「信長の野望 Online 〜飛龍の章〜」詳細情報公開
2004/10/29 00:00
新技能「ぶちかまし(鍛)」
 コーエーは本日(10月29日),人気MMORPGの拡張版「信長の野望 Online 〜飛龍の章〜」の最新情報を公開した。
 飛龍の章については,先日「こちら」で概略をお伝えしたので,ここではそちらを読んでいることを前提に,新しい情報を中心に紹介しよう。

 さて,"生きがのある戦国コミュニティ"をコンセプトに作成されている飛龍の章は,大きく分けると,「成長要素」「新機能」「ひとりでも」という三つのテーマがあるという。まずは,成長要素から順に解説していこう。



■成長要素:現役プレイヤー向けの追加要素■
装備画面
 見出しにも書いたように,これはすでに「信長の野望 Online」をプレイしている人を対象に,キャラクターの成長の幅を広げるための追加要素だ。さらに小見出しに分けて紹介していく。

●新技能
 合計で,約100冊もの新しい目録が追加される予定だ。ただ現時点では,屋敷システムの追加に関連して,家具アイテムを生産できる技能が追加されるということ以外は,具体的な内容や名称は明らかにされていない。
 今のところ戦闘系が35冊以上,野外系が10冊以上,生産系が50冊以上といった大まかな内訳だけ公開されている。

●潜在能力
 職業ごとに,新しい潜在能力が用意される予定。これまで要望の多かった,生産に対応した潜在能力も追加されるようだ。

●装備
 新たに4か所,アイテムを身に着けられる体の箇所が追加される。具体的には,下記の四つだ。

 足……移動能力に影響。忍者が生産可能
 腕……防御力が大きく上昇。侍が生産可能
 お守り……防御力が上昇。薬師が生産可能
 紋所……成長するアイテム

●上級者向けダンジョン
 高レベルのキャラクター向けダンジョンが追加される。具体的には「黄泉比良坂」「根の国」「イザナミ宮」の三つで,これらは中でつながっているそうだ。なお中に入るには,特定クエストのクリアなど,特殊な条件が必要とのこと。
 この三つのダンジョンには,レベル50〜60クラスのモンスターが出没する。飛龍の章を導入する前のレベル上限は50だから(導入後は60),現在"恐いものなし"だという人も,十分な手応えを感じるはずだ。

上段はすべて新技能で,左から「衰滅(薬)」「剣風斬(侍)」「吹き矢(忍)」。下段は上級者向けのダンジョンで,同じく左から「黄泉比良坂」「根の国」「イザナミ宮」となっている


■新機能:これから本作を始める人向けの追加要素■
 一応,"これから信長の野望 Onlineを始める人を対象"ということになっているが,どれも既存のプレイヤーにも受け入れられる機能ばかりだ。これも小見出しに分けて紹介していこう。

●屋敷
 プレイヤーは,キャラクターの身分に応じて,さまざまな屋敷を持つことができる。下は"長屋",果ては荘厳な"武家屋敷"まで用意されているが,段階が変わる条件は「まだお教えできません」とのこと。
 この屋敷ではアイテムの展示やその配置のカスタマイズが可能,というのは既報の通り。家具アイテムは,生産やNPCからのドロップで入手できる。なおこれらのアイテムは,屋敷の納屋に保管することで,屋敷に3Dモデルとして配置できる。この納屋には,家具を大量に保管できるとのことだ。
 町の中にある屋敷エリアに行くことで,自動的に自分の屋敷内に入れる。ほかのプレイヤーの屋敷に入るには,その屋敷の所有者から"招待"を受ける必要があるそうだ。なお飛龍の章を導入していないプレイヤーのキャラクターは,もちろん屋敷を持つことはできないが,招待を受けてほかのプレイヤーの屋敷に入ることは可能。

●知行
 これまでの情報で,飛龍の章ではプレイヤーが自分の領地を所有できるようになり,そこでは"治水"や"開墾"といったコマンドを使ってシミュレーションゲームのようなことができると伝えられていた。そのため期待している人も多い要素だろうが,残念ながら今回は,この要素に関する続報はなかった。

●流派
 特定の条件を満たすと,NPCから基となる流派技能を入手できる。あとは,戦闘やクエストなどキャラクターの行動次第で,その流派技能が成長を遂げていくという。
 リリースによると,例えば侍は「鬼突」(きとつ)といった流派の基技能を入手でき,これを使っているうちに,行動次第で命中精度が上がったり,追加ダメージ効果が付いたりするとのことだ。

