― 連載 ―

 「スター・ウォーズ」の世界には多くの種族が登場する。SWGにおいて,プレイヤーが自分のキャラクターとして選べる種族は10種類だ。それぞれに得意と不得意な分野を持っているが,どの種族を選んでもSWGの世界を存分に楽しめる。


◆◆種族紹介インデックス◆◆


ヒューマン ローディアン
モン・カラマリ ボサン
ウーキー トワイレック
トランドーシャン ザブラク
アイソリアン サルスタン


 最もポピュラーな種族。その適応力の高さを活かして,古くから銀河の隅々まで足を伸ばし,最もよく見かける種族となったようだ。ゲームの上でもそのような特質は表現されており,ヒューマンは得意不得意のない標準的な能力を持った種族となっている。


 ヒューマンでプレイするメリットは,"帝国の中で差別されない"ことが挙げられる。現在趨勢を誇っている銀河帝国には,ヒューマン以外のエイリアンを軽んじる傾向がある。もし将来帝国軍に属し,その中での昇進を目指すつもりならば,ヒューマン以外の種族を選ぶと苦労することになるだろう。



 まぶたのない丸い目と長い鼻先を持った種族。肌の色は緑が多いが,青や紫の者もいる。ローディアンは狩猟や捜索,そして戦闘を尊重する文化を持っている。それゆえ,この種族には銃器の扱いに長けたものが多く,また賞金稼ぎを生業とするものも少なくない。このような性質からローディアンのことを暴力的な種族だと考える者もいるようだ。


 映画に登場したローディアンには,まずエピソードIVでハン・ソロのもとに借金の取り立てにやってきた(そして殺されてしまった)グリードがいる。アナキン・スカイウォーカーの幼なじみにもウォルドというローディアンがいた。


 ローディアンのプレイヤーには,その設定に準じてキャラクターに銃器関連のスキルを覚えさせる人が多いようだ。また武器を組み立てる技術にも優れているので,武器生産者となるのも悪くないだろう。



 魚のような顔をしたモン・カラマリは,銀河で最も知的かつ平和的な種族の一つとして数えられている。


 モン・カラマリは,帝国から迫害を受けている種族の一つだ。そのため反乱同盟軍に力を貸しているものも少なくない。エピソードVIで描かれたエンドアの戦いでは,優れた洞察力と判断力を活かして同盟軍の指揮を執るモン・カラマリ,アクバー提督の姿が見られる。


 ゲーム内のモン・カラマリも,知性に秀でた種族となっている。武器や建築物の組み立てに対するボーナスを活かして生産者の道を目指すのもいいし,銃器や医療器具を携えて戦いに同行する生き方を選ぶのもいいだろう。



 ボサンは,その狡猾さと情報収集能力の高さで有名な種族だ。彼らの組織する"ボサン・スパイネット"は,一級の情報機関として銀河中に知れわたっている。


 映画に登場する有名キャラクターの中にボサンはいないが,エピソードVIの反乱同盟軍の作戦会議シーンでは,第二デス・スターの設計図入手はボサンのスパイの功績であるとモン・モスマが語っている。


 SWGのボサンも,やはり賢さと行動力に優れた種族とされている。どんな生き方を選んでも苦労することはないが,偵察者向きの技能ボーナスがあるので,それを活かせる職業を選ぶと良いかもしれない。



 全身が長い毛で覆われた大型の種族で,見た目通りの怪力を誇る。名誉を非常に重んじる種族としても知られており,命の恩人に対して一生の忠義を誓うthe Wookiee life debt(命の借り)の習慣は有名だ。


 映画に登場するウーキーといえば,言わずと知れたハン・ソロの相棒チューバッカが挙げられる。


 SWGのウーキーも,身体能力に恵まれている。加えて,それ以外の能力も通常以上に秀でているので,どのようなキャラクターにでも育てていけるだろう。ただし,ウーキーには大きな弱点もある。それは専用の衣服やアーマーしか身につけられないことだ。



