― 体験版 ―
 
3DMark06[英](Futuremark)
Text by aueki

 

 Futuremarkは,プログラマブルシェーダ3.0(Shader Model 3.0,以下SM3.0)やデュアルコアCPU,PhysXテクノロジーなどに対応した3Dベンチマークテストの最新版「3DMark06」を発表した。
 内容を見ると,従来製品「3DMark05」と同じタイトルのテストが結構残っており,完全新作といえる部分はあまり多くない。とはいえ,従来からあったテストもバージョンアップされており,またしても非常に重いテストとなっている。

 

■テストの概要

 テストの概要を見ていこう。
 「Game Test 1」は宇宙海賊が襲ってくるお馴染みの「Return to Proxycon」。シーン構成こそ以前のものとほとんど変わらないが,テクスチャ解像度が上がっていたり,光源が増えていたり,あちこちでノーマルマップ(法線マップ)が使用されていたりと,グレードアップされた内容となっている。3DMark05時代から“HDRっぽい”(HDR:High Dynamic Range)処理は加えられていて,今回はそれがさらに派手めになってはいるものの,とくにHDR用のテストとは謳われていない。

左が3DMark05でのレンダリング,右が3DMark06でのレンダリングだ

 「Game Test 2」の「FireFly Forest」はダイナミックライティングとシャドウイングなどを見るテストだが,今回は蛍が2匹になっている。つまり,影の処理量が2倍となり,これだけの植生が密集していると,かなり描画負荷が増える。影の付け方は以前のものとは異なるテクニックになっているという。

 続いては「HDR/SM 3.0 Test 1」という,HDRとSM3.0を中心としたテストで,テスト項目としては新規のものになる。使われているのはこれまた3DMark05から引き続き「Canyon Flight」のシーンだが,これも大きくアップグレードされており,壁面や海面はノーマルマップで質感が大幅に改善されている。海面は二重のノーマルマップを独立してスクロールさせつつ,ガースナーのアルゴリズムによる波(NVIDIAの「ClearSailing」デモで使われていたものと同様)を重ねている点にも注目。
 非常に広大なシーンで滑らかな影を表現するため,CSM(Cascaded Shadow Mapping)というテクニックが使われているのも特徴だ。3DMark05版のCanyon Flightでは,解像度の粗い影が出ていたのを覚えている人もいるだろう。今回は2048×2048のマッピングを5枚使うことで滑らかなソフトシャドウを実現している。
 また,3DMark05で地味な灰色だった竜はカラフルになり,さらに,NVIDIAのLunaデモに出てきた「Oracle」のように逆光が当たると皮下散乱で薄く透けて見えるようになった。

 「HDR/SM3.0 Test 2」の「Deep Freeze」は,完全新作のテストプログラムだ。南極にある研究施設をイメージしたもので,一面の銀世界にHDRを用いたダイナミックライティングが施されているのが見どころ。
 雪面にはブリン−フォンシェーディングモデルという,わりと一般的な反射体用のシェーダが用いられており,シーン内の金属部分にはシュトラウスシェーディングという,これまた金属系でよく用いられるシェーダが採用されている。

 また,CPUテストは二つのプログラムに分けられている。これまで,CPUテストはゲームテストのシーンをCPUでレンダリングするような構成を取るのが慣例となっていたが,今回は新作プログラムとなっている。
 「Red Valley」と名付けられたCPUテストは,87台の「Bots」が物理演算に従って動き回るというもの,CPU負荷を正確に測定するために,2fpsというフレームレートに固定されて実行される。テスト1は高負荷,テスト2は低負荷のものと考えればいい。実行にはAGEIAのPhysXライブラリが使用されているので,今後PhysXアクセラレータが出てきたときには真っ先に試されることになるプログラムといっていいだろう。

 Feature Testで,大きく変わったものはあまりない。SM3.0を使ったパーティクルシステムのデモは新しく加わったが,これは,ピクセルシェーダを使って物理演算を行うというものだ。演算の途中でVTF(Vertex Texture Fetch)を使用するので,Radeon X1000シリーズなど,ハードウェアでVTFをサポートしていないチップでは動かないテストでもある。
 青空が広がる「Perlin Noise Test」は,SM3.0で保証されている命令コード長の最大値となる512命令にかなり近い,495命令からなるシェーダを作り込んだ野心作だ。SM3.0部分に特化した高負荷テストである。

 昨今は,あれほど重かった3DMark05もすいすい動いてしまうグラフィックスカードがぞろぞろ出てきており,新しい高負荷テストが求められていた。3DMark06では,CPUの新しいトレンドであるデュアルコアや,これから流行りそうな物理演算などについてもいち早く取り入れている。今後4Gamerでも標準テストとして使用していくことになると思われるので,どのような特性を持ったテストなのかをざっと把握しておくのもいいだろう。動作条件はなかなか厳しいが,高性能なPCを持っている人はすぐにでもテストしてみていただきたい。

 なお,Basic(無料)版でテストできるのは,Game Test 1/2,HDR/SM3.0 Test 1/2,CPU Test1/2のみ。そのほかのテストには,有料のAdvanced版(19.95ドル)かProfesional版(490ドル)が必要になる。

編集部のマシンでのテスト結果(参考)
 CPU:Athlon 64 X2 4400+/2.2GHz(Toledoコア)
 メインメモリ:PC3200 DDR SDRAM 1GB×2
 グラフィックスカード:GeForce 7800 GT
 グラフィックスメモリ:256MB

用意されているテスト項目

  • Game Test 1 - Return of Proxycon
  • Game Test 2 - Firefly Forest
  • HDR/SM 3.0 Test 1 - Canyon Flight
  • HDR/SM 3.0 Test 2 - Deep Freeze
  • CPU Test 1 - Red Valley
  • CPU Test 2 - Red Valley
  • Feature Test
※編集部のテストマシンでのサンプル結果および4Gamerダウンロードサーバーへのミラー処理をして,再度記事をUpしました(2006年1月19日20時30分)

 

■キー操作

※ベンチマークソフトのため,操作は行いません

■動作環境

CPU:Pentium 4/2.50GHzまたはAthlon XP 2500+以上
メインメモリ:1GB以上
グラフィックスチップ:シェーダモデル2.0対応以上
グラフィックスメモリ:256MB以上
HDD空き容量:1.5GB以上
ソフトウェア環境:
 DirectX 9.0cランタイム(2005年10月版以降)
 Internet Explorer 6
 Microsoft Excel 2003
 ※イメージクオリティテストの実行にはDirectX 9.0 SDK が必要



Build 1.1.0本体(579MB)

 


Build 1.1.0パッチ(6.82MB)

 


Build 1.0.2本体(576MB)
※本サイトの回線が非常に混雑していた場合は,本家ミラーサーバー群からどれか選んでみてください。ミラーサーバー群は「こちら」から。


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【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/patch/demo/3dmark06/3dmark06.shtml