特筆すべき点は,なんといってもゲーム画面の美しさ。ゲームエンジン「Unity」が描き出す,かすみがかかった幻想的なゲーム画面はうっとりするほど綺麗で,ちょっとしたデモンストレーション映像を見ているかのようだ。これを眺めるだけでも本作をプレイする価値はあるだろう。
 ただし,画面がファンシーで,ただのカジュアルゲームかと思いきや,意外と高度なテクニックも要求されるゲームなので,コアなゲームファンでも十分に楽しめるだろう。ぜひ一度遊んでみてほしい。

 

 

■キー操作

左右移動 ← / →キー
前後移動 ↑ / ↓キー
メニュー画面 Escキー
ジャンプ 左commandキー
Goo(くっつき) 左optionキー

■動作環境

OS:Mac OS X 10.2以上
CPU:PowerPC G3以上
グラフィックスチップ:GeForce 2またはRadeon以上


(Macgamefiles.com,89.8MB)


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