史実に沿った兵器(ユニット)が10勢力合計で1000種類以上登場する,兵器に進化/改良ルールが用意されているなど,普通の意味で二次大戦モチーフの作品らしい特徴を備えるほかに,核兵器や神風特別攻撃(特攻)がルール化されている,日本軍キャンペーンが,「学ばざる軍隊」というあり方の原点になった張鼓峰事件(1938年)から始まるという,飛び道具満載の作品だ。
デモ版ではマレー半島上陸作戦の序盤10ターンがプレイ可能だ。このゲームでは1日=6ターンなので,作戦初動の2日間弱に該当する。輸送船を浅瀬に移動させてユニットを揚陸,コタ・バルをはじめとする都市や基地,飛行場を占領するのがとりあえずの目標となるだろう。
部隊の揚陸には,輸送船を選んでメニューを開き,積載された部隊を選択すればよいのだが,このとき気をつけたいのが地形と天候だ。揚陸は浅瀬でのみ可能となっており,また,嵐などの荒天下では実施できない。天候と時間帯がユニットの行動に大きな影響を与えるのも,実は本作の大きな特徴である。なお,占領した陸軍/海軍基地では自軍ユニットが生産可能になる(!)ので,序盤に押さえるのが本来のセオリーだが,デモ版のターン数では実際に生産したユニットを活用するところまでは行けないので,こちらはさほど気にする必要ないだろう。
マップ設定画面にある,[生産]タイプのドロップダウンリストには,大日本帝國・米国軍・英国軍・ソビエト軍・中国国民党軍・中国共産党軍・濠洲(オーストラリア)軍・仏軍・蘭(オランダ)軍・印(インド)軍が用意されているが,デモ版で選べるのは大日本帝國・英国軍・印軍のみだ。BGMについても同様で,参戦陣営数を増やす/減らすこともできない。ただし,思考ルーチンの作戦方針は[侵攻重視][防御重視][攻防均衡]のいずれかに設定できるので,切り替えて敵の行動を見てみるのもよいだろう。
2005年1月28日に発売されたばかりのタイトルでもあり,どんな作品なのか気になっている人はぜひこのデモ版をプレイして,ルールや雰囲気をつかんでみてほしい。
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