― 体験版 ―
 
London Taxi:Rush Hour[英]
(Data Design Interactive)
Text by Gueed

 

 1983年創設というイギリスの老舗デベロッパData Design Interactiveのドライブアクション,「London Taxi:Rush Hour」のデモ版が登場。オープニングに出てくる,Render WareやHavokのロゴが仰々しい割には,ゲーム自体はライト層向け。ファイルサイズも小さめで,サクッと落としてサクッと遊べるお手軽なデモだ。

 本作は,プレイヤーが流しのタクシードライバーとなって,道端で客をひろい,制限時間内に目的地に運んで,運賃とチップを稼ぐドライブゲーム。タクシーをモチーフにしている時点である程度察しがつくと思うが,本作はセガの"クレイジータクシーシリーズ"と同様に,公道を無秩序に走り回れる発奮系のタイトルである。

 ゲームシステムも不安になるほどクレイジータクシーに似ている。
 ミニマップに表示される客の近くまで移動してクルマを停止,客がクルマに乗り込むと目的地と残り時間が表示されるので,画面中央の矢印を頼りに目的地にたどり着き,再びクルマを停止させて客を降ろす。目的地への到着が早ければ早いほど,多くのチップが得られる仕組みだ。ステアリングが軽すぎて道路をマトモに走れないのは難点だが,電柱や二階建てバスにクルマをボカスカぶつけながらの運転は,それなりに面白い。

 一方クルマ自体の仕掛けは,クレイジーダッシュやクレイジードリフトのある本家(?)クレイジータクシーのほうが数段上だ。
 本作の唯一のギミックは,BackSpaceキーで作動するブースター(加速装置)で,画面下部のゲージがゼロになるまで爆発的な加速を楽しめる。加速の瞬間は画面にブラーがかかるなどちょっぴり凝られてはいるが,悲しいかな,ロンドンの牧歌的なグラフィックスとは少々アンバランスである。延々と客運びに明け暮れるシンプルなゲームシステムだけに,もう少しプレイヤースキルの必要となる要素を盛り込んでほしいところだ。

 本デモ版では,制限時間内の稼ぎを競うシングルプレイモード「TIME GAMES」が楽しめる。制限時間は,8分,15分,25分の3種類。客を乗せたあとは常に残り時間を意識しながらプレイするため,25分でもそんなに長くは感じない。ちょっぴり違和感のあるキーコンフィグに四苦八苦しながら,気軽に試してみてほしい。

 

 

■キー操作

ゲームメニュー/ポーズ Escキー
ブースター BackSpaceキー
アクセル Enterキー
ブレーキ/リバース Shiftキー
ハンドブレーキ Ctrlキー
ステアリング ← / →
視点変更 /
後方視点 Deleteキー

■動作環境

※不明


(42.3MB)


 

<<免責事項>> ■本記事の内容および攻略,インストール,操作方法などについての質問は,一切お受けしておりません ■体験版ファイルを使用したことによる損害やトラブルに関しては,一切責任を負いません。取り扱いは,自己の責任の範囲内で行ってください ■当サイトに掲載したゲーム画面および文章の,無許諾での転載は固くお断りいたします