本作を開発したIntroversion Softwareは,知る人ぞ知るSFタイトル「Uplink」の開発元でもある。Uplinkは,ハッカーがネット犯罪の依頼を遂行していくというもので,"ある程度コンピュータの知識を要求される"という,非常にコアゲーマー向きのタイトルだった。
同じように尖った感性で制作された「Darwinia」も,こう言っては失礼だが非常にピーキーというか,ゲームシステムと目的を理解するのに苦労する。
公式サイトの紹介を読む限りだと,本作の舞台は,天才エンジニア「Dr Sepulveda」が作り出したテーマパーク。そこには「Darwinians」と呼ばれる生物(というかプログラムというか)が棲息しており,彼らを通して遺伝アルゴリズムの研究が行われているという。そして,この世界(Darwinia)のオーバーランによって発生したウィルスを駆除し,Darwiniansの平和を取り戻すのが,プレイヤーの使命というわけだ。
ゲームの進め方は,まず「Squad」というユニット(兵隊プログラム)を雇って(起動して),ウィルスを攻撃させる。このウィルスを倒すと,Sprite(Darwiniansの魂?)を残すので,「Engineer」を雇ってその物体をControl Towerまで運ぶ。そうすれば,Spriteの数だけ,Darwiniansを復活させられるという具合だ。
非常に難解なテーマのためモニターの前で呆然とすることもしばしばあったが,ユニット雇用などのコマンドの入力を,いわゆる"マウスジェスチャー"で行えるというのは面白い。
ゲーム中にAltキーを押すと,画面に「TASK MANAGER」という円が表示される。そこに三角形を始めとした図形を描くことでプログラムを起動する仕組みなのだ。ダンジョンマスターの魔法アイコンを記憶するような感覚で,プログラムを覚えられるのである。
本作において,このマウスジェスチャーがゲーム性に関わってくるのかどうかは疑問だが,最近のタブブラウザの標準インタフェースともいえるこのシステムは,今後さらに多くのゲームが搭載することになるのではないだろうか。
本デモ版には,チュートリアルを含むゲームの序盤1ステージが丸々収録されている。ロードマップによれば,本作はこの先,Linux版やMacintosh版のデモもリリースされる予定だ。製品版は,Webサイトでのオンライン販売とショップでのパッケージ販売の両方が行われる。いずれも2005年3月4日に発売される予定だ。
ファイルサイズは極小,必要動作環境も非常に低いので,スクリーンショットを見て知的好奇心のそそられた人は,一度試してみることをお勧めする。
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