― 体験版 ―
 
Cold War[英]
(DreamCatcher Interactive)
Text by Gueed

 

 チェコのデベロッパMindware Studiosが開発したスニークアクション,「Cold War」のデモ版が登場。アクションあり,謎解きありと,良くも悪くもスニークアクションの勇「Tom Clancy's Splinter Cell」をなぞったベースシステムだが,キャラクタースキルの成長要素や,複数のアイテムを組み合わせるクラフティング要素が本作の大きな特徴となっている。またその自由度の高さのせいか難度も少し高めなので,生粋のスニークゲーマー(?)なら手応えのあるプレイが楽しめるだろう。

 

 時は東西冷戦時代,舞台はロシア(ソビエト連邦)。プレイヤーはアメリカ人ジャーナリストのマット・カーターに扮し,巨大な陰謀に巻き込まれながらも,KGBの勢力圏でガジェットや武器を駆使しての潜入/戦闘を繰り広げることになる。
 主人公のマットは,「Splinter Cell」のサム・フィッシャーと「Half-Life 2」のゴードンを足して2で割ったような背格好で,思わずドキッとしてしまう(?)デザインだが,基本的にはジャーナリスト以上でもそれ以下でもない。つまりよくあるヒーローのように特殊な軍事訓練を受けた人物ではなく,物語が進むうちに泣く泣くスキルが身に付いていってしまう,という気の毒な設定のようだ。

 

 デモ版に収録されているのは,シングルプレイの2ミッション「An Uninvited Guest」と「The Halls of Hell」。前者は忍び足で屋内を徘徊し,文書の入手やセキュリティロックとの知恵比べを行ってオブジェクティブ(目的)を順繰りに達成していくミッション。後者は,燃え盛る地下通路からの脱出のため,銃器を多用するストロングスタイルのミッションだ。

 

 アイテムの入手やオブジェクトの操作,死体の調査/移動などは,右クリックとマウスホイールの組み合わせでサクサクと行える。しかしジャンプができない,しゃがむ/立つ/走るといったキャラクターの基本操作自体に若干難がある,といったクセのせいで,プレイのスピード感が落ちてしまっている印象だ。サッと動いてアイテムを入手し,廊下を覗き込みつつ忍び足でコソコソ逃げる,といった"らしい"行動が,スムースに行えないのが難点である。

 

 ただ,前評判の高かった特殊ガジェット「X-ray」は面白い。これは,使うと物体を透かして見ることができ,壁の向こう側を透視して敵を監視したりできる装置。レンズを通してキャラクターの骨格まで見えたりするのが,ゲーム性にどういった影響があるのかは定かではないが,このカメラは主人公の有するクラフティング能力により強化可能で,強化次第では敵にマイクロウェーブを照射して,脳を焼いて殺したりもできるらしい。このようなガジェットの特殊さをウリとしているタイトルなので,"Splinter Cellシリーズ"などをプレイして,「もうちょっと頭を使いたい」と思った人にはお勧めだ。

 

 なお,デモ版をプレイするとき,PCの環境によってはゲーム起動時に「OpenAL」(Open Audio Library:クロスプラットフォームのオーディオライブラリ)を要求される場合があるので注意。このエラーで起動できない古めのチップセットやサウンドカードを使っている人は,オーディオドライバをアップデートするなどの対応を行って,再試行してみてほしい。

 

 

■キー操作

ゲームメニュー Escキー
移動 W / S / A / D
忍び足 Shiftキー(CapsLock押下で固定)
走行 Ctrlキー(CapsLock押下で固定)
歩行速度調整 マウスホイール
武器使用 / アクションメニュー 左/右クリック
ピストル / AK-47装備 Y / U
武器 / アイテム変更 1〜7
リロード R
メディカルキット使用 H
X-rayカメラ使用 X
アイテム使用 E
指を鳴らす L
ズームイン/アウト(アイテム使用時) マウスホイール
マップ表示 Tabキー(またはM)
オブジェクティブ表示 F1
アイテムクラフト F2
クイックセーブ / ロード F5 / F9キー

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:Pentium 4/1.7GHz以上(2.4GHz以上を推奨)
メモリ:メモリ 384MB以上(512MB以上を推奨)
グラフィックスカード:GeForce 3(GeForce 4 MXを除く)またはRadeon 8500以上,メモリ64MB以上(128MB以上推奨)
DirectX 9.0c


(384MB)


(c)2005 Mindware Studios s.r.o. Licensed exclusively to DreamCatcher International Inc. Package design (c) 2005 DreamCatcher Interactive Inc. DreamCatcher design and mark are trademarks of DreamCatcher Interactive Inc. All rights reserved. Made in Canada.

 

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