体験版 : Global Conflicts: Paletine

 

Global Conflicts: Palestine
(Serious Games Interactive)

Text by 朝倉哲也
2007年7月5日

 

 ジャーナリストとなって,イスラエルとパレスチナの衝突を報道するという異色のアドベンチャーゲーム,それが「Global Conflicts: Palestine」だ。
 プレイヤーは二人の記者,Hannah Weismann(女性)またはDiwan Massoud(男性)のいずれかになり,中東に赴いて現地を取材し,その記事を新聞社に売り込まねばならない。

 

 このデモ版では,イスラエルとレバノン国境を舞台とした“The Checkpoint”というシングルミッションをプレイできる。プレイヤーは,いくつもの検問所が立ち並ぶ両国国境の緊張状態を取材するのだ。
 マップ上には,記事にするためにチェックしなければならないポイントがいくつか用意されており,そこでさまざまな人物と接触したり街を歩き回ったりして取材活動をすることになる。
 主人公はごく普通の記者で,その目的は新聞に自分の書いた記事を掲載してもらうことだ。イスラエルやパレスチナが出てくるゲームとはいえ,特殊部隊の一員となって潜入するといった要素は一切ない。あくまで取材活動を通じて,イスラエルやパレスチナなどの現状を記事とし,その記事を新聞社に掲載してもらうことが目的だ。
 マップを開くと話を聞ける相手が表示されているので,それらの人物のところを巡りながら取材を続けよう。取材の途中では任意の話をメモに記録しておくことができ,あとからそれらを使って記事の原稿を作成する。
 なお記事を売り込む新聞社は3社あり,それぞれがイスラエル寄り,パレスチナ寄り,中道的といった社風を持っているので,プレイヤーは売り込み先の新聞社の社風にも考慮する必要があるのだ。

 

 ゲームとはいえ,内容はかなりシリアスだ。現実世界でのイスラエルやパレスチナ,その周辺諸国の動きなどに興味がある人にはとてもリアルに感じるのではないだろうか。
 なお取材活動をするということは,人の話を聞く,あるいは聞き出すための会話が重要になることから,表示される英文の量はかなり多い。テキストで表示されるとはいえ,英語が苦手な人には,かなり大変なゲームであることは間違いない。幸い,会話文はクリックしないと先に進まないシステムなので,辞書をひく時間は十分に取れる。
 グラフィックスは,はっきりいってしょぼいといえるレベルだが,たまにはこういうシリアスなゲームを辞書を片手にプレイしてみるのも良いだろう。

 

 

■キー操作

※基本操作はすべてマウスで行います。


94.5MB(99,189,190バイト)
<<免責事項>> ■本記事の内容および攻略,インストール,操作方法などについての質問は,一切お受けしておりません ■体験版ファイルを使用したことによる損害やトラブルに関しては,一切責任を負いません。取り扱いは,自己の責任の範囲内で行ってください ■当サイトに掲載したゲーム画面および文章の,無許諾での転載は固くお断りいたします

 

タイトル Global Conflicts: Palestine
開発元 Serious Games Interactive 発売元 Serious Games Interactive
発売日 未定 価格 33ユーロ(パッケージ版) 20ユーロ(ダウンロード版)
 
動作環境 N/A

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/patch/demo/gcp/gcp.shtml