●兵種
 合戦場で一定条件を満たすことで,任意の兵種を選択可能に。兵種はたくさんあるようだが,大きく「歩兵」「射手」「騎兵」の三つに分類できる。

 歩兵……従来通りのプレイスタイル
 射手……鉄砲や弓をフィールド上で撃てる
 騎兵……馬に乗り,敵に対して"突撃"できる

 射手の鉄砲や弓,騎兵の突撃は兵種専用のコマンドで,食らった相手を混乱させる効果がある。混乱すると,戦闘への参加や移動が制限されるので,つまり敵の戦線を分断できるとのこと。

●前哨戦
 これは従来の"合戦"の1週間前に開催される対人戦イベントで,エントリーした同レベル帯のキャラクターが自動的に7人徒党に編成され,比較的手軽に対人戦を楽しめる。
 一人でも参加は可能で,合戦場の入場と同様の条件となるとのこと。なおこの前哨戦の結果は,合戦や個人報酬に影響する。

●新参者イベント
 これはつまり,チュートリアルクエスト群だ。当然どれも新規に作成されたキャラクターが受けられるクエストで,必要がなければ省略も可能。

これは,知行のイメージ。どちらも平野だが,通常は左(Lv.1)の荒れ地から始まり,知行コマンドを行ううちに,徐々に右(Lv.3)のように発展していく


■ひとりでも:気軽に遊びたい人向けの追加要素■
 既報のように,一人/短時間でも楽しめる追加要素として,「トライアルダンジョン」が追加される。
 このダンジョンはレベル15から入ることができ,飛龍の章発売時点では「鶯谷姫塚」「龍爪山古刹」「幻影館」という三つのダンジョンと,9種類のクエストが用意されている。各クエストにはレベル規制があり,編成された徒党のレベルに応じて適正なクエストが自動的に選択されるようだ。またクエストのクリア条件は基本的に3パターンで,"アイテム収集" "ボス成敗" "モンスター殲滅"になるとのこと。

 また既存のダンジョンとトライアルダンジョンの相違点に関する発表もあった。トライアルダンジョンにあって,既存のダンジョンにない要素として挙げられていたのは,

 タイムリミットの設定
 徒党単位でのダンジョン生成
 徒党の自動編成

の三つだ。タイムリミットとはその名の通りで,トライアルダンジョンには制限時間がある。制限時間がいっぱいになると,ダンジョンから強制排除されるという(二度と入れないわけではない)。次の徒党単位での,というのは,いわゆる"プライベートダンジョン"のこと。ほかの徒党に邪魔されることなく,クエストを進められるわけだ。
 さて,特定のNPCに話しかけることでトライアルダンジョンに入れるのだが,このとき自動で,全国のエントリープレイヤーの中から徒党員が補充/編成される。

左から,「鶯谷姫塚」「龍爪山古刹」「幻影館」


 今回お伝えできる情報は,以上だ。リリースには「テストワールドへの公開について」という項目もあるのだが,内容は「詳細は未定です」。まぁ,続報を待とう。
 最後に,飛龍の章導入前のプレイヤーと,導入後のプレイヤーの相違点を挙げておく。ここに挙げたことを試したい人は飛龍の章へアップグレードするべきだし,そう思わなければ,今のまま遊んでいればいいだろう。ただ既存のプレイヤーがアップグレードする場合は,わずか2940円(税込)で済むので,この金額が負担でなければ,アップグレードをお勧めする。(Iwahama)

<飛龍の章を導入すると可能になること>
 トライアルダンジョンのエントリー
 前哨戦のエントリー
 武家屋敷の建設
 知行の入手
 上級者向けダンジョンのエントリー
 合戦場の兵種
 官位の入手
 流派技能の育成
 新技能目録の入手
 新潜在能力
 レベルキャップの解除
 両替商の拡張
 一部のクエスト

「信長の野望 Online 〜飛龍の章〜」の公式サイトは,「こちら」
「信長の野望 Online 〜飛龍の章〜」の記事一覧は,「こちら」

※このページに掲載したすべての画面は開発中のものです
© 2004 KOEI Co., Ltd.


新防具(お面)の画像。まぁ見ての通りだが,左から「ひょっとこ」「狐面」「天狗面」



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http://www.4gamer.net/news/history/2004.10/20041029000000detail.html