日本語版は秋発売「コールオブデューティー:ユナイテッドオフェンシブ」記者会見
2004/08/25 20:33
 2004年8月25日メディアクエストの新社屋にて「コールオブデューティー:ユナイテッドオフェンシブ」日本語版発売決定に関する,記者会見が行われた。
 もともとメディアクエスト的には,本日この記者会見でいろいろな情報を一気にズババーンと出しちゃうつもりでいたらしい。だが版権元のActivisionから厳しい規制が入ったとかで,画面撮影はダメ,ここで見たゲーム内容に関する露出もNGという厳重な体制の下での発表となった。
 本日見聞きしたゲーム内容の詳細は,今月中には改めて発表できるはずなので,読者諸君にはそれまでお待ちいただきたい。今日はとりあえず海外の公式サイトにすでに載っているような情報を含めて明らかにしていく。

 記者会見は,プロダクトマネージャーの加藤謙吾氏によるプレイと解説によって行われた。使用されたのは「ユナイテッドオフェンシブ」日本語版で,実はもうあらかたローカライズ作業も完了しているとのこと。日本語版の発売は,英語版発売とほぼ同時期のタイミングで可能な状態にあるという(版権の都合で多少遅れる恐れはあるが)。価格も拡張パックということで,「お求め安い価格設定にします」と言っていた。期待しよう。
 日本語化のクオリティは前作以上で,前作の翻訳に不満のあった人も,今度は満足できるだろうと加藤氏はコメントしていた。なお今回も日本語表示は字幕によって行われ,音声はオリジナルのまま。これはユーザーの意見を反映させたものらしい。まぁ,全部日本語音声だと雰囲気が激しく壊れるだろうし。




 「コールオブデューティー:ユナイテッドオフェンシブ」は,まさに2003年を席巻した第二次世界大戦FPS大作「コールオブデューティー」(CALL OF DUTY)の初の拡張パック。
 前作と同様,アメリカ,イギリス,ロシアの3キャンペーンを収録しており,新たに13のミッションを楽しめる。本作最大の特徴である「戦場のドラマ性」を継承しつつ,ゲーム性における各要素を向上。とくに今回は「難しく,すぐ死ぬ」らしい。難度は前作の不満点の一つだったので,ユーザーの声は開発元に確実に届いているようだ。

 また,"マルチプレイ機能"の強力なパワーアップこそ真に欠かせない課題であると考えた開発元は,「ユナイテッドオフェンシブ」で大幅な拡張を図っている。
 まずは10の新マップと3種類の新たなゲームモード(Domination,Capture The Flag,Base Assault)を追加,また戦車やジープなどの搭乗可能兵器(陸上兵器)が使用できるようになった。マルチプレイで戦車vs.戦車戦が楽しめるのだ。さらに今回「階級」という要素が追加され,活躍したプレイヤーは昇進してさまざまな特典が得られるようになる。この恩恵の内容がかなり面白いのだが,詳細は後日。

 シングル,マルチ共通の追加/変更点は,まず新たな兵器として火炎放射器と軽機関銃が追加されること。火炎放射器は説明不要であろう,大抵どのゲームでも人気の高い兵器だ。軽機関銃は一人で持ち歩くことが可能だが,射撃するには地面に伏せて設置しなければならないという兵器。どちらも歩兵用のメインアームとして登場する。戦車のマルチプレイ登場に伴い,対戦車兵器も何種類か追加される。

 また,手榴弾の「コッキングオフ」が可能となった。これは手榴弾の信管を起動させたまま投擲状態で構え,爆発ギリギリのタイミングで投げつけられる機能。猶予は約4秒で,おそらく下手すると持ったまま爆死することになるだろう。ハッキリいって,この機能のおかげで手榴弾に殺される人は激増しそうだ。




 それでは「ユナイテッドオフェンシブ」のキャンペーン内容を,サワリだけ紹介しよう。

●アメリカ
 第101空挺師団の一人として,有名な「バルジの戦い」に参加する。12月の雪積もるベルギーの森林で繰り広げられた,敗色の濃くなったドイツ軍による最後の熾烈な大反撃。

●イギリス
 今回のストーリーモード最大の見ところである,B-17爆撃機の機銃手ミッションから始まり(E3 2004ムービーは「こちら」),イタリアの「シチリア島上陸作戦」へと続いていく。

●ロシア
ツィタデル(城塞)作戦と呼ばれる,歴史上最大の戦車戦がドイツ軍とロシア軍の間で繰り広げられた「クルスクの戦い」。シリーズ中類を見ない,桁違いの大戦車戦が描かれる。

 ほかにも興味深い話を数多く聞いたのだが,それは次回に譲るとする。とりあえず今回は「日本語版発売決定!」というのがメインのニュースだが,続報をお楽しみに。なお,当サイト内「こちら」に,「ユナイテッドオフェンシブ」の記事一覧があるので,そちらも参考にしてほしい。E3 2004で撮影したムービーなどもあるので,お見逃しなく。(Kawamura)

「コールオブデューティー:ユナイテッドオフェンシブ」の記事一覧は,「こちら」
「コールオブデューティー」の記事一覧は,「こちら」

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