最初にNPCチームとの前哨戦に勝利しないと,本戦へコマを進めることができないのだ。つまり,前哨戦というフィルターを通すことで,トーナメント本戦の参加チームについては一定のレベルが保たれる,というわけである。
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前哨戦の結果が良ければ最大で10%の士気を獲得し,トーナメント本戦を有利に展開できる。NPC相手といえども決して気は抜けない |
それでは3種類あるトーナメントのルールを簡潔に紹介していこう。まずは,敵対チームの殲滅が目的というタイプ。先述のアリーナに比較的近いルールだが,トーナメントの場合は,総大将の役割を担う
「ゴースト
ヒーロー」や,一定時間ごとに味方を蘇生できる「司祭」といったNPCも登場する。さらに,フィールド内に設置された「オベリスク」を占拠して,迎撃用の施設として利用するといった要素もあるため,戦力をどのように配分するかがポイントになる。つまり個人技のみならず,チーム全体としての統制の取れた動きが強く求められるのだ。
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トーナメント本戦のルールとエリアは,複数の中からランダムで選ばれる。試合開始前のプロローグで,それらが初めて明らかになる |
最後の例は極めてユニーク。フィールド中央にある祭壇を,「ゴースト
ヒーロー」によって占拠させることが主な目標となる。しかし仮に占拠しても「士気」が向上するだけで,勝敗には直接の影響を及ぼさない。試合開始と共に10分のカウントダウンが始まり,それが終了した時点で祭壇を占拠しているチームのみが勝者となるのだ。つまり,いかにして味方のヒーローを守り,敵のヒーローを蹴落とすかが要である。カウントダウン終了間際の興奮度といったら,ちょっとほかでは味わえないものがある。終了間際で大逆転,といった展開が,ごく当たり前のように起こるのだ。
このように,トーナメントのゲームシステムはかなり複雑だ。正直なところ,最大で50名以上のキャラクターが繰り広げる対人戦の光景は,実際にプレイしてみるまで少々イメージしにくいかもしれない。そこで,ぜひともお勧めしたいのが,ゲーム内の「観戦」モードだ。これはランキング上位のチームによる試合を,実際にリプレイ形式で鑑賞できるというもの。観戦は誰でもできるので,試合の雰囲気を掴むには最適といえよう。