ガンホー,「ラグナロクオンライン」で転生システム実装の延期を発表
2004/11/02 18:40
 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは本日(11月2日),MMORPG「ラグナロクオンライン」で,2004年秋に予定していた「転生システム」の実装を延期すると発表した。具体的な実装日は発表されていないが,2005年1月末から2月中をめどにしているとのことだ。

 延期の理由は,すでに同システムが導入されている韓国,台湾の2地域で,クリティカルな問題が発生していること。具体的には,実際には効果のないスキルがあったり,ゲームバランスがかなり悪かったりしているという。事実この2地域では,現在ちょっとした混乱状態になっているようだ。このバージョンをそのまま日本でも実装すると,被害を広げてしまうだけと判断したGravityとガンホーは,両社合意のうえで延期を決めたという。
 ガンホーのリリースには,延期にあたって行うことについて,次の二つが挙げられている。

キャラクターのスキルの効果等,ゲームバランス面での調整
機能上の安定性を向上させるためのシステム面での改善

 さてこのクリティカルな問題についてだが,すでに修正のめどはたっており,韓国にしろ台湾にしろ,近々再アップデートが行われる予定。しかし念のため,日本での実装は,その両地域での再アップデート後の状況を見てからにしたいというのが,ガンホーの見解だ。今回具体的な実装日が発表されていないのは,そのため。つまり両地域で問題がなければ比較的早い時期(年明け早々)に実装できるし,また再調整が必要ならば,さらに先延ばしになる可能性がある。

 今回の件に関して,ガンホーで同作の制作プロデューサーを務める廣瀬高志氏は,「多くあるアップデート要素を,徐々に導入していけば良いという意見もあるでしょうが,それはそれで問題があります。というのも,それぞれの要素が少しずつ関連していて,何かだけを先に実装というのは非常に難しい。また私としても,せっかくなので完全な状態で見せたいという気持ちがあります。例えば私自身がプレイヤーだからよく分かるのですが,すでに習得したスキルの内容が,突然大幅に変わってしまったら,困りますよね。そのため,中途半端に徐々に実装するのではなく,延期してでもフィックスした状態で出そうと決めたんです」とコメントしている。
 また同氏は,アップデートが遅れる代わりに,プレイヤーを飽きさせないためのさまざまなイベントを行うことも約束していた。具体的には,12月1日は本作のサービス開始3周年。毎度のことながら,大規模なアニバーサリーイベントを行うとのことだった。

 プレイヤーからしてみたら,韓国や台湾ですでに実装されているものがなかなか日本でプレイできないことに不満を感じるかもしれないが,見方を変えれば,2地域で実装実績のあるバージョンが導入されるということである。今回の延期にしても,ガンホーとしては強行に実装することは十分可能だったと思われるが,プレイヤー達の混乱を避けるため,完全な状態で見せたいために延期というのだから,まぁ納得のいく理由,かもしれない。
 アップデートに関しては,とりあえず静かに韓国と台湾での状況を見守ることにして,日本のラグナロクファン達は,"お得意"の各種オフラインイベントで盛り上がって頂きたい。(Iwahama)

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