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城内の立体マップ。どの城門から侵入するか,またどこの守護石像から破壊するかなど,高い戦略が求められる |
ここでもう一度,ワールドウォーのルールを簡単におさらいしておこう。
ワールドウォーは,五つのギルドで構成される"ギルド連合"という単位で,城を守る側と攻める側に分かれて戦う攻城戦だ。
攻撃側は最大3連合(15ギルド),守備側は1連合(5ギルド)という,守備側にすれば一見不公平なバランスだが,その兵力の差は,城そのものがもつオブジェクトや"傭兵"といった特殊ユニットで補われている。トータルのバランスは,むしろ"守備側有利"となっているのである。
攻撃側は,ワールドウォーの舞台となる「ロレン峡谷」に降り立ち,いくつかの城門を破って城内になだれ込んだうえ,四つの守護石像を破壊して,城の最深部に存在するドラゴンタワーに侵入する。そして最終的に"城主の刻印"が刻まれている台座に到達し,ドラゴンタワーの左右下段にある二つのスイッチを押下しながら"刻印登録"(ギルド連合マスターのみが可能)に成功すると,晴れて城主連合の座を奪うことができる。
ここでポイントなのが,攻撃側は三つの連合で構成されている点である。前述のとおり,城主となれるのは1連合のみ。つまり,攻撃側3連合は手をとって城を攻め上がりはするが,基本的には敵対関係にあるのだ。
この一連の攻防が城主の交代によって一段落すると,守備側だった1連合および,"攻撃側ではあったものの城主となれなかった2連合"が,攻撃側として再び城主を目指す。ワールドウォーの制限時間2時間が経過した段階で最後に刻印登録をした連合が,ワールドウォーの勝利者。戦闘から2週間後に開催される次回のワールドウォー開催まで,城主連合としてワールドを統治し,城主ならではの恩恵に授かることができる。
ちなみに,攻城戦に参加している攻守4連合以外の一般プレイヤーも,観客として,また戦闘員として参加できてしまうのも,ワールドウォーの大きな魅力である。一般プレイヤーは,どのギルド連合にも等しく攻撃を加えることができる,まさに第3の兵力。この点が"最大1600人が参加できるワールド(世界)全体を巻き込んだ戦い"たるゆえんであり,この第3の兵力をどう味方につけるのかも,連合やギルドの能力の一つなのだ。
この戦いに勝利すると,城主連合は以下の二つの特典が得られる。
■ワールド全体から税収が得られる(税率も設定可能)
■試練の地を利用/管理できる
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税金調節パネル |
税金の対象は,カオス合成goblinとプレイヤーによるNPCとの売買で,すべての売買行為に最大3%(調整可能)の税を課すことができる。すでに何度かワールドウォーが行われている韓国では,億単位(!)のゼンが税収として動くこともあるらしい。
そして試練の地の利用,これも大きな特典である。
試練の地は,城主によって一般プレイヤーの入場を制限できる横長のいびつな特殊マップ。詳細は後述するが,このマップにのみ棲息するモンスター,さらには強力なボスモンスターまでを配置した場所だ。ここでしか手に入らないアイテムなども存在しており,これまでカオスキャッスルのみで入手可能だったレアアイテムやセットアイテムも手に入る。一般プレイヤーを締め出すだけでなく,入場料としてお金を徴収できるのも面白い点である。
上記の二つを特典として,さらに城主の連合は,次回の攻城戦に備えて城そのものをアップグレードすることもできる(事実上しなければならない,といったほうが正しいだろうか)。攻城戦のインターバルである2週間で上記二つの特典をうまく利用して富を最大化し,城の強化によって長期政権を目指すわけだ。
この攻城戦における,攻城側の戦闘の流れをまとめると,以下のようになる。
[城門破壊]→[守護石像の破壊]→[ドラゴンタワー入場]→[刻印登録]
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城門と守護石像の配置 |
攻める側は,上記の基本的な流れの中で,リスポーンポイントを変更し,仲間にHP/MP/AGの回復を提供する「ライフストーン」をドラゴンタワーに近づけて設置(ギルドマスターのみが可能。生成には60秒必要),また守護石像の周辺にあるガードタワーを破壊して,戦況を有利にする必要がある。
