― 体験版 ―
 
Juiced[英](THQ)
 

 

 日本はさておき,どうも海外の若者の間では近頃,日本のスポーティカーが一種のステータスとなっているようだ。日本車が大活躍するストリートレースを描いた映画「ワイルドスピード」が,大ヒットした影響だろうか。
 そんな風潮を反映し,欧米および日本のモンスターマシンを多数収録したイリーガルテイストなレースゲーム「Juiced」に,このたびオフィシャルデモが登場した。デモ版では3車種と1コース,そして一つのゲームモードを収録している。

 収録している車種はいずれもトヨタ車のスポーティタイプで,セリカ SS-1,セリカ SS-2,スープラの3種類。以前なぜかリリースされていたアンオフィシャル(?)なデモでは,現行モデルなのに名称がセリカ2000だったりと結構いい加減だったが,今回セリカは単にグレードで区別されている。
 ちなみにセリカSS-1は145馬力,SS-2は190馬力,スープラは280馬力(ターボ搭載型)のエンジンを搭載している。直線ならスープラだが,ストリートでは必ずしも馬力だけで勝負が決まらないのが面白いところ。

 ゲームモードは"Custom Race",カークラスは"Impact coupe"のみ選択可能。レースタイプは"RACE"のみで,これは一般車などが登場しない,ライバルカーとの正規レース。
 コースは"SAN RICARDO"という市街の周回ルートを収録しているが,スープラには相当狭く感じられる入り組んだコースだ。周回数,時間帯,天候,そしてライバルカーの参加台数も選択可能。
 レース自体はシンプルで,ほぼ唯一のギミックがニトロ。このニトロは,マシン選択時に改造を施す(MODを適用する)ことで使用可能になり,ノーマルのままでは使用できない。オプションでブラーをOnにすると,ニトロ使用時にブラー効果が適用される。正直「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」のブラーのほうが強烈ではあるが。

 500馬力のエンジンを積んでも重くて思うようにスピードが出せないのがアメ車なのに対して,小さいエンジンでも軽くて高性能で,バカみたいなスピードが出るのが日本車。おまけにハイパワーマシンとしては値段も信じられないくらい安く,ヤンチャなデザインもアメリカ人はむしろ大歓迎! という気質が影響していることだろう。

 なお,レースが始まるとボディのテクスチャが剥げてしまうという場合は,"JuicedConfig.exe"を起動してShadersなどをイジってみよう。(Kawamura)

■セカンドデモ追加 2005年3月24日
 トレンドも終盤に差しかかった感のある"ストリート系"のレースシム,「Juiced」のセカンドデモが登場した。
 このJuiced,2004年6月のファーストデモリリースからしばらく音沙汰がなかったが,その理由は,本作のワールドワイドの販売ライセンスを最初に獲得していたAcclaimが倒産してしまったためだ。その後,ライセンスはあらゆるパブリッシャの手を転々とし,最終的には米国のTHQが手中に収めた。そのあおりを喰ってか,"2004年内予定"の発売日も,つい先日2005年5月に延期されている。

 さて,パブリッシャも変わったが,ゲームのほうもファーストデモからガラリと雰囲気が変わっている。といっても,変わったのは画面インタフェースを中心としたもので,ブラー効果を伴って爆発的に加速する"ニトロ"を唯一のギミックとするゲーム性は同様。「ニード フォー スピード」よりもクルマに重量感が感じられ,路面をつかんでいるようなタイヤのグリップを感じられるのは本作ならではだ。同様の理由で,比較的安定してラップを刻めるというストレスフリーな設計も嬉しい。

 本デモ版では,収録コース「Downtown」を,夜間と昼間の二つのシチュエーションでドライブできる。操作可能な車種はスカイラインGT-Rのみ。始めに赤いスープラを駆るスキンヘッド「T.K.」と1対1の賭けレースを行い,そこで得た(得られない場合もあるけど)資金を元手にマシンをチューニングして多人数が参加するレースに参戦する。
 このマシンチューニング部分はファーストデモでは未収録である。序盤のみの収録のため,さすがに所持金が少ないので,比較的安価なボディカラーリングやスポイラー,ホイールなどのドレスアップパーツを中心にいじってみるといいだろう。(Gueed)

 

【ファーストデモ】

 

【セカンドデモ】

 

■キー操作

ゲームメニュー Escキー
アクセル/ブレーキ ↑ / ↓
ステアリング ← / →
リバース(バック) Endキー
ハンドブレーキ B
ニトロ 右Shiftキー
シフトアップ/ダウン +/−
視点切り替え V
後方確認 Spaceバー
カメラ左右回転 N / M

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:933MHz以上(2.8GHz以上推奨)
メモリ:256MB以上(512MB以上推奨)
ビデオカード:VRAM 32MB以上
DirectX 9.0c以降


(ファーストデモ / 133MB)


(セカンドデモ / 292MB)


 

 

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