UEFA（ヨーロッパサッカー連盟）が決定する「UEFAランキング」の上位国，かつ各国リーグで上位を勝ち獲ったクラブチームで争う「UEFA Champions League」。そのチャンピオンシップに参加するリーグ/チームを実名で収録した，Electronic Artsのサッカーゲーム「UEFA Champions League 2004 - 2005」のデモ版が登場した。
　スポーツゲームといえば，EAの十八番ジャンル。ただ欧米では，ESPN Videogames（セガ＆Take-Two Interactive）の台頭により，熾烈なスポーツゲーム市場シェア争いが繰り広げられている最中。各スポーツジャンルの"独占販売権獲得勝負"の行方が，2005年以降のゲーム業界を賑わせそうだ。

　前述の通り，本作はUEFA Champions Leagueのオフィシャルサッカーゲーム。予備予選突破チーム，各国リーグ上位チーム，前年度チャンピオンリーグ優勝チームの計32チームで争われる，世界最高峰のリーグ（ワールドカップ以上に重要視する人もいるとか）をゲーム化したものだ。選手や競技場，決勝リーグの雰囲気まで，再現度にこだわって制作された，UEFAから唯一オフィシャルのライセンスを受けているタイトルである。

　本デモ版に収録されているのは，キャンペーンモードに相当する「The Season」。本来このモードは，"マネージャー"のキャラクターを作成し，サッカークラブと共に各地を転戦するというもの。そしてシーズン中に発生するさまざまなオブジェクティブ（目標）をクリアして，オーナーを満足させるという目的がある。
　ただし本デモ版では，マネージャーキャラクターのメイキングからチームフォーメーションの設定までが，すべて無効化されている。純粋にサッカーゲームとしてのシステムをチェックさせるための仕様のようだ。
　使えるチームは，プレミアリーグの名門クラブ「Chelsea」。「Bayern」を相手に，10分間で1ゴールを決めるというオブジェクティブに挑む。

　1チームのみ＆10分間という極めてガチガチのデモ版仕様ではあるが，FIFAシリーズ同様のプレイフィールはEAブランドならではだ。キャラクターの仕草や審判とのやりとりなど，サッカー選手のディテールは言うまでもなし。またオフサイド時，フィールドにオフサイドラインを表示して情報をシステマチックに見せるあたりは，テレビ映像さながらだ。カメラワークや効果音といった数々の演出を駆使して，プレイヤーと観客の両方の視点で楽しめるのが，このシリーズの一番の魅力なのだ。
　サッカー選手のフォルム自体が好きでたまらないという人は，ゲーム中に任意に使えるInstant Replay機能で，気になるシーンを静止させたりコマ送りしたりなどして，じっくり堪能するといいだろう。

　本作の製品版は，欧米で2005年2月4日に発売される予定。EAらしく，PC / Xbox / GAMECUBE / PlayStation 2の同時発売だ（マルチプラットフォーム対応タイトルのため，本作はデモ版の時点では，解像度を一切変更できない）。この手のゲームに興味のある人は，ぜひゲームパッドを用意して，プレイしてみてほしい。

 

 

■キー操作 【共通】 ゲームメニュー　Escキー 【オフェンス】 キャラクター移動　カーソルキー（Shiftキー押下でトリック） ロブパス/チップショット　A パス　S シュート　D スルーパス　W トリガプレイヤー走る　Q スプリント　E レシーバー操作　Z 【ディフェンス】 キャラクター移動　カーソルキー タックル　D スライディングタックル　A プレイヤー切り替え　S キーパーチャージ　W スプリント　E ディフェンダー操作　Q ■動作環境 OS：Windows 98/Me/2000/XP CPU：PentiumIII/700MHz以上 メモリ: 128MB以上 ビデオカード：VRAM32MB以上 DirectX 9.0c以降 （165MB） (C) 2005 Electronic Arts Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

 

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