3月11日からオープンβテストが開始されたガマニアデジタルエンターテインメントの「O2Jam」(オートゥージャムと読む)は,「ビートマニア」などに代表されるいわゆる音楽ゲームだ。アバターシステム(ゲーム内での自分のキャラクター)の搭載や最大8人でのオンライン対戦など,オンラインゲームならではの要素が取り入れられており,手難しいことなく手軽に遊べるシンプルなルールが初心者にも嬉しいところだ。
下に掲載してあるのは,実際に同作で演奏できる曲の一部だ。同作の曲がどんなものか知りたい人は,音楽を聴きながら本稿を一読してみてほしい。もっと多くの楽曲を聴きたい人は,公式サイト「こちら」へ。
――Sample Music――
ゲームの基本的な遊び方は,上部より落ちてくるオブジェクト(本作では音塊という)を下部の判定ライン(キー)でタイミングよく押していって得点を稼ぐこと。キーは全部で七つ使うようになっており,落ちてくる音塊の種類に応じてキーを押し分けるという極めてシンプルなルールだ。
キーを押すと音が発せられ,音楽に合わせてタイミングよく叩くことで音程を保てる。演奏中にあまりにもミスを連発するとメロディーは乱れてしまうが(ゲージがどんどん減っいき,0まで減ると演奏は中止),まるで自分でリズムをとって楽器を演奏しているかのような気分になれるのは魅力的な要素だ。
各楽曲にはレベルが設定されているので,始めたばかりの人は順当にレベル1から遊んでいくと徐々に慣れていけるだろう。さらにそれぞれの曲は難易度や演奏速度も変更できるので,同じ曲でも設定次第では別曲に化ける。一通りオリジナル設定で遊んだ後は,ハチャメチャな再生速度で遊んでみると,これまた新鮮さを感じることうけあいだ。
なお現在曲はオープンβテストということもあって,規定数のみを実装するという形式が取られているが,正式サービス開始後は,基本的にミュージックショップで購入する形式が取られる(無料の曲も数十曲用意される)。
また前述のように,本作には昨今のオンラインゲームやポータルサイト,ブログなどでお馴染みのアバター機能が搭載されている。音楽演奏中は,プレイヤーの分身であるアバターキャラクターがステージに立つこととなるが,このアバターは服やアクセサリ,楽器はもちろん,ペットや顔などを着飾れるのだ。これらのアイテムはアイテムショップで販売され,ゲーム内マネーの"GEM"を使って購入する。正式サービス開始後は基本的にアイテムは有料扱いとなるようだが,一部のアイテムはGEMで購入できるようだ。ゲームを始めた当初は男女共に下着のみという寂しい姿なので,容姿を気にする人はどんどんプレイしてお洒落を楽しむのも一興だろう。もちろんひたすら演奏に明け暮れるのもよしだ。
アバターキャラクターが装備できる楽器(ギター,ドラム,キーボード,ベースの4種類)は,オープンβテストが始まったばかりの現在(3月17日)ではグラフィックスが変わるだけに留まっているが,開発元のO2 Mediaでは現在,楽器の種類によって異なる音を奏でる機能を開発中だという。
4Gamer:海老原さんは普段PCゲームを遊ぶことはほとんどないそうですが,O2Jamを触ってみていかがでしたか?
海老原さん:夢中になっちゃいました。遊び方が簡単なので,できないと悔しいですね(笑)。
4Gamer:七つもキーを押すのは難しくなかったですか?
海老原さん:恥ずかしながらキーボードタッチにも慣れてませんし,最初は即座に反応できませんでしたよ。ただ同じ曲を数回続けると,リズムにのって自然と手が反応しますね。
4Gamer:私も始めは散々な内容でした。隣のキーと押してしまったり,見当はずれなところを押してしまったり……。ただ曲を大まかにでも把握できると,簡単にプレイできますよね。
海老原さん:そうですね。始めはなるべくレベルの低い自分の好きなジャンルから楽曲を選択すると楽しめると思います。
4Gamer:素晴らしいプレイを見せてくださった朴さん,ずばり上達へのコツを教えてくれませんか?
朴さん:やはり"曲"の構成を知ることでしょう。指の動かし方は数回遊べば慣れてきますので,リズムや音塊が落ちてくるタイミングなどを把握することが上達への道です。練習する時は,練習する曲と同系統のジャンルを中心に遊ぶといいでしょうね。
4Gamer:ちなみに韓国版ではどんな音楽が流行っているのでしょうか? 朴さんが好きな楽曲はどれですか?
朴さん:韓国はテクノ・トランスといったリズミカルな楽曲が人気でしょうか。私は……う~ん。どれも好きですけど,強いて言えばBoAに曲を提供したこともあるBrandyさんの曲が好きですね。
4Gamer:最後に読者に一言お願いします。
海老原さん:私は同ジャンルの「ビートマニア」を遊んだことがあって,基本的に音楽ゲームは大好きなんですよ。楽器を演奏したことがない人でも,実際に楽器を演奏している気分になれる。そこが魅力的なところだと思います。
楽曲についてもさまざまなジャンルが用意されているので,例えば子供と一緒に遊びたいなら童謡などを選ぶといいかもしれませんね。いろいろな人を誘って遊んでみてください。
朴さん:本作の楽しさは,遊んで初めて分かると思います。最初は指がスムースに反応しなかったりすることもありますが,数曲やれば誰でも演奏できる。今後は日本の曲や日本をモチーフとしたステージなどの"オリジナル要素"も導入していくので,ぜひみなさんに遊んでほしいと思います。
さて本作は,前述のとおり3月11日にオープンβテストが開始されたばかりだが,今後の予定としては,3月18日および3月25日に5本ずつ曲を追加,そして4月中には正式サービスに移行する。オープンβテスト中は主に韓国版の曲の追加が主となる予定だが,正式サービス開始後は,すでに同社のアクションゲーム「ココカン」の曲(COCOCAN)が実装されているように,ガマニアがサービス中のオンラインゲームからの移植が検討されているほか,日本で活躍中のインディーズアーティストの楽曲の移植など,日本オリジナル曲を充実させるようだ。またすでに7か国でサービスが開始されている同作の環境を生かし,韓国以外の地域の曲も追加される。
今後ますます新たな要素が取り込まれ,多彩な楽しみ方ができるように進化していく本作。音楽,ゲームが好きな人は,気軽にプレイしてみてほしい。
「O2Jam」(オートゥージャム)
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