同じくEA発売の「NASCAR Thunder 2004」と同様,10車種,2オーバルトラックという程良いボリュームに,適度な難度と,レースゲーム初心者にも十分オススメできるデモ版だ。
さて本作は,EA開発のNASCARシリーズとしては2作めで,Papyrus開発の「NASCAR Racing 2003 Season」や「NASCAR Racing 2002 Season」よりもアーケード寄りの設計だ。そのため,セッティング項目の多さとは裏腹に,走行フェイズに移るまでのまどろっこしさや高難度によるストレスがなく,シミュレータファンの中には拍子抜けする人もいるかもしれない。
ただ今作からは,キャリアーモードで「NASCAR NEXTEL Cup Series」「NASCAR Craftsman Truck Series」「NASCAR Busch Series」という3シリーズを収録しているため,モータースポーツファンにはそれなりの訴求力がありそうだ。
「MADDEN NFL」などのシリーズタイトルでノウハウを蓄積しているEAだけに,"レース"というイベントそのものへのスポットの当て方がうまい。レース前のセレモニーで行われる航空ショーや歌の披露など,米国でNASCARというイベントが大衆の間でどういった位置にあるのかといった雰囲気が伝わってくる。ローリングスタート前に低いカメラアングルで個々の車体を映していくようなカメラワークも,ブラウン管を通して見るものに近く臨場感がある。少しずつテンションが上がっていくのを感じられる作りだ。
ちなみに,本作ではテレメトリ(遠隔測定)による車体データも見られるとのことだが,残念ながらデモ版では無効。非常に気になるフィーチャーだけに残念だ。
本デモ版には,「NEXTEL CUP Series - 2005」の10車種/10ドライバーと,「Indianapolis Motor Speedway」「Kansas Speedway」という2種類のオーバルコースが収録されている。"マシンをブンブン振り回せるNASCAR"というコンセプトには賛否両論あると思うが,このカテゴリの間口を広げる役割として評価してもいいはず。まずは気軽に試してみてほしい。
なお製品版の発売は,欧米で2005年2月15日の予定だ。
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