 頭から生えた2本の大きな付属器官と,カラフルな肌の色が特徴的な種族。トワイレックは映画の中にもしばしば登場するので,見覚えがある人も多いだろう。有名なところでは犯罪王ジャバ・ザ・ハットの側近である,ビブ・フォーチュナがトワイレック。ランコアの穴に落とされてしまった踊り子もトワイレックだ。


 SWGのトワイレックは,聡明で感性に富んだ種族としてデザインされている。比較的ムラのない能力を持っているが,とくに得意としているのはダンスや演奏である。初期にEntertainer系の技術を磨くつもりならば,トワイレックはとても良い選択となるだろう。



 トランドーシャンは,暴力的な性質を持つ爬虫類型のヒューマノイドだ。ウロコに覆われた硬い皮膚を持ち,三本の指に備わった鋭いツメはそれだけで強力な武器に成り得る。さらに優れた自己回復能力も持った,好戦的な種族である。


 映画にはあまり登場していないが,エピソードVでレイアたちを捕らえるためにダース・ベイダーが集めた賞金稼ぎ達の中に,一人トランドーシャンがいた。


 SWGのトランドーシャンも戦士としての優れた資質を備えている。戦闘で必要とされる身体能力に関しては不安はないが,手と足にアーマーを装着できないという弱点も持っていることは覚えておきたい。



 頭に生えた無数の短い角と,顔のイレズミが特徴。強靱な意志と精神力を持つことで知られた種族である。映画に登場するザブラクと聞いて,まず初めに思い浮かぶのは,クワイ・ガン=ジンを倒したシスの暗黒卿ダース・モールだろう。


 ゲームにおけるザブラクも,やはり強い意志の力を持っている。特殊な攻撃への耐性を備えており,さらに戦いに役立つ特殊な能力も保有しているため,戦闘系のスキルを伸ばすのに向いている。敵軍プレイヤーとの戦いにおいて少しでも有利になるために,サブラクを選択する人もいるという。



 特異な頭部の形状があまりにも印象的なアイソリアンは,気性の穏やかな草食性のエイリアンである。アイソリアンは熱帯雨林で覆われた星の出身で,その自然に対して大変な敬意を払っている。そのため現在では,都市を巨大な浮遊プラットフォームの上に移し,そこで生活を送っている。


 映画に中では,エピソードIVでルークたちが訪れた酒場の中で見られたほか,エピソードIやIIでもところどころで目にする。ジェダイとなったアイソリアンもいるようだ。


 SWGのアイソリアンは,精神力が秀でているにも関わらず防御能力にもボーナスがあるという,ちょっと変わった性格付けがなされている。また宇宙船のシャシーやシールドの組み立ても得意だ。生産者としても戦闘員としても,十分な力を発揮できそうである。



 大きな瞳と,さえずるような言語を持ったサルスタンは,母星にある地下都市での生活の中で卓越した方向感覚を身につけた。このセンスは宇宙空間でも有効なようで,彼らは今では優秀な航行ナビゲータとして知られている。エピソードVIにおいて,ランド・カルリジアンの乗るミレニアム・ファルコンの助手席を占めていたのがサルスタンだったことからも,その能力の高さは伺えるだろう。


 SWGのサルスタンは,自然の中での活動や,宇宙船の部品の組み立てなどに優れた種族となっている。生産者を目指しても,冒険者を目指しても,あとで後悔することはないはずだ。



■■星原昭典(ライター)■■
この連載のために,「スター・ウォーズ トリロジー DVD BOX」と「スター・ウォーズ エンサイクロペディア」を自費購入。れ,連載のためにそこまで……と感動したが,「スター・トレック」のThe Next GenerationのDVD BOXもかなり一気に買ったとかで,単に重度のSFマニアのご様子。なーんだ。


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※スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版βテストの模様は,エレクトロニック・アーツ株式会社の承認を得て掲載しています

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