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ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース攻略連載  〜中つ国の守り方〜

 

 

Text by Sluta

 

第1章 ゲームプレイ前に覚えておくこと

 

 いよいよ発売が明日(12月16日)に迫った「ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース」。映画を忠実に再現した表現にはもちろん要注目だが,RTSとしても実に本格的なものに仕上がっている。これから全5回に渡って本作品を攻略していくが,まずは第1回として,プレイ前にチェックしておきたい基礎知識をまとめてみた。
 なお,本連載ではキャンペーンとスカーミッシュ(自軍や敵軍,マップを自由に選択してプレイできるシングル用モード)の2種類あるゲームモードのうち,スカーミッシュのほうに的を絞って取り上げていく予定なのでご了承のほどを。

 

 

スカーミッシュプレイの流れ

 

 まずはプレイ感をつかんでもらうために,一つのプレイの流れを見てみよう。

 

軍勢・マップ選択画面。マップは,映画に登場した風景をイメージしてデザインされている

 

 

プレイを開始。光の軍勢は,このように城壁がある状態でスタートする。まずは本拠に生産施設を建設。施設はあらかじめ決まった建造土台の上にしか建てられない。建造土台は本拠の周囲にあるほか,マップ各地に点在している居留地にもある

 

 

居留地に生産施設を建設。このように,居留地の近くにモンスターの巣が存在する場合もあるなど,序盤では手をつけづらい場所もある。序盤でなるべく多くの居留地を確保したいところだ

 

 

軍事施設を建造。施設には1から3までのランクがあり,ランクが上がると新しいユニットが生産可能になったり,機能がアップしたり,自衛のための矢を発射可能になったりする。ランクは,その施設を使えば使うほどアップしていく

 

 

小競り合いから本格的な衝突へ。騎兵は弓兵に弱い,弓兵は歩兵に弱いなどの基本的な相性関係に注意して戦っていこう。ユニットは戦闘経験を積むほどランクがアップして強くなっていくので,重要なユニットには優先的に戦闘経験を積ませよう

 

 

居留地のほかに野営地(前哨地)という場所もある。居留地では生産施設などごく一部の施設しか作れないが,野営地では本拠地と同様にすべての建物を建設できる

 

 

資源の保有量の差を広げるため,敵が占領している居留地の施設を破壊し,自分の施設を建てる。戦闘は,このように居留地を巡る攻防というのが多い

 

 

そして攻城戦へ。攻略の仕方は軍勢によって異なるが,ローハンならエントで壁を破壊するか,召喚した死者の軍勢で壁を乗り越えるかのいずれかになる。なお,本拠の中央部分を壊してしまえば,新たに施設を建てられなくなる。本拠地を破壊し,なおかつ野営地にある敵の城もすべて破壊すれば勝利だ

 

 

 

各軍勢の特徴


 本作に登場する軍勢は4種類で,光の軍勢であるローハンとゴンドール,闇の軍勢であるアイゼンガルドとモルドールからなる。
 光の軍勢と闇の軍勢の大きな違いは二つある。一つは,光の軍勢が城の周囲を城壁に囲まれているのに対して,闇の軍勢には城壁が無いこと。もう一つは,出せるユニットの目安となる指揮ポイントが,光の軍勢は200なのに対して闇の軍勢は400と,2倍の差があることだ。
 よって基本的には,「精鋭の光」「物量の闇」といえる。ただしこのゲームではユニットのランクが戦闘能力に大きく影響するので,闇の軍勢でもユニットの使い捨ては禁物。個々のユニットに経験を積ませて,ランクをアップさせることが重要だ。
 各軍勢については第2回以降で詳しく取り上げるが,ここでは簡単に,四つの軍勢の大まかなイメージを紹介しておこう。


