その圧倒的なデータ量で，コアなファンの心をしっかりとつかんでいるサッカークラブ運営ゲーム"Championship Managerシリーズ"（以下，CMシリーズ）。その最新作，「Championship Manager 5」（以下，CM5）のデモ版が登場した。ゲーム開始から6か月先までのプレイとなるが，それ以外の制限はほとんど無いというのが嬉しいところだ。

　CM5の開発は，Beautiful Games Studiosが担当している。以前の開発元であるSports Interactive（以下，SI）は，「こちら」でお伝えしたとおり"Championship Manager"という名前の使用権を持っておらず，「フットボールマネージャー2005」（以下，FM）を開発している。過去のデータはSIが保有しているため，CM5は単純な続編ではなく，一から制作された作品である（はず）。ゲームのデキが気になるのはもちろん，ほぼ一大勢力であった海外サッカークラブ運営ゲーム界が動き出したという意味でも，ファンにとって注目のタイトルだ。

　プレイヤーが世界各国のサッカークラブの監督になり，選手を育成し，戦術を練り上げ，勝利を目指すのが主な目的の本作。当デモでは，ゲーム開始時にイングランド，イタリア，スペインなど14か国（38ディビジョン）が選べる。ほかにも何か国か表示されるが，選択はできない。残念ながら日本のJリーグもその一つだ。
　ゲーム内で扱うデータは，以前のCMシリーズよりも細かくなっていて，フィールドプレイヤーに振られているステータスの種類は39。また各ステータスの数値も前作では最大値が20だったのに対し，今作はなんと100に！（20にも設定可能）。戦術も270（縦18×横15）に区切られたピッチに選手を配置できるなど，これでもかというくらいカスタマイズが可能だ。
　ちなみに，日本人選手もしっかり実名で登場するのだが，デモ版だからだろうか，ヴィッセル神戸の所属選手が3人（外国人選手と三浦淳宏だけ）だったりする。

　重いゲームとしても有名だったCMシリーズだが，デモ版を触った限りでは，かなり改善されているようだ。試合経過を表示する2Dピッチは影つきになっていて，"おはじきがサッカーボールをはじいている"ようにも見えるが，ボールが飛んだときの高低差はうまく表現できている。
　ただ，セットプレイのたびにフォーメーションをキチっと直すのはちょっと機械的。キーパーが飛び出すか飛び出さないかに迷ったり，ボールと無関係のところで味方DF同士が重なり合ったりと不思議な部分もあったものの，CMシリーズのイメージをつかむのには十分なボリュームなので，海外サッカーファンなのにまだ体験していない人は，いますぐダウンロードしてみよう（ちょっとした選手名鑑としても使えたり）。

 

 

■キー操作 マウスのみ ■動作環境 OS：Windows 2000/XP CPU：PentiumIII/700MHz以上（Pentium4/2GHz以上推奨） メモリ: 256MB以上（512MB以上推奨） ビデオカード：VRAM4MB以上 （75.2MB） Championship Manager 5 (c) Eidos Interactive 2004. Developed by Beautiful Games Studios. Published by Eidos Interactive Limited 2004. Championship Manager, Eidos and the Eidos logo, are registered trademarks of the Eidos Group of Companies. Beautiful Games Studios and the BGS logo are trademarks of the Eidos Group of Companies. All rights reserved. adidas and the adidas logo are registered trademarks of ther adidas-Salomon group, used with permisson. Roteiro is a trademark of the adidas-Salomon group, used with permission.

 

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