試せるのはDS2のマルチプレイヤー部分のみだが,GameSpy上で自分のPCをホストにすれば単独でもプレイ可能なので,マルチと聞いて尻込みしていた人も,ぜひ試してみてほしい。
ダンジョン シージといえば,「Total Annihilation」などを手がけたクリエイター,クリス・テイラー氏率いるGas Powered GamesのアクションRPG。ハイクオリティなグラフィックスと高いプレイアビリティをウリに,日本でも一時旋風を巻き起こした作品である。ゲームをクリアした後も,ゲーム編集ソフト「Siege Editor」や拡張パック「アランナの伝説」など数々の追加要素で,長く遊んだ人も多いだろう。
DS2も,前作と同様にクリス・テイラー氏,Gas Powered Game,Microsoftという体制で開発中。"2004年中にリリース"という当初の発表からずいぶん遅れたが,βテストのタイミングで考えると,TGS2004でテイラー氏が言っていた"2005年夏"には間に合いそうだ。
さてDS2は,前作からグラフィックスの精度向上やコアエンジンの軽量化など,多くの変更が加えられているが(詳しくは,「こちら」や「こちら」を参照),最大の変更点はやはり"キャラクター育成"と"戦闘"のシステムだろう。
体力や知力といったキャラクターの基本ステータスは細かい変化に留まったが,スキルツリー,とくに個々のスキルにある"Power"という概念の導入により,キャラクター育成と戦闘が格段に面白くなっている。
Powerは,四つのベーススキル(Melee/Ranged/Comat Magic/Nature Magic)にそれぞれ七つずつ用意されている特殊能力。これは特定のスキルを覚えると自動的に使用可能状態になる能力で,使うと一定時間だけキャラクターの能力を著しく向上させられる。またこのPower自体にもレベルがあり,対応するスキルレベルを上げることで,同時にPower自体のレベルも上げられる仕組みだ。
ただ,Powerのレベルに,複数の"要求スキルレベル"があるのがクセものだ。しかもPowerレベルを上げるための二つのスキルがツリー上で"別の枝"という場合もあり,好みのスキルに集中してスキルポイントを振るというスキル性ゲームの定石が通用しない。おそらくはDiabloII(Version 1.10)の「シナジーボーナス」の影響を受けたシステムだと思うが,キャラクター育成計画が練りにくいスキルシステムは,前作のシンプルな育成/戦闘システムが物足りなかったというプレイヤーに受け入れられそうだ。
スキルツリーなどは,この手のアクションRPGでは定番の手法だが,ストレスなく遊べる"ダンジョン シージ"節のベースシステムに,"玄人好み"の要素が加わったのは大きい。英語版ではあるが,DS2の大きな変更点である会話選択式のストーリー展開なども体験できるので,ぜひプレイしてみよう。
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