ジェネラル・サポートの「空母戦記2」,登場航空機一覧が公開される
2004/09/16 19:57
 MS-DOS時代に開発した「太平洋の嵐」(発売はジーエーエム)以来,硬派の極みといったストラテジーゲームを世に送り出し続けているジェネラル・サポート。その次回作にあたる「空母戦記2」は,2004年中の発売を目指して粛々と開発が進められているらしく,公式サイトの「こちら」では,情報が少しずつ明かされ始めている。先日(2004年6月19日)の"登場艦型一覧"に続いて,2004年9月7日には"登場航空機一覧"が公開された。

 当サイトでは初めての紹介となるが,「空母戦記2」の概要を整理しておこう。同作品は第二次世界大戦における空母機動部隊同士の戦いを描くターン制ゲームで,史実戦と仮想戦5本ずつのショートシナリオのほかに,キャンペーンシナリオとフリーセットアップのモードを備え,日・米・英・独・仏の5か国の兵器が登場する。艦艇は巨大な装甲空母の「ミッドウェー」型から,わずか数百トンの小型潜水艦まで177クラスが登場し,航空機は110機種用意される。
 1993年に登場した前作「空母戦記」が日米両軍のみを扱い,登場艦艇/航空機がそれぞれ75クラス/53機種であったのと比べれば,大幅なスケールアップといえよう。"爆装零戦"が別機体扱いになっているにもかかわらず,「零式艦上戦闘機」の「52型」と「52型丙」が区別されている,史実では量産に至らなかった艦上戦闘機「烈風」ですら,型が二つ用意されているなど,ミリタリーマニアにも驚きの陣容だ。

 パイロットの錬度は5段階,疲労の蓄積度まで考慮され,空戦/爆撃時の発揮能力や事故発生率に影響を与える。また,複数の空母から発進した航空隊を「空中合流」で再編成できるといった,考えてみれば重要なルールもフォローされている。おまけに各空母は飛行甲板のサイズのみならず,格納庫の形式まで再現されており,小型空母で無理に大型機を運用すると発着艦時の事故率が上がるとか,密閉型格納庫の艦はガス爆発を起こす可能性があるとか,史実に詳しい人も思わず苦笑させられる細かさである。

 作品のマニアックぶりをあげつらっていくときりがないが,ゲームとして間違いなく重要なフィーチャーは,インターネット/LANを介した通信対戦が実現することだろう。互いの動静が判然としない"戦場の霧",そして索敵の巧拙や攻防の駆け引きが決定的に重要な空母戦を,プレイヤーという"最強のA.I."と楽しめるのは,PCゲームならではのアドバンテージといえる。

 まだ発売日や価格はもとより,動作環境も定まっていない段階だが,コアなファンがいてこそ成り立つジャンルであり,開発の進捗を楽しみに見守っておきたい。(Guevarista)

「空母戦記2」
発売日:2004年中
価格:未定
動作環境:
 OS:Windows 95/98/Me/2000/XP

「空母戦記2」の公式サイトは,「こちら」

(C)2004 GENERAL SUPPORT




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