― 体験版 ―
 
SWAT 4[英](ライブドア)
Text by Gueed

 

 FilePlanetで有料会員のみに公開されていた,特殊部隊シューティング「SWAT 4」のマルチプレイβテストクライアントが,一般(無料)会員向けにも公開された。SWATシリーズといえば,"敵を殺害する以外の目的"の設定された雰囲気重視のシングルプレイが特徴だが,現段階で試せるのはマルチプレイのみ。「Rainbow Six」や「Hidden & Dangerous」のような静と動のメリハリある特殊部隊シューティングは少ないだけに,期待しているファンもいるだろう。

 SWATシリーズは,米国のSWAT(Special Weapon And Tactics:警察機構内に設置された法執行機関)を題材としたタクティカルシューティング。プレイヤーは,SWATチームのリーダーとして,人質救出や要人警護といったミッションに挑む。
 SWATとは元々すべての行動を"法律の範囲内で"行う組織であり,ネゴシエーションなどをせずにいきなり容疑者を殺害することは少ない。この行動規範がSWATのゲームシリーズの特徴となっていて,シングルプレイにおいては,基本的に犯人を逮捕することを目的とする。この部分が,似た題材を扱うRainbow SixやH&Dと差別化できる部分といえる。

 公開されたマルチプレイβクライアントには,製品版に実装される三つのマルチプレイモードのうちの一つ"VIP escort"と,マップ"MP-Courthouse"が収録されている。
 このVIP escortは,ランダムに選ばれたVIP(要人。システムがSWAT側から指名)をめぐって競うモードだ。SWAT側は,要人を指定された場所へ連れて行けば,一方容疑者側は,要人を人質として捕らえて2分間保持,その後殺害すれば勝利となる。

 さてこのβ版,VIP Escortというポピュラーなモードだけに,キチンとチームメイトと連携をとってプレイすればそれなり楽しめるが,グラフィックスクオリティの平凡さ("雰囲気ゲーム"の一面もあるタイトルだけに,もう少し力を入れてほしい),また大部分のオブジェクトが接触不可なことで,シリーズのファン以外だと魅力を探すのに苦労する。
 そもそも,制限時間付きのラウンド制を採用しているのに,リスポーンし放題というのもイマイチ理解に苦しむ仕様である。さらに,サーバーブラウザの使い勝手が悪い,Vote Kickなどの本来あるべきマルチプレイモードの機能が欠けているなど,従来のタイトルが積み重ねてきたノウハウを無視するのは一体どういうことなのだろうか。このままでは,従来のSWATシリーズと同様,シングルプレイモードに期待するしかない。

 製品版の発売は,2005年4月の予定。このマルチプレイβを強く勧める理由はとくにないが,オープンβテストクライアントというより,無料のマルチプレイデモに近い扱いなので,気軽に試してみてほしい。

■シングルプレイデモ追加 2005年2月23日
 マルチプレイクライアントのリリースからしばらく間を置いて,特殊部隊タクティカルアクション,「SWAT 4」のシングルプレイデモがリリースされた。
 本デモ版に収録されているのは,Victory Imports Auto Centerという自動車整備工場を舞台にした人質救出ミッション。人質をとって工場に立てこもった容疑者を制圧し,同工場の整備士Gary Altmanを含めたすべての民間人を救出するのが目的だ。

 本作のシングルプレイモードはチームベースのシューティングであり,本デモ版でも「Rainbow Six:Raven Shield」のように,各隊員に細かく指示を出しながら工場に潜入することになる。ゲームの流れとしては,まずブリーフィングを行い,その後進入経路を選択(屋上から/地上からなど複数の選択肢がある),そして装備を選択して作戦実行へという感じである。
 隊員への命令は,まず命令を出す対象(チーム)を選んでから,右クリックで命令メニューを表示させてマウスホイールで細かな命令を選択する。雰囲気的にはRainbow Sixのリングコマンドと大差ないが,本作は敵勢力の武力での制圧よりも,"逮捕"に重きをおいているため,出せる命令が多く細かい。例えばドア前などでは,オーソドックスなOpen Flash Clear(ドア開閉→Flashbang投擲→クリア)のほか,ドアの向こうをディスプレイに表示する特殊な機器を用いて,部屋への進入前に作戦を立てたりということもできる。
 本作は伝統的に歩行スピードが遅く,ゲーム全体が割と"もっさり"としたプレイフィールである。ただコマンドインタフェースが秀逸であり,チームメンバーに次々を指示を与えながらプレイすれば,思ったよりスピード感が増し,さくさくと小気味良くプレイできるから不思議だ。

 本デモ版は,183MBと比較的コンパクトなファイルサイズだけにキャリアモードのボリュームの少なめ。ただQuick Mission Makerで容疑者や人質の数,また難度を設定してオリジナルのミッションも作成できるので,自分でいろいろなシチュエーションを作って長い時間遊び込める。この手の特殊部隊アクションが好きな人は,ぜひ挑戦してみてほしい。

 

【マルチプレイβクライアント】

 

【シングルプレイデモ】

 

■キー操作

ゲームメニュー Escキー
前後左右移動 W/S/A/D
左右覗き込み Q/E
歩く/走る切り替え Shiftキー
しゃがみ C
射撃 左クリック
射撃レート変更 X
リロード R
手錠 H
ズーム Z
フラッシュライト V
オブジェクティブ/スコア表示 B/O
チャット/チームチャット T/Y
コマンド対象チーム変更 Tabキー
コマンド表示 右クリック
クイックコマンド Spaceバー
Redチーム表示 Insertキー(またはNumpad1)
Blueチーム表示 Homeキー(またはNumpad2)
スナイパー表示 PageUpキー(またはNumpad3)

■動作環境

OS:Windows 2000/XP
CPU:PentiumIII or Athlon/1GHz以上
メモリ: 256MB以上
ビデオカード:VRAM32MB以上
DirectX 9.0c以降


(142MB/マルチプレイβ:FilePlanet)


(183MB/シングルプレイデモ)


 

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