6月30日に工画堂スタジオが発売する,アドベンチャー&リアルタイムストラテジー「ブルーブラスター」。25世紀,人類が宇宙に進出して各星系で生活を送る世界を舞台に,二足歩行型巨大ロボットを主力兵器とした部隊と,そこでの人間模様をアニメライクに描き出す作品だ。地球政府と,その支配を嫌う惑星連合の対立という構図を背景に,地球政府によって創設された平和維持軍の女性広報部隊(特殊部隊という裏の顔も持つ)に,手違いから少年が配属され,部隊の性格上女装と身分詐称を強いられつつ,女性隊員達と共に惑星連合タカ派に連なる反政府勢力と戦っていくという,まことにもってスラップスティックな設定である。
プレイは,もっぱら女性隊員達との会話(とフラグ立て)による「ノベルパート」と,「戦闘パート」から成る。同社作品「ブルーフロウ」のシステムをおおむね引き継いだ,サーチ&デストロイ主体のリアルタイム戦闘システムが採用されているが,パイロットと機体,機体と武装の組み合わせを考える要素はなくなった。代わりに導入されたのが各機体の必殺技で,敵の移動を阻害したり,バリアを張ったり,機体から射出される攻撃ユニットで敵を迅速に倒したりと,バリエーションに富む。ムービーがカットインされる演出(ただし,体験版では省略されている)も含めて,ヒーローアニメ的な見せ場になっているが,ステージを進めるためには,それらをうまく使いこなす必要がある。
ノベルパートのほうは,お目当てのキャラクターと会話を重ねるラブコメ的側面とドタバタ喜劇を見せつつも,メインストーリーはなかなかシリアス。少年の成長物語を基軸に据えながら「ブルーフロウ」をプレイした人にはとくに興味深いであろう,SF的設定を含んだドラマが繰り広げられる。
製品版では登場人物に合わせて12種類のエンディングが用意され,ストーリー分岐で排他になる分も含めると,戦闘は30ステージ以上が収録されている。体験版でプレイできるのは第3ステージまでで,オープニングムービーはなく,BGMのビットレートが製品版より低い,キャラクター紹介画面の音声がないといった制限がある。詳しくは,ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに伸張し,その中にできる「bbtrial_manu.txt」を参照してほしい。プレイは「BBTry.exe」をダブルクリックすれば開始される。
戦闘はチュートリアル主体のものに留まるものの,グラフィックスやキャラクターボイスを含め,作品全体のテイストを確認するには十分な内容といえるだろう。
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