― 体験版 ―
 
Dragonshard[英]
(Atari)
Text by 大路政志

 

 アメリカでは9月20日に発売が予定されている「Dragonshard」は,テーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」をベースとしたRTS。D&Dライセンスの(RPGではなくて)RTSというだけでも興味深いところだが,お馴染みの"Forgotten Realms"ではなく"Eberron"キャンペーンの世界観が採用されている点も,目新しいポイントといえるだろう。
 今回紹介するのは本作のシングルプレイ専用体験版で,ストーリーモードのChapter1/Chapter2がプレイ可能になっている。本来ならば"Order of the Flame" "Lizardfolk" "Umbragen"といった勢力の中から選べるようなのだが,デモ版ではOrder of the Flameしか選択できない。とはいえ,Chapterを開始する際に,ステータスや特殊能力の異なる四人のChampion(ヒーローユニット的な存在)の中から一人を選んでゲームを進められるので,制限付きではあるが複数回楽しめるデモ版となっている。
 選ぶChampionによって難度は多少変化するが,RTSを遊んだことのある人ならすんなりプレイできるはず。マウスの左ボタンドラッグで複数ユニットを選択し,右クリックで指定した地点へ移動。右クリックする場所が地形ではなくオブジェクト(Gold,モンスターなど)ならば,その対象の種類に合ったアクションが行える(Goldなら拾う。モンスターなら攻撃する)。
 ジャンルとしてはRTSの本作だが,体験版のストーリーモードをプレイした印象は,"RTS要素のある大作RPG"といったところ。RPG要素がオマケではなく,とてもしっかりと作られているのだ。ダンジョンの出口をふさぐ植物を火の魔法で焼き払ったり,スカウト系ユニットの特殊能力で罠を解除したりと,まさにRPG的な場面に多く出会うのだ。一応資源(Gold,Dragonshard)を採集したり,拠点を構築してユニットを強化したりもできるが,今回のデモ版では残念ながらさほど戦略的な要素は楽しめない。その点に関しては,製品版や,いずれ公開されるかもしれないマルチプレイデモで確認したいところだ。
 ともあれ,RTSを強く意識して今回のデモ版をプレイすると,ちょっと肩すかしをくらうかもしれないが,ゲームとしてはとても丁寧に作られている印象がある。RPG色が強いため,RTSが苦手な人でも普通に楽しめる作品なので,ファンタジーファンならばぜひプレイしてみてほしい。

 

 

■キー操作

ポーズ Shiftキー+P
ゲームメニュー表示 Escキー
クイックセーブ Ctrlキー+S
クイックロード Ctrlキー+W

部隊指定 Ctrl+0〜9キー
部隊選択 0〜9キー
攻撃移動 A
ガード G
パトロール P
持ち場維持 H

■動作環境

不明


(370MB)


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