「ファークライ」の開発で，一躍世界的に有名になったCrytekが，同社の技術を駆使した新しいデモを公開した。

　立ち上げてみると分かるが，これはゲームではなく，一見するとただのムービーである。ちょっとしたストーリーがあり，どうやら「ファークライ」の外伝的な内容となっているようだ。そのまま眺めている限り，本当にただのムービーとして終了してしまうのだが，このデモの本当の意味は別にある。
　デモの再生中，Spaceバーを押すことで再生を停止させられるが，なんとこのときマウスでカメラの操作と拡大縮小が可能なのだ。中心人物の二人がしゃべっているとき，部屋の背後はどうなっているのかなー？　とか，ガラスの向こうは大丈夫かなー？　なんてところをチェックできるのである（カメラ位置の移動はできない）。

　なお，本デモはATIとCrytekの共同開発で，ATI製ビデオカードでCryエンジンの力を試す（あるいはCryエンジンでATI製ビデオカードの力を試す）ためのデモ。にも関わらず，筆者のPCがGeForce 6800搭載だったため，画面写真などはすべてGeForce 6800で撮影したものを掲載してある。何か規格と異なる部分があるかもしれないが，ご了承のほどを。