（海外の）サッカーが好きなPCゲーマーなら誰しもが耳にしたことがあるだろう，サッカークラブ運営ゲーム"Football Manager"シリーズの最新版，「Football Manager 2006」（以下，FM2006）のβデモが登場した。プレイヤーが監督となり，チームを勝利に導くのが主な目的で，何十万人もの選手やスタッフがすべて実名で登場するのが，本作のウリだ。
　開発はもちろん，"Championship Manager"シリーズを手がけていた，サッカークラブ運営ゲームの老舗といえるSports Interactive。「こちら」でお伝えしたとおり，独自開発を始めたEidos Interactive側に権利があるためブランド名こそ失ったものの，以前から培ってきた選手データとソースコードは，FM2006に脈々と受け継がれている。

　本デモでは，イングランドの168チーム，および22か国の代表の監督に就任できる。シリーズお決まりの謳い文句，"世界○○か国，○○万人の選手が登場"は現時点で不明だが，起動してみれば分かるように，そのデータ量は相変わらず凄い。
　なお，readmeにも明記されているとおり，デモが公開された2005年9月12日までに実際に行われた移籍が，ゲームにすべて反映されているわけではない。ボルトンに中田英寿，チェルシーにエッシェンが在籍しているものの，ニューカッスルに移籍したオーウェンやルケは，前所属チームのままとなっている。
　また，プレイ時間の制限については明記されていないようだが，前作のデモ版と同様に，ゲーム内時間で開始から6か月先までの可能性が高い。

　「こちら」でお伝えした新システムについては，デモ版でもいくつか実装が確認できた。とくに注目であろうチーム会談は，ハーフタイムと試合終了後に行われ，前者では7段階，後者では6段階の評価を，選手個別もしくはチーム全体に伝えることができる。選択次第では，選手のモラルが"Superb"（最高）や"Very Poor"（最低）に変化し，この変化は試合内容に明確に影響を及ぼす。前作では，このモラルを調整できる機会があまりなかったが，今作ではこのシステムが実に重要になりそうだ。
　シンプルなグラフィックスは代わり映えしないが，選手のモチベーション管理という新しい仕事を体験するためにも，シリーズのファンはこのデモ版をチェックしておこう。

 

 

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