広告企画 : 東芝製ノートPC「dynabook Satellite AW6」

Text by 三重邦光

 ノートPCはどうしても,デスクトップPCと比べてスペックが押さえられがちだ。これは,バッテリー駆動を考慮する必要のあるノートPCだと,消費電力の高い,ハイスペックなデバイスを搭載できないためだが,実は東芝がこの“一般論”に挑んでいる。同社は,インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーにGeForce Go 7600を採用したノートPC「dynabook Satellite AW6 グラフィック強化モデル」(以下AW6)を投入してきているのだ。

インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーとGPUで高い3D性能を実現

Meromこと,ノートPC向けのインテル® Core™ 2 Duoプロセッサー

 AW6は,東芝の直販サイト,「東芝ダイレクトPC by Shop1048」のみで入手できる,Webオリジナルモデル。2006年9月に投入された2モデルに続き,11月7日に発表された上位2モデルでは,CPUにインテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200(動作クロック2GHz)を搭載し,さらにGPU(グラフィックスチップ)としては,秋&冬モデル共通でGeForce Go 7600を採用する。

 インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200は,開発コードネーム「Merom」(メロム)と呼ばれていた,ノートPC向けのCPUだ。システムバスクロックは667MHz。デスクトップ向けのインテル® Core™ 2 Duoプロセッサーと同じく2個のCPUコアを持つデュアルコアCPUで,2個のコアが容量4MBのL2キャッシュを共有する。
 またGeForce Go 7600は,デスクトップのミドルレンジ向けとして2006年春に登場してから高い人気を集め続けるGPUシリーズ,「GeForce 7600」をベースに,ノートPC用のチューンがなされたもの。ミドルレンジ向けGPUらしく,グラフィックスメモリはメインメモリと非共有で256MB確保している。メモリバスはもちろん128bitだ。

 このような高いスペックもあって,AW6では「リネージュII The Chaotic Chronicle」(以下Lineage II),「大航海時代 Online」,そして「SiLKROAD ONLINE」の動作検証が行われており,同時に推奨PCの認定を受けている。詳しくは東芝の特設ページ「ノートPCで手軽にはじめる 3Dオンラインゲーム始めるなら今だ!」をチェックしてほしいが,オンラインRPGをノートPCでプレイしたいと考えている人にとっては,心強い情報だろう。

Clear SuperView液晶は,斜めからでも視認しやすい。なお,本体の主要インジケータには青色LEDが採用されている

 このほかゲームプレイを考えると気になる部分についても,AW6に抜かりはない。11月に発表されたモデルでは,メインメモリとしてPC2-4200 DDR2 SDRAM SO-DIMMを最大2GB搭載。さらに,ディスプレイは15.4型,1280×800ドット表示の「Clear SuperView」と名付けられた光沢(グレア)パネルを採用する。
 ノートPCの液晶ディスプレイは,大仰な名称が与えられているわりに,実態は大したことないというものが少なくないが,Clear SuperView液晶は,Quake 4などのFPS(First Person Shooter,一人称視点の3Dシューティングゲーム)をプレイしていても残像が気にならない,質の高いもの。コントラストのはっきりした,鮮明な画質が得られるのもいい。

 キーボードはキーピッチ19mm,キーストローク2.7mmで,非常に入力しやすい。デスクトップPC用のパンタグラフ式キーボードと違わぬ打鍵感なので,コマンド入力やテキストチャット時に使いやすさを感じるはずだ。また,一般的なノートPCのスピーカーとは一線を画する音質の「harman/kardon」製スピーカーも好印象を受けた。

キーボードはゆったりとした配置で,非常に使いやすい。写真でキーボードの上部に見えるのがharman/kardonブランドの内蔵スピーカーだ

本体のインタフェース一覧。キーボードの手前側にはイヤフォン出力&マイク入力とボリュームコントローラがあり,向かって右側にはUSB 2.0×2と光学ドライブ,モデム。左奥にUSB 2.0×2と100BASE-TX LANが用意され,さらに本体左側にはアナログRGB(D-Sub)とPCカードスロットが設けられている。カードスロットはPCMCIA TypeII×1,ExpressCard/34&54×1を搭載

