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当たり前だが,「三國志X パワーアップキット」(以下,三國志X PK)には,本体をパワーアップする新要素が数多く盛り込まれている。その中で,とくに筆者が面白く感じたのは「結婚」と「二世武将誕生」の存在だ。
そこで今回から全4回にわたってお贈りする本コラムのうち最初の2回で,実際にゲーム中で武将が結婚するまでの過程や,生まれた二世の育成などを見ていく。ちなみに武将の能力がどの程度二世に受け継がれるのかに興味があるので,あえてプレイキャラクターは能力MAX・特技MAXの新武将としてみた。説明するまでもないが,日本武尊は日本神話の英雄である。
プレイシナリオは三國志X PKで新たに加わった「253年2月 遺志継ぎて 孤将独り力戦す」とし,ゲームレベルもこれまた新たに加わった「超級」,モードは「史実」でスタートだ。
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今回の主役となるワタクシこと日本武尊。あふれる才能のすべてを「愛」に捧げる孤高の英雄サマである |
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操も関羽も諸葛亮も司馬懿もこの世を去り,人材的におチープ感が漂う253年に登場したワタクシこと日本武尊。能力・特技ともにMAXで,新勢力にでもなればペロッと中国大陸の勢力図を塗り替えるくらいのことはワケのないワタクシだが,今回課せられた使命は「結婚」と「育児」という,割と生活感にあふれたモノ。ある意味,大陸統一よりやっかいな事業ではあるな。
非凡な才能をムダに寝かせて,中国大陸で嫁を探す日本神話の英雄サマの姿というのもかなりアレだが,まぁ今回は事情が事情だし,そのへんは目をつぶる方向で。
ちなみに三國志X PKでは一般武将/新武将に限らず,普通にプレイをしても「嫁」(女性武将の場合は婿)をゲットできるシステムとなっている。もちろん新武将同士を配偶者にすることも可能だが,どうせならばワタクシのために用意された嫁を手ごめ……もとい,正規の手続きで恋に落ちて結婚&愛のある生活&二世ゲットと進むのが王道であり,かつ男児の本懐というものであろう。
ゲーム中に用意された嫁の数は,「新武将登録」で武将の「顔」を選択するときに「イベント」の項目を閲覧するとわかりやすいが,「秦香蓮」「丁月華」「何玉鳳」「白小青」「崔鶯鶯」「紅娘」の6名となっている。どこに誰がいて,どういう条件で登場するのかといったことは一切わからないので,とりあえず最初は在野武将という形で全都市を巡りながら,最後に出会った嫁候補と結婚して愛のある生活を営んでみるとしたい。
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6人の嫁候補。登場条件は不明なので,勘で全土を歩むしかない。ちなみに「智化」と「白玉堂」は婿候補だ |
とゆーわけで河北の襄平から嫁探しの旅はスタート。結婚は大人の儀式なので,年齢は20歳とした |
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最初から名声を500にしていたので,早い段階でこんな依頼も受けられた。これは嫁探しにピッタリだ |
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平に居を構えたワタクシ。目的は嫁探しだが,何せ嫁と出会う条件など知らないので,まずは酒家で依頼事をこなしながら名声や所持金などを増やす方向で動いてみる。基本的に請け負うのは「名産配達」や「敵討ちを手伝う」,「地域の調査」といった探索系の依頼だ。
ゲーム開始から1年ほどは嫁に関する情報がまったく得られず,単に名声と所持金を増やす結果となるだけだったが,変化が生じたのが254年4月のことだ。
下ヒの街に入ったところで武芸者から「富貴な身なりをした令嬢を知らないか?」という質問をされたのだ。「令嬢」とくれば,すなわち嫁候補がらみのイベントだろうと踏んだワタクシが近辺の土地を探したところ,小沛で最初の嫁候補となる"崔鶯鶯"と遭遇。個人的にはすげー好みのタイプだったのだが,最後の嫁候補と結婚する決まりなので,ここでは崔鶯鶯を大人の魔手から救ったところで泣く泣くバイバイ。むぅ,最初に変な決まりなど作るんじゃなかったな。
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下ヒに入ったところで嫁がらみのイベントの予感! どーやらゲーム開始から1年経つとイベントが始まる模様 |
ベッピンさんな崔鶯鶯。武芸者と父の魔の手から解放してあげたところでプロポーズをされるも,断る。無念 |
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鶯鶯のイベントを乗り越えことで,なんとなく嫁探しのコツがつかめたワタクシは,武威で次の嫁候補と思われる女剣士の情報をゲット。こうして隣接する西平で「何玉鳳」と遭遇したワタクシは,一騎討ちで彼女をイテこましたあとプロポーズされるも一蹴。
その後も各地を遍歴したワタクシは,成都で3番めの嫁候補「白小青」と遭遇,さらに上庸では4番めの「紅娘」とも出会った。これまで中原で崔鶯鶯,西北で何玉鳳,巴蜀で白小青,楚で紅娘と遭遇したところを見ると,どーやら各地方に一人づつ嫁候補がいるのかもしれない。これで嫁探しがだいぶラクになりそうだ!
