MMORPG「Granado Espada」の国内サービス元は,日立製作所とハンビットの合同出資会社ハンビットユビキタスエンターテイメントに決定
2004/11/19 14:08
 本日(11月19日),株式会社日立製作所と韓国の大手ゲームパブリッシャ,ハンビットソフトは,合弁会社としてコンシューマ向けコンテンツサービス提供会社「ハンビットユビキタスエンターテインメント」(英文社名:Hanbit Ubiquitous Entertainment)を設立すると発表した。加えて,同合弁会社の日本国内サービス第一弾のタイトルとして,"韓国オンラインゲームの父"とも言われるキム・ハッキュ(Kim, Hakkyu)氏が放つMMORPG「Granado Espada」をリリースすると発表。今回の共同コンセプトとリリースタイトルの大まかのスケジュールについて記者発表会を開催した。
 なお今回は,HUEが提供予定のタイトルについていくつかの発表があったが,ここでは第一報として,取り急ぎ同合弁会社設立の経緯と,タイトルのリリーススケジュールなどをお伝えしてこう。

 ハンビットユビキタスエンターテイメント(以下,HUE)は,韓国ハンビットソフトが提供するオンラインゲームやその関連コンテンツについて,日本国内でサービス展開を行うための組織。ハンビットソフトはデジタルコンテンツとオンラインゲームマーケティングのノウハウを,日立製作所は,オンラインゲームを提供するセンターのサーバやストレージ,ネットワーク機器といったハードウェアなど,主にIT関連技術を中心に提供する予定だ。HUEは,2004年12月に設立予定,2006年度末までに登録会員数50万人を目指して事業展開を行うとしている。

 この日会見を行ったのは,日立製作所の情報・通信グループと,同グループアウトソーシング事業部の役員である山口氏,館野氏,そして韓国ハンビットソフトのキム・ヨンマン氏,そして,日本国内でHUEがサービス予定のMMORPG「Granado Espada」の開発元IMCゲームズの代表取締役であるキム・ハッキュ(Kim, Hakkyu)氏。

 日立製作所の情報・通信グループCSOの山口氏によると,今回の両社の合弁は,どうやら日立製作所からのアプローチによって実現したらしい。情報インフラとテレビ/携帯といったコンシューマ機器をトータルで融合させるという,同社情報・通信グループのコンセプトに合致したため,今回の提案に至ったとしている。かねてより世界中の注目を集めていたGranado Espada,そしてそのパブリッシャであるハンビットと合弁という形で手を結んだのはそのためだ。



 今後HUEが提供する予定のオンラインゲーム第一弾は,前述の通り,当サイトでも幾度となく取り挙げている注目作であり,キム・ハッキュ氏の最新作となるMMORPG「Granado Espada」
 既報のとおり「Granado Espada」は,17〜18世紀頃の,ヨーロッパの激動期をモチーフとした"仮想世界"が舞台のMMORPG。一人のプレイヤーが同時に3人のキャラクターを操作できる,ある意味コンシューマライク,そしてRTSライクなMCC(マルチ・キャラクター・コントロール)システム,そしてプレイヤーコミュニティの成長を支えるであろう政治/投票システムが特徴のタイトルだ。
 当時のヨーロッパの街並みを再現し歴史を感じさせるグラフィックスに,氏の代表作である「ラグナロクオンライン」とは180度異なる8頭身のキャラクターと,韓国市場でも「Lineage II」や「World of Warcraft」に匹敵する本格作品として,期待を一身に背負っている。さらに詳しく知りたい人は,記事一覧の「こちら」から時系列でNewsを追いつつ,「こちら」で3本立てのゲームに関するインタビューを,「こちら」で,Hakkyu氏のオンラインゲームに対する考え方などを読んでみるといいだろう。



 また第二弾タイトルとしては,韓国PCゲーム事情の「こちら」で一度触れたことがあるMMORPG「Neo Steam」が用意されている。
 「Neo Steam」は,韓国で"国民ゲーム"とまで呼ばれる「Fortress2 Blue」(邦題「ポトリス2」)を開発したMars Teamが開発中のMMORPG。世界観は,"この世にもし電気がなかったら"というifを適用した,蒸気が世界の動力源というスチームパンク。同時に,ファンタジーの要素も併せ持っており,見た目としてはメルヘンチックな大陸「Rope Isle」が舞台となる。ゲーム中には,神秘国家「Elerd王国」,技術国家「Rogwel王国」,そして自然国家「Taxzn連合」という三つの勢力が存在しており,世界のどこかに存在する強力な動力源「Neo Steam」争奪を目指して争う(なんか「スチーム・ボーイ」のような展開だ)。ペットシステムや生産/収集システム,攻城戦,そして強力な機械化武器「Steam Machine」や特殊スキル「Machine Ability」などを駆使した戦闘が特徴タイトルである。



 この2タイトルは,それぞれ「Granado Espada 日本語版」が2005年第2四半期から,「Neo Steam 日本語版」が2005年第3四半期から,β版としてのサービスを提供開始する予定とのこと。

 なおこのあと(というか今から数時間後だけど),今回の記者発表について,また「Granado Espada」について,キム・ハッキュ氏と日立製作所の情報・通信グループアウトソーシング事業部 ビジネスイノベーション本部(長い)の平田氏にインタビューを行う予定だ。とくにキム・ハッキュ氏に関しては,(もうオンラインゲーム全般については「こちら」で深く聞いてしまったことだし)気になるGranado Espadaの進捗について聞いてみるつもりだ。Screenshotやコンセプトアートなども同時にお見せする予定なので,お楽しみに。(Gueed)

→「Granado Espada」の記事一覧は,「こちら」
→「NeoSteam」の記事一覧は,「こちら」

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Published by HanbitSoft Inc.





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