今回は,これらキーになるオブジェクトに関して,耐久度などの具体的な数値を入手できたので,早速掲載しておこう。城門や守護石像に関しては,アップグレードによってどれぐらい強化できるかや,その対価も掲載しておいたので,守備連合の視点でもぜひ参考にしてほしい。
■城門
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城門と城門強化パネル |
防御力と耐久力(HP)のある城の門。ワールドウォーの間のみ,攻撃ができる。城門は,スキルを含む一般攻撃で破壊しようとすると武器の耐久力が著しく減少するため,「祝福のポーション」または「霊魂のポーション」を飲んだ状態で破壊する必要がある。城門の防御力や耐久力は,最大3段階までアップグレードできる。ただし,城門は一度破壊されると,ワールドウォーの2時間内には修復できない(城主が入れ替わっても同様)。
【城門のアップグレード基本数値】
アップグレードの段階 | 0段階(既定値) | 1段階 | 2段階 | 3段階 |
城門のHP | 50万 | 80万 | 150万 | 300万 |
城門の防御力 | 100 | 180 | 300 | 520 |
【城門のアップグレード費用】
アップグレードの段階 | 1段階 | 2段階 | 3段階 |
城門のHP | 守護の宝石2個+100万ゼン | 守護の宝石3個+100万ゼン | 守護の宝石4個+100万ゼン |
城門の防御力 | 守護の宝石2個+300万ゼン | 守護の宝石3個+300万ゼン | 守護の宝石4個+300万ゼン |
■守護石像
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守護石像と石像強化パネル |
守護石像は城内に四つ存在しており,これらをすべて破壊すると,ドラゴンタワー入り口のバリアが消滅して,タワー内部に侵入できるようになる(バリア起動中は,守備側のみ,自由にタワーに出入りできる)。
守護石像には防御力と耐久力(HP)があり,城門と同様に,スキルを含む一般攻撃で破壊を試みると武器の耐久力が著しく減少するため,「祝福のポーション」または「霊魂のポーション」を飲んだ状態で破壊する必要がある。これら防御力と耐久力は,最大3段階のアップグレードが可能。ただし,戦争中は,修理/アップグレードはできない。
【守護石像のアップグレード基本数値】
アップグレードの段階 | 0段階(既定値) | 1段階 | 2段階 | 3段階 |
守護石像HP | 40万 | 75万 | 130万 | 250万 |
守護石像防御力 | 80 | 180 | 340 | 550 |
守護石像回復力 | 0% | 1% | 2% | 3% |
【守護石像のアップグレード費用】
アップグレードの段階 | 1段階 | 2段階 | 3段階 |
守護石像HP | 守護の宝石3個+100万ゼン | 守護の宝石5個+100万ゼン | 守護の宝石7個+100万ゼン |
守護石像防御力 | 守護の宝石3個+300万ゼン | 守護の宝石5個+300万ゼン | 守護の宝石7個+300万ゼン |
守護石像回復力 | 守護の宝石3個+500万ゼン | 守護の宝石5個+500万ゼン | 守護の宝石7個+500万ゼン |
■ガードタワー
戦争中,守護石像周辺で石像を守る守備側の攻撃オブジェクト。ガードタワーは,石像周辺の攻撃側キャラクターを自動で攻撃する。こちらも城門や石像と同様に破壊が可能。
■ライフストーン
攻撃側のギルドマスターが生成できるオブジェクト(生成に要する時間は60秒)。攻撃側のキャラクターが死亡した場合,通常は城の外部であるロレン峡谷にリスポーンするが,ライフストーン生成後は,生成場所が攻撃側のリスポーン場所となる。つまり,ドラゴンタワーに近い位置で復活し,すぐさま攻撃を再開できるわけだ。
またこのオブジェクトは特殊な機能をもっていて,一定時間ごとに,周辺3タイル内にいる攻撃側キャラクターのHP/MP/AGを回復してくれる。守備側の攻撃によって破壊可能だ。
ライフストーンの作成(一般合成):
祝福の宝石5+霊魂の宝石5+守護の宝石1+混沌に宝石1+500万ゼン
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ワールドウォーに勝利した城主側ギルドの特典「試練の地」についても,いくつかデータを入手している。
前述のとおり,ここは城主ギルドによって一般キャラクターの出入りを制限できる特殊なマップ。やろうと思えば,一般キャラクターを完全にシャットアウトすることもできるし,高い入場料を課すこともできるという,勝利者の人格が問われる(?)マップだ。
