クロニクル2で追加される娯楽の中でも，もっとも目を引くのが「ギャンブル」要素の強い娯楽システムの追加と言えるだろう。それが，「モンスターレース場」と「宝くじ」の二つだ。
　モンスターレース場は，ディオンの南，フローラン村の大きな溜め池付近にある。アクセスの良い場所とはいえないものの，低レベルキャラクターでもなんとかたどり着ける場所になっている。
　レースは8匹のモンスターが出走し，最も早くゴールをするモンスターが優勝だ。1等だけを選ぶ単勝方式と，1等と2等を選ぶ複勝方式の2種類があり，的中させれば配当が得られる。掛け金は無制限で設定できるので，賭け過ぎには注意したいところ。レース終了後，その場でNPCから配当と勝ち券を交換することができるので，まさに競馬感覚で遊べる娯楽と言えるだろう。
　そして誰でも楽しめるもう一つの娯楽が「宝くじ」だ。形式としては1から20の数字の中から予想する5つ数字を選択するという，いわゆるロトくじタイプのもの。。1枚あたり購入には2000アデナが必要で，開催期間中ならほとんどの主要な村にいる宝くじ販売人から購入できる。

　現在PvPは，ギランとグルーディン村の外にある闘技場を使うか，攻城戦などに参加する程度になっている。だが，この闘技場はそれほど広くないために，2グループ以上のフルパーティー同士など，大規模なチーム戦なども行いにくく手狭といえる。
　そこで用意されたのが，大規模PvP用の施設「コロシアム」だ。この巨大なコロシアムは，アデン城の村の南，ナルセル湖の真ん中の島に建造され，東西にかかる橋で渡ることができるようになっている。
　コロシアム内部に待合室のような広間があり，その奥に広がるようにPvPエリアが用意されている。周囲には観戦席を模した高い壁があり，100人単位でのPvPも可能なくらいの広さになっている。
　また，これだけ広いPvPフィールドが用意されるとイベントなども頻繁に行われるかもしれないが，無関係な人が観戦するにはちょっと邪魔になる。これは攻城戦にも同様だが，観戦者もラグの一因となっていたが，それをクリアにするのが中継塔といわれる「ブロードキャストタワー」だ。このブロードキャストタワーを利用すれば，村にいながら激しい戦いの様子などを上空から眺めることができる。ブロードキャストタワーは，攻城戦だけでなく，モンスターレース場の様子を見ることができるので，便利なシステムといえるだろう。真剣に参加しているプレイヤーの邪魔にもならず，観戦したい人の欲求も満たすというブロードキャストタワーの登場は実に画期的な機能だ。

　もう一つ，小さな追加ではあるが誰でも楽しめそうなのがサイコロの追加だ。一般の商人から買うことができるサイコロは，スペード，ダイヤ，クラブ，ハートの4種類が用意されており，普通にアイテムを使うように振れば立体的なサイコロの出目が表示されるようになっている。ダンジョンなどで出たレアアイテムの分配などでサイコロを使って決めていくのも面白いだろう。また，サイコロを使ったギャンブルをするなど，使い方はいろいろ想像できるが，サイコロ1つの追加でも楽しみが増えるのではないだろうか。

　これまで紹介したクロニクル2による大きな追加変更点のほかにも，リネージュ2をさらに楽しむような修正や追加機能などが盛り込まれているのでざっと紹介していこう。
　まず座った状態でもターゲットが可能になったことだ。パーティーでプレイ中にプロフィットなどがMP切れ状態で休憩（座っている）しているときでも，ターゲットをいろいろと変えてペットに攻撃をさせられるのだ。立つ，座るという動作も若干ウェイトが軽減されているようで，機敏になっているのも嬉しい変更だ。
　また，スポイルの成功時に専用のサウンドが追加され「ピュイ」という音が鳴るようになったのも，ドワーフキャラを使っているプレイヤーにありがたい機能といえる。

　コマンド関連での変更点で便利なものが「/loc」コマンドを使用したときに，どの村の近辺かという情報も表示されるようになったこと。帰還スクロールを使うときは，地図上での位置や，経験に頼ることが多かったが，これによってより確実に目的の村などに飛べるようになる。
　パーティー時の便利な機能としては，これまでランダム配分か拾った人がそのまま持つかのどちらかだった取得設定に，スポイルに関する設定も追加されたこと。現状のパーティ時の分配で，スポイルで得られたアイテムを一度床に置いてから拾う（＝分配）というものがあったが，「スポイルを含むランダム分配」や「順番に取得」，「スポイルを含め順番に取得」という設定ができるようになり，自動分配がプレイスタイルによって細かく設定できるようになった。

　クロニクル2では，このほかにも多くの追加変更が行われるが，今回はここまで。次回はストライダーや荘園システムの詳細情報を紹介していくのでお楽しみに。

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