「Elite Warriors：Vietnam」は，ベトナム戦争で数々の秘密作戦を行ったアメリカの特殊部隊SOG（Studies and Observations Group）をテーマとした一人称/三人称タクティカルアクション。「SOG」など軍事関連書籍の著者として有名な，John L. Plaster氏をアドバイザーに迎えて制作されたリアル志向の作品だ。 　「Elite Warriors：Vietnam」は，これまで「Line of Sight：Vietnum」や「Deadly Dozen」などバリュータイトルを手がけてきたnFusion Interactiveの作品で，本作も廉価タイトルである。しかし本作は海外の廉価版FPSにありがちな，投げやりな作品ではなく，安っぽいなりにしっかりと遊べる内容だ。

　本作の特徴は，マップ上にウェイポイントを設定して目的地までの移動を行う2Dモードと，特定のポイントをクローズアップして戦闘や任務を行う3Dモードに分かれていることだ。
　まずは2Dモードでスタート地点，目的地までのルート，脱出地点といったウェイポイントを設定し，移動を行う。このとき1日ごとに，敵との遭遇率が高まるのを覚悟で急ぐか，安全にゆっくり進むかといった移動速度を選べる。また夜間に休むか進むかの選択も可能で，兵士達の体調に影響を与える。敵と遭遇してしまった場合，または目的のポイントに到達すると3Dモードが始まる。

　3Dモードは，一般的なFPSと同じ。本作では4人のチームを率いて，マップ内のオブジェクティブ（目的）を達成していく。例えば補給ポイントなどは，ヘリが投下した物資の地点まで到達すればクリアで，敵が出てこない場合も多い。また敵パトロールと遭遇した場合など，不意に戦闘が始まることもある。
　目的地のポイントに入ると，かなり長いミッションが始まる。一応リアルFPSの部類だが，回復アイテムがあちこちに用意されていたり，ミッションに必要な装備（爆薬など）は現地調達できたりと，さほど難しくない作りだ。戦闘はそれほど緊張感はなく，敵のAIもあまり賢くない。

　デモ版では，"チュートリアル"と"キャンペーン"の一部，そしてマルチプレイで遊べる。キャンペーンはミッション1"TARGET MIKE-SIX"を収録しているが，これはマップ左上あたりにあるブルトーザーの黒アイコンが目的地。赤アイコンのランディングポイントからスタートして（4か所のどこでもOK），黒アイコンの場所で任務を達成し，再び赤アイコンのところへ戻ればいい。青ポイントでは補給が受けられる。
　マルチプレイは"MIKE-SIX"のマップで，最大32人参加のデスマッチとCO-OPが楽しめる。あまり盛り上がってはいないようだが，登場武器や人物モデルをいろいろと確認できるので，見ておくのも悪くないだろう。

 

 

■キー操作 移動　W / S / A / D 走る　Shiftキー 姿勢変更　C / X / Z 主/補助攻撃　左右クリック 装備選択　マウスホイール，PageUp / PageDown リロード　Enterキー グレネード　T 使う，拾う　E 捨てる　P マップ　M ズーム　B 隊員ステータス　@ 操作する兵士変更　Tabキー 「Hold Position」　H 「Follow」　F 「Hold Fire」　J 「Fire At Will」　G 「Attack Target」　R 「Single Soldier（Hold）」　Altキー 「Move To Point」　Ctrlキー 隊形変更　Y コマンドメニュー　Q コマンドモード　Spaceバー 一人称/三人称切り替え　V クイックセーブ/ロード　F5 / F9キー マルチプレイ情報　N 全体メッセージ　^ チームメッセージ　: 個人メッセージ　L ■動作環境 OS：Windows 95/98/XP CPU：PentiumIII/866MHz以上 メモリ：256MB以上 ビデオカード：VRAM64MB以上 DirectX 9.0c以降 （396MB）

 

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