「ノートPCは性能が低い」という“常識”を過去のものにするAW6のパフォーマンス

3モデルとも外観は同じ。冬モデルは光沢液晶,秋モデルは非光沢液晶を採用する

 では,実際にこのAW6が,ゲームにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するのか,テストによって明らかにしてみたい。今回は,11月に発表された,インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200を搭載し,メインメモリ容量2GBの最上位モデル(型番:PSAW62ADWES4LG-2A)と,同1GBのモデル(型番:PSAW62ADWES4LG)を用意。さらに,9月に発表された,インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT5500(動作クロック1.66GHz,L2キャッシュ容量2MB)搭載で,メインメモリ容量1GB,非光沢(ノングレア)の「SuperView」液晶を搭載したモデル(型番:PSAW61RDWTS4LG-A)も用意した。3製品のスペックについては,表1を参照してほしい。

表1

 また,比較対象としては,一世代前のデスクトップPCをイメージして,mPGA478パッケージのハイパースレッディング・テクノロジー対応インテル® Pentium® 4 プロセッサー 3.20GHz(以下インテル® Pentium® 4 プロセッサー 3.20GHz)とGeForce 6600 GTベースのAGPシステムを表2のとおり用意した。依然として,古い世代のPCを使い続けている人は少なくないだろうが,こういった人達が,PCを買い換えるに当たって,ノートPCが選択肢になるかどうかを考えてみようというわけである。
 なおテストの方法は,基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション2.1準拠。ゲームタイトル選定や解像度設定に限って,本稿のために若干手を入れている。

表2

 さて,まずは「3DMark06 Build 1.0.2」(以下3DMark06)の1280×1024ドットにおけるテスト結果から見てみよう(グラフ1)。
 一言でまとめるなら,AW6の素性は非常に優秀だ。3GHzクラス超のクロックで動作するのインテル® Pentium® 4 プロセッサーを搭載するデスクトップPCに対して,AW6はインテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT5500を搭載する秋モデルであっても,圧倒的な差を見せつけているのが分かる。

グラフ1

 続いて「3DMark05 Build 1.2.0」(以下3DMark05)の結果をグラフ2に示す。3DMark05のGame TestsはCPUパフォーマンスがそれほど反映されないため,AW6とデスクトップPCの間にそれほど差がないように見えるが,CPUのパフォーマンスを見るCPU Testsに目を移すと,インテル® Core™ 2 Duoプロセッサーのポテンシャルが見て取れよう。
 また,興味深いのはインテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200を搭載する2モデルの違いだ。メインメモリが2GBか1GBかで,スコアには500近い差が現れており,絶対的に性能を重視するのであれば,メインメモリ2GBモデルがよさそうな気配である。

グラフ2

 ベンチマークアプリケーションでのテスト結果を踏まえつつ,ここからは,実際のゲームタイトルを用いた性能検証に移ろう。
 1タイトルめは,AW6が推奨PCとして認定されているLineage IIで,テスト結果はグラフ3にまとめたとおりである。Lineage IIのようなMMORPGでは,平均フレームレートが30fpsもあれば,実プレイにおいて遅さを感じることはまずない“100点満点”ラインとなる。その視点でグラフを見ると,1024×768ドットで,AW6が80点を超えているのは,大いに評価していい。なんとか“可”の60点ラインをクリアしている程度の旧世代デスクトップPCに対して,AW6が持つ優位性は明らかだ。

グラフ3

 RPG以外についても見てみよう。FPSである「Quake 4」(Version 1.2)の結果をまとめたのがグラフ4だ。Quake 4は,3Dグラフィックスの最先端を行くFPSというジャンルのタイトルらしく,マルチスレッド処理に対して精力的な取り組みがなされている。もっといえば,マルチスレッドを効率よく処理できるインテル® Core™ 2 Duoプロセッサーが有利なゲームタイトルなのだが,実際,インテル® Pentium® 4プロセッサー 3.20GHzのシステムに対して,平均フレームレートで15〜18fpsもの差を付けている。これは,体感にも大きな違いを生む差だ。