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西北で出会った何玉鳳。一騎討ちで彼女のアタックを退けたあと,さらにプロポーズも撃退。じつに無慈悲だ |
巴蜀で出会った白小青。最初は占ってもらっただけだが,のちに同じ土地を訪れたときに結婚イベントが |
楚で出会ったストーカーチックな紅娘。強い男が好きという本能丸出しなノリにはタジタジとさせられた |
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怒涛の勢いで進む歴史イベント。蜀が滅亡しちゃうと,強大な魏(のちの晋)の脅威に呉がさらされてしまう |
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を探して中国全土をフラフラしている間に,歴史は大きく動き始めていた。
255年9月に蜀へ本格的な侵攻を開始した魏は,翌1月には蜀を降伏させてその全領地を支配下に収めた。さらに同じ年の3月には蜀攻略の功労者である{ケ艾が謀反の罪で殺されるというイベントも発生し,それに付随して鍾会,姜維も惨殺。ここに「253年2月 遺志継ぎて 孤将独り力戦す」シナリオで最も有能な3人の武将が命を落としたことになった。
こうなると怖いのが,晋(魏から禅譲を受けて司馬氏の天下になっていた)による天下統一エンドである。これまで4人の嫁候補を見つけたワタクシだったが,不本意なゲームエンドを阻むため呉に仕官することに。
「制約の多いなかでの嫁探しになるなぁ」とタメ息をついたところ,なんと建業の酒家で5番めの嫁候補「丁月華」と遭遇。うーむ,神様もアジなことをなさるわい。って,神様はワタクシでしたな。
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そして晋の建国。ここまでの段階で唯一の救いは,晋にトウガイ,キョウ維,鍾会という名将がいないことか |
呉に力を貸すことに決めたワタクシ。憂鬱な気持ちで酒家に入ったところ,5番めの嫁候補とバッタリ出会う |
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原,西北,巴蜀,楚,呉越で一人ずつ嫁候補と出会ったので,残る嫁候補は消去法で河北の「秦香蓮」と決定。晋の猛攻を払いのけながら,しばらく建業と河北の間を行ったり来たりの生活が続いた(対晋戦については,もともとワタクシの能力があれば勝つことなど屁ではないのだ)。
ところがいくら河北の都市に入って施設を周っても,秦香蓮の「秦」の字すら見つけられない。もしかするとコレは紅娘のパターンと同じで,「河北に自宅がないとイベントが発生しないのかな?」と推測したワタクシは,呉皇帝の孫亮に願い出て北伐を敢行。
下ヒ,小沛,北海,平原と勝ち抜いたところで平原の太守に任命してもらい,そこで自宅に入ったところ新たなイベントが発生! こうして最後の嫁候補となる秦香蓮と会ったワタクシは,そのまま彼女からのプロポーズを承諾。ゲーム開始から実に7年という月日を経て,ようやく結婚のハードルを突破できたのだった。嗚呼!
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河北に自宅を持つには,太守になるしかない。そのため呉皇帝の孫亮に願い出て北伐を敢行した! |
太守となった平原の自宅に入ったところ,新たなイベントが発生。このとき秦香蓮のゲットを確信 |
そして秦香蓮との結婚。あとは愛のある生活を営んで,次回につながる子作りをしなければならない! |
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