ラリードライバーのコリン・マクレー選手をフィーチャーした,ラリーシミュレーション人気シリーズの最新作,それが「DIRT: Colin McRae Off-Road」だ。
前作まではWRC(世界ラリー選手権 World Rally Championship)をフィーチャーしたレーシングゲームだったが,コリン・マクレー選手がWRCのレギュラーシートを失い,別のジャンルにチャレンジの場を移していることから,ラリーやオフロード関連の自動車競技全般をテーマにしたゲームになっている。
このデモ版では,ミツビシ ランサー・エボリューション IX,スバル インプレッサ WRX STI Spec-C,そしてオープンホイールのオフロード専用車Ickler Jimco Buggyの3車種が用意されている。
シングルプレイでは,ランサーがイタリアのMonte di li Conchiというグラベル(未舗装路)の山岳コース,インプレッサがドイツのAvelsbachringというクローズドサーキット,そしてIcklerがアメリカのBark Riverというクローズドのダートコースという具合に,それぞれマシンとコースがセットになっており,デモ版でこの組み合わせを変更することはできない。
ランサーで走るMonte di li Conchiは,とにかく道幅が狭く,コースの脇は崖になっていたり立ち木が生い茂っていたりするため,非常にデリケートなコントロールが要求される。
インプレッサでレースを行うAvelsbachringはクローズドのサーキットだが,こちらもかなり幅が狭い。複数のコースが並列に作られており,一台ずつ並べられたマシンが同時にスタートして速さを競うというスタイル。WRCのスーパーSSに近いイメージだ。
IcklerのBank Riverは,ダートトラック専用のクローズドコース。ところどころにジャンピングポイントが設けられていたり,各コーナーを派手なドリフトで回っていくなど,もっともショウじみたレースを体験できる。
このデモ版では,インターネットによるマルチプレイも可能(LAN対戦はできない)。最初にプレイヤー名やパスワードなどを登録しなければならないが,シングルプレイでも使われた山岳グラベルコースのMonte di li Conchiを,シングルプレイと違い,ランサーまたはインプレッサでドライブすることになる。
対戦相手は自動的にマッチングしてくれるようで,使用するマシンを選択する程度で,あとは勝手に対戦が始まってくれる簡単なものだ。
ただし,対戦とはいえ単独での走行となり,いうなればスプリントタイムを参加したプレイヤー同士で競っているといった雰囲気。抜きつ抜かれつといった一般的なオンラインのレース対戦とは違った,ラリースプリントに近い印象がある。
一緒に走っているプレイヤーが,どのあたりにいるのかは表示されるので,自分が現在どのあたりの順位につけているかは分かるようになっている。
グラフィックスはスクリーンショットを見ても分かるように,全体的にソフトフォーカスがかかった,本作特有のものだ。
クラッシュの程度に応じてボディが壊れていく様子は実にリアルだ。路肩の石などに軽くヒットするとフェンダーやバンパーにひびが入り,それがマシンの揺れに合わせてぶらぶらしたり,派手なクラッシュをするとウインドウのガラスが粉々に砕け散ったりするなど見事で,思わずわざとぶつけてみたくなる(?)ほどだ。
全体にコースが狭く,ラリーゲームをあまりプレイしていない人にはかなり難しく感じられるだろう。細かく描き込まれたグラフィックスやマシンのダメージが蓄積されていく様子などは,競技終了後のリプレイ画面をじっくり見ると,さらに実感できることと思う。
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