グラフ4

 続いて,レースゲーム「GTR 2 - FIA GT Racing Game」のスコアをグラフ5にまとめた。(先述のベンチマークレギュレーション2.1でも指摘しているように)同タイトルでは平均40fpsが“合格点”となるが,AW6は見事にこの合格点をクリア。2006年9月に発売されたばかりの最新タイトルでも,AW6の実力は確認できる。
 なお,1280×1024ドットで,インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200搭載モデルのスコアがインテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT5500搭載モデルのスコアを下回っているのは,前者がシングルチャネル,後者がデュアルチャネルと,メインメモリのアクセス方法に違いがあるためだ。ゲームによっては,デュアルチャネルメモリアクセスのほうが明確な優位性を持つ場合があることは覚えておきたい。

グラフ5

 最後に,システム全体の消費電力をワットチェッカーで測定してみよう。
 ここでは,システム起動後10分間放置した直後を「アイドル時」,MP3エンコードソフトベースのベンチマークソフト「午後べんち」と3DMark06を同時実行してCPUとGPUに負荷をかけ,最も消費電力の高くなった状態を「高負荷時」とする。AW6のテストに当たっては,バッテリーを取り外し,ACアダプタ駆動にした状態で実施した。

 その結果をまとめたのがグラフ6だが,結果は一目瞭然,AW6の圧勝である。「そもそも,ノートPCとデスクトップPCで消費電力を比較するのはナンセンス」という異論もあろうが,デスクトップPCからAW6に買い換えたとき,劇的に消費電力が下がるというのは,PCを購入するとき頭に入れておきたい。

グラフ6

場所を取らず,持ち運べるゲーム環境を実現 ゲームスタイルを大きく変えるノートPC

 以上,3Dゲームをプレイするうえで最も重要なパフォーマンスを中心に,AW6を掘り下げてきた。
 比較対象は,一昔前のスペックとはいえ,3GHzクラスのインテル® Pentium® 4プロセッサーにGeForce 6600 GT,メインメモリ1GBを搭載したデスクトップPC。まだまだ現役という人も少なくないと思われる仕様だが,AW6はそれより確実に高速だ。もはや,ノートPCが遅かったのは過去の話であり,ゲーマーにとっても,買い換えの対象としては,十分考慮に足る存在となっているのである。
 パフォーマンス最重視なのであればインテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT7200にメインメモリ2GB(1GB×2)モデル。コストパフォーマンスに力点を置くのであれば,インテル® Core™ 2 DuoプロセッサーT5500にメインメモリ1GB(512MB×2)モデルが,とくに魅力的な存在といえるだろう。

本体とACアダプタ。本体の天板はWebオリジナルモデル専用の「ピーコックブルー」を採用している

 また,実際にノートPCでゲームをプレイしてみると,「どこにでも持ち運べる」という可搬性がもたらす便利さが手放せなくなる。バッテリー駆動時間は2時間(※JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver1.0)による)で,本体重量は2.8kgだから,リビングで始めたゲームを自室の机に持って行くのは言うに及ばず,ベッドで横になりながらでも続けられる。また,旅行カバンの中に入れて持ち運べば,外出先ですらゲームをプレイ可能。これは,デスクトップPCには絶対的に無理な,ノートPCならではのメリットである。

 東芝ダイレクトPC by Shop1048では,全モデル送料無料のほか,期間限定の各種キャンペーンが頻繁に開催されており,ノートPCとしてはもちろん,“液晶ディスプレイが標準で付属する”PCとしても,AW6の買い得度はかなり高い。これからPCを購入するにあたって,スマートにゲーム環境を構築したいのであれば,AW6はお勧めの存在だ。

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