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今回紹介するRTS「Codename：Panzers, Phase Two」は，そのタイトルどおり「コードネーム：パンツァーズ」の続編にあたる作品。続編と呼べるほどの劇的な変化はないものの，豊かなゲーム性とテンポのいい展開はしっかりと継承されているようで，第二次世界大戦やRTSというジャンルに不慣れな人でも，十分楽しめる作品という印象がある。
本作には"ユニットを生産する"という概念がないので，プレイヤーはお金稼ぎや箱庭要素に煩わされることなく，純粋に戦術レベルの戦闘を満喫できる。この仕様が物足りなく感じる人もいるだろうが，限られたユニットを効果的に運用しつつ，困難な戦況を勝ち抜いていく面白みは，戦術級ウォーシミュレーションならではの本質的な魅力といえるだろう。
不足するユニットを生産できないため，人海戦術によるパワーゲームをしかける機会はほとんどない。攻めも守りも，地形や戦力差，ユニット分布といった要素を総合的に判断しつつ，慎重に展開する必要があるのだ。
とはいえ，指揮下のユニットの能力を向上させるヒーローユニット的存在の"ユニークコマンダー"や，使用回数に限りのある特殊攻撃（爆撃や砲撃といったスペシャルアタック）の使いどころを誤らなければ，どんなに困難なミッションでも十分クリアできる難度。補給や修理，医療行為といった補助行動も，対応ユニットを対象に近づけるだけで自動的に行える。そういったゲーム性に関わるフィーチャーが，とくに難しい操作の必要なく活用できるので，ユニット生産ができないタイプのRTSの中でも，比較的プレイしやすい作品に仕上がっているのだ。
この体験版では，1943年の北アフリカを舞台とするシナリオをプレイできる。ゲームが始まったらユニットを集結させ，部隊を編成し，最初の目的であるドイツ軍の一拠点を陥落させるために進軍しよう。
ユニットの数は限られているが，特殊攻撃や修理/回復をうまく利用しつつ，敵を撃破していこう。ゲームが進めば増援ユニットが登場したり，新たな特殊攻撃が使用可能になったりするので，戦術の幅はどんどん広がっていくはずだ。
体験版とはいえ，本作の魅力を味わうには十分のボリューム（1〜3時間くらいは楽しめそう）が備わっているので，RTSファン，ミリタリーファンともに，ぜひ一度プレイしてみてほしい。
■2005.9.22 2ndシングルデモ追加
2005年7月に最初のデモがリリースされた「Codename：Panzers, Phase Two」に，2本めのシングルプレイデモが出た。収録ミッションは一つだけで517MBもあるという，なかなかけしからんリリースの仕方である。
この2ndデモに収録されている「Tunis」は，1943年5月7日，北アフリカ戦線において枢軸軍が降伏する直前のチュニス（チュニジア）を舞台としたミッションだ。
連合軍の戦車部隊で退路を断ち，撤退しようとする枢軸軍ユニットの75％以上を破壊するのが目的。敵の爆撃機が撤退の援護に現れるので，対空兵器を有効に使わなければ一方的にやられてしまう。
Codename：Panzersは，第二次世界大戦RTSにしては難度が低めで，RTSが苦手な人にも分かりやすく遊びやすい。それでいてグラフィックスは美しく高級感があり，本格派RTSの入門用にピッタリの作品だ。なんとなく自軍のユニットを選択して敵に向かわせているだけでも勝てるので，RTS初心者にとくにオススメしたい。
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■キー操作
■動作環境
（2ndデモ 517MB）
（1stデモ 439MB）  |
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