ローハン
騎兵と英雄が中心。騎兵の機動力を生かして各地点を制圧して,8種類の英雄をうまく使いこなすことがカギとなる。施設の種類が少なく内政が簡単なので,初心者にも使いやすい軍勢だ
ゴンドール
施設が豊富で守備力に長けている。歩兵と騎兵のバランスが良い軍勢だが,中盤以降はやはり英雄のガンダルフが中心になるだろう。"アルウェンのネックレス"の力の中に,援軍を呼ぶものが多いのも特徴だ

アイゼンガルド
石弓兵,矛兵,騎兵,攻城兵器などユニットの役割分担が分かりやすく,使いやすい軍勢だ。モルドールと比べると派手さには欠けるが,中程度の強さのユニットを数多く出せる。攻城梯子という格安な攻城兵器を生産できるので,速攻をするならこの軍勢を使おう
モルドール
ムマキル,トロル,カタパルトなど超強力な大型ユニットが特徴の軍勢。破壊力では群を抜いているが,騎兵ユニットがないため機動力には難あり。オーク戦士を無料で生産できるのでうまく使いたい

 

 

 

 

戦闘のポイント これだけは覚えておこう!


・リーダーシップボーナス
 ガンダルフなど特定のユニットや英雄の像などの施設は,近くにいる味方ユニットに対して攻撃力と防御力のボーナスを与えられる。つまり,ユニットが一時的にアップグレードされた状態になるわけだ。
 コストはかからず制限時間もないので,主戦力同士の戦いでは絶対にリーダーシップボーナスを伴うようにしたい。なお,敵の持つこのボーナスを取り消す特殊能力も存在する。

 

・ユニットのランク
 新たに生産されたユニットのランクは1で,戦闘経験を積むことでアップし,それに伴って攻撃力とヒットポイントが向上する。また部隊を構成しているユニットは,ランク2になると旗手というユニットが加わり,欠けたユニットを自動で補充できるようになる。ユニットを全滅させないために補充は欠かせないので,なるべく早い段階でランク2以上へ成長させよう。
 英雄の持つ特殊能力には,あるランクに達しないと発動できないものが多い。そういったものはたいてい非常に強力なので,英雄のランクアップは重点的に行おう。

 

・強化
 ユニットを強化するには,まず施設でアップグレードを行い,その後に個々のユニットでその強化を"購入する"という2段階のステップを踏む必要がある。つまり一度にすべてのユニットを強化できないわけだ。
 強化には大量のコストがかかるが,それに見合う効力もあるのでなるべく行いたい。とくに防御力を向上させる「重鎧」はユニットの全滅を避けるのに大いに役に立つだろう。

 

・指輪とアルウェンのネックレス
 仕組みは,「エイジ・オブ・ミソロジー」のゴッドパワーや「コマンド&コンカー ジェネラルズ」の将軍能力とほとんど同じ。具体的には,敵を倒すごとにポイントが加算されていき,そのポイントを消費することで強力な能力を発動できるようになる。
 回復や索敵,特定のユニットの強化といった基本的なものから,援軍の召喚やリーダーシッブボーナス取り消しといったものまで,さまざまな種類がある。また,どの能力も一定の間隔をおいて繰り返し発動できる。

 

・ボイスメッセージに耳を傾けよう
 映画の日本語吹き替え版と同じ声優が声をあてているので,ユニットのボイスメッセージは単純に楽しいが,このゲームでは操作の補助に非常に役に立つので注意して耳を傾けておこう。「敵を発見」「ゴブリンがいるぞ」など敵の接近を知らせてくれるもののほか,「余を助けに参れ」「もう駄目だ」などと英雄の瀕死を知らせるもの,「弓術場が完成した」「部隊,準備よし」など施設やユニットの完成を知らせてくれるものなど,さまざまなものがある。

 

タイトル ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース
発売元 エレクトロニック・アーツ
発売日 2004/12/16
価格 8379円(税込)
動作環境 Windows 2000/XP,Pentium4/1.3GHz以上,メモリ 256MB以上,HDD空き容量 4GB以上,VRAM32MB以上搭載したDirectX9.0b対応ビデオカード
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