ネクソンジャパンがプレス説明会を開催,MMORPG「マビノギ」は2004年下半期にβテスト開始予定
2004/07/29 19:32
 台風10号の接近で大荒れの天気となった7月29日,ネクソンジャパンは東京大手町にある経団連会館でプレス向けの発表会を開催した。この発表会には,韓国メディア7媒体なども招待されており,発表会での言語が日本語,英語,韓国語が混じるなど,国際展開を行っている同社のイメージをより強く印象付けるものとなっていた。

 発表会は,NEXON CEOの徐 元一(ソ・ウォンイル)氏の挨拶で始まり,同社の沿革から今後の展望までが語られた。今年度の予想売り上げを8600万ドルとしながら,その根拠として海外展開をしている中国,日本での新作タイトルのサービスインを挙げていた。中国では,「BnB」の同時接続者数が2004年6月に65万人を突破し,2004年下半期には「マビノギ」,「メイプルストーリー」のサービスを開始する予定という。2005年末までには中国のゲーム会社トップ3入りを目指していることも語られた。
 一方の日本では,2004年下半期に「マビノギ」,2004年8月中(予定)に「BnB」のβテスト開始などにより,2004年の売り上げ目標を10億円としている。またゲームポータルサイトとしてインターネットサイトのトップ5入りを目指し,アジア圏でトップのオンラインゲーム会社を目指す事業展開があることを強調した。

 次にネクソンジャパンのCEO David K. Lee氏が登場し,自らのコンテンツ事業における考えを経歴とともに簡単に説明。そこでは,ニューヨークで弁護士をしていた氏が,ソフトバンクに入社したもののインフラとコンテンツに対する考え方の違いによりネクソンジャパンへと移ったこと,IT事業者として成功しているライブドアの(コンテンツに対する)次の一手が球団買収というのには疑問があることなど,ネガティブ(軽い批判?)な話題を混ぜつつ進めていた。
 その後は,日本国内ですでにサービスしている7タイトルとβテスト中のテイルズウィーバーについて簡単な説明を行った。オンラインゲームのパイオニアのNEXONと,柔軟なローカライズ運用によって日本文化を取り入れながらコミュニティ確立を目指している同社のサービス展開によって,「気軽に誰とでも,いままでにないインターネットサービス」ということを目標としていることが語られた。
 このコミュニティ確立の一環として,コミュニティサイト「NEXON」を2004年7月30日(明日だ)に公開することが発表された。このサイトは,同社のオンラインゲームコンテンツに加えて,フォーラム,アバター,カジュアルゲーム,メッセンジャー,メールなどを統合しており,基本的にオンラインゲーム以外のコンテンツについては無料で利用できるという。ユーザーの利便性を考慮しながら,同時にコミュニティ形成とその囲い込みを行なっていくというのが実現されており,今後巨大サイトとして成長していきそうだ。

●「NEXON」に用意されている機能

1:ラウンジ
・カテゴリー別に設置できる多機能掲示板
・文章だけでなく,絵,写真などのファイルを掲載可能
・ラウンジマスターによって開示制限や公開情報設定などのカスタマイズが可能

2:マイキャラ(アバター)
・2頭身のキャラクターに5種の表情,7種の感情表現を用意
・ファッションショップでカスタマイズ可能

3:Web Games
・ネクポン,大富豪,ワンカード,セブンブリッジ,ばばぬき,オセロ,ブロックバン,フリーセルSP,ピラミッド,N-Spider,ソリティア,フリーセルの12種のゲーム

4:その他の機能
・NEXONメール
・NEXONメッセンジャー
・占い,ニュース配信(予定),天気予報ストリーミング(予定)


上段中央はNEXON CEOのソ氏,上段左はネクソンジャパンCEOのLee氏。この両氏によって今後の展開が語られた。上段右はコミュニティサイト「NEXON」のイメージ図で,いろいろなコンテンツを内包しているのがわかる。下段の3枚はサイトに用意される機能だ


 ここで戦略的な説明は終了し,日本国内でサービスインが予定されている2タイトルについての説明が行われた。4Gamer読者的には,ここからあとの話がもっとも気になる部分だろう。

 まずは,2003年末からぷっつりと動向が分からなく(クォリティアップの時期と思われる)なっていた「マビノギ」。マビノギはカートゥーンレンダリングを採用し,スキル制でキャラクターを成長させていくMMORPG。戦闘だけではなく,アルバイトや作曲,機織りでの服作成など,"日常生活"にも焦点が当てられているのが特徴だ。韓国では,2004年6月22日に正式サービスが開始されており,開始後1週間で同時接続者数2万5000人を突破,会員数は210万という人気を博しているようだ。同社では,正式サービス開始と同時に会員数が200%以上アップしたのは韓国オンラインゲーム史上初の快挙としている。
 ゲームシステムで大きく作り直された部分はそれほど見当たらなかったが,まず目に付いたのは,戦闘時のアクションとエフェクトだ。2003年のTGS(東京ゲームショウ)に展示されていたバージョンからブラッシュアップされ,テンポのよいアクションと派手なエフェクトが融合し,以前のようなもたつきのある戦闘のイメージを払拭していた。
 また,テイルズウィーバーのようにアップデートでストーリーが追加されるというシステムも発表され,韓国バージョンでは"First Generation 女神降臨"が展開中とのことだ。日本では,韓国バージョンでFirst Generationが完結後にサービスが開始されるが,その時期は2004年下半期というあいまいなもので,韓国バージョンもいろいろ細かな調整が行われているとうかがい知れる。なお,2番めのストーリーラインは,"Second Generation 聖騎士編"となるらしい。
 "First Genaration 女神降臨"を含めた雰囲気満点のプロモーションムービーを,後ほどアップする予定なのでお楽しみに。

 一方の「BnB」は,8人までのオンライン対戦に対応したボンバーマンタイプ(爆発する水風船を使い,爆風で相手を倒す)のライトアクションゲーム。8種類のキャラクター,6種類のステージ(隠しステージもあるとのこと),多彩なアイテムなどですでにサービスを行っている,中国,韓国,台湾のすべてで爆発的な人気を博しているらしい。同社発表での同時接続者数は,中国(65万),韓国(35万),台湾(13万)で,これらを合計すると優に100万を超えているのが驚きだ。発表会での説明では,メイプルストーリーのようにアバター課金システムを採用するとのことで,普通に対戦(アイテムを購入しないと弱い)するだけなら無料となるようだ。友人たちと気楽に練習するにはうってつけといえるだろう。

 今回の発表会で印象に強く残ったのは,コミュニティサイト「NEXON」の立ち上げと,生まれ変わった「マビノギ」の二つだ(BnBは,まぁ"新作"と呼べるわけではないし)。とくにコミュニティサイトは,これからの総合オンラインゲームポータルとして必須ともいえ,コンテンツ自体のパワーと合わせることによって強大な影響力を持つ可能性がある。2003年末に「NEXONアカウントシステム」を導入したばかりでなく,矢継ぎ早に新しいサイトを公開できるなど開発力の高さもうかがわせる。ますます飛躍していきそうな同社の今後は,非常に期待できるものになりそうだ。(Seal)


「Mabinogi」(マビノギ)の記事一覧は,「こちら」
「BnB」(ビーエヌビー)の記事一覧は,「こちら」



大きく生まれ変わったマビノギは戦闘以外部分にも注力されているとのこと(上段)。BnBはみんなでわいわいやるにはぴったりのカジュアルゲームに仕上がっている(下段)



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http://www.4gamer.net/news/history/2004.07/20040729193210detail.html