もちろんこのマップは,特殊なモンスターやレアアイテムの宝庫でもある。マップ画像を見ると分かるとおり,試練の地は基本的に一本道のマップで,最深層には"ボスモンスター"が待ち構えている。ここでは本マップの構造とモンスターの配置,登場するモンスターのバックグラウンドとパラメータを紹介しておこう。
【「試練の地」モンスターパラメータ】
モンスター名 | レベル | 体力 | 最小攻撃力 | 最大攻撃力 | 防御力 | 防御成功率 |
Ax Warrior | 75 | 11500 | 255 | 290 | 195 | 125 |
Lizard Warrior | 78 | 15000 | 270 | 320 | 210 | 140 |
Poison Golem | 84 | 25000 | 375 | 425 | 275 | 190 |
Queen Bee | 92 | 34500 | 489 | 540 | 360 | 240 |
Fire Golem | 102 | 55000 | 560 | 600 | 550 | 310 |
Erohim | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
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【Ax Warrior】
試練の地の門番と呼ばれる,戦士型のモンスター
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【Lizard Warrior】
Lizard Warriorは,元々試練の地の住民だったが,Erohimが死んだあと彼の呪いによって姿を変えられてしまったモンスターである。巨大なサイスを振り回し,身体には憎悪に満ちた冷たい血が流れている。かなり残酷な性格で,倒した敵の死体を食するともいわれている。
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【Poison Golem】
Erohimの呪いによって,姿を変えられ,沼で新しい生命を与えられたモンスター。沼の毒で構成される彼は,強靭な力と毒攻撃で,試練の地を守る尖兵となっている。
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【Queen Bee】
Erohimの能力によって復活したモンスター。バラの血を飲んで生まれた彼女は,吸血への衝動と生命を奪う快感で行動する。無数の冒険家を餌食にした彼女は,この地で繁殖するすべてのモンスター達の"母親"とも呼ばれている。
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【Fire Golem】
"stone-crasher"と呼ばれる強力な攻撃力を持つモンスター。心臓から身体の隅々までマグマをたぎらせている巨人で,その攻撃で試練の地を訪ねて来た冒険家達を苦しませている。
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【Erohim】
自らの師匠であり,父親のような存在である精霊「バラ」を殺した罪で,その肉体を離れ,魂の状態で永遠に試練の地に閉じこめられてしまったというErohim。 試練の地の住民達の肉体を"守護宝石"に変えた張本人で,試練の地の支配者である。
彼は,すべてを無くした狂気の帝王であり,混沌の中で自分と人類を捨てた者を呪い,ひたすら自分の王国の拡張だけを夢見ている。
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現在ミューは新規ID登録無料(無料プレイ3日間付き),さらに7月20日〜9月30日の間新規IDを登録すれば,総額200万円分という豪華な賞品が当たるキャンペーン"財宝総額200万円発掘キャンペーン"が実施中されている。
またワールドウォーを皮切りに,ミューの活性化を目指すゲームオンは,7月21日から愛知万博"愛・地球博"長久手会場にある韓国館ゲームブースで本作を展示。ワールドウォー関連の設定資料やデモムービー,販促グッズなどを用意しているとのことだ。
既存のプレイヤーは,ギルドに参加して積極的にワールドウォーに参戦しよう。またこれから始めるという人は,お宝発掘キャンペーンを利用しつつ,観客としてワールドウォーを覗いてみてほしい。