― 体験版 ―
 
ブルーフロウ(工画堂スタジオ)
Text by Guevarista

 

 2005年3月4日に発売された,工画堂スタジオのSFリアルタイムストラテジー「ブルーフロウ」の体験版をお届けする。
 本作は,同社"パワードールシリーズ"の入門的タイトルと位置づけられるキャンペーンタイプのストラテジーゲームで,登場する兵器は人型巨大ロボットの「パワーローダー」,ミッションブリーフィングと装備設定/部隊編成を済ませた後に戦闘に入るという流れも,"パワードールシリーズ"と同様だ。ただし,戦闘のシステムは「パワードール4」のセミリアルタイム制でなく,むしろ「RASETSU 2〜羅刹 弐」のものを引き継いだ,純然たるRTSとなっている。
 宇宙に進出した人類が多くの植民惑星を持った25世紀,地球政府と,地球政府の支配に反感を持つ惑星連合の間に勃発した戦争が本作の背景となる。そこで活躍する,女性隊員のみで構成された広報部隊(実は精鋭特殊部隊)と,ひょんなことからその部隊に加わって戦うことになった主人公の少年の,戦争と日常を描き出す。戦闘ステージの合間に展開されるストーリーは,ロボットヒーローアニメライクな少年の成長物語を軸とし,女性隊員達とのフルボイスの掛け合いによって賑やかに,ときにシリアスに進んでいく。
 戦闘はレーザー兵器や火器を搭載可能なパワーローダーによる火力戦を主体としつつ,視界の確保と電波妨害が任務の電子戦型ローダー,味方機の修理や設置型の武器/センサーの扱いが可能な工作型ローダー,敵の攻撃を無効化するシールドを展開可能で接近戦に強い白兵戦型ローダーなど,個性的な機体も登場する。各戦闘ステージではこれらを活用して出会う敵を撃破しつつ,拠点防衛や敵基地への潜入,撤退後衛などさまざまなミッションをこなす。

 体験版でプレイできるのは,シナリオ1およびシナリオ3。間に入るシナリオ2およびシナリオ4については,ストーリー/イベント部分と部隊編成のみ試せる。また,オープニングムービーは収録されておらず,BGMおよびキャラクターボイスは製品版より低いクオリティのものとなっているが,作品の雰囲気を掴むにはまったく支障ないレベルだ。
 シナリオ1「シークワンズフォーチュン」は,操作説明を兼ねたチュートリアルステージで,移動モードや攻撃手段,砲撃支援要請,施設の占領と利用などが一通り覚えられる。
 シナリオ3「プランダー」では電子戦型ローダーと工作型ローダーも利用可能で,本格的な戦闘が試せる潜入ミッションとなっている。敵のユニットや監視塔の視界に入らないよう注意を払いつつ敵の基地に侵入するのだが,一つ覚えておきたいのは,基地の外壁を壊す場合,たとえミサイルやグレネードランチャーを使っても,別に物音で敵に気付かれるような心配はないということ。無理にレーザー兵器や白兵攻撃のみに絞らなくても大丈夫だ。
 なお,この体験版ではプレイのセーブ/ロードも可能で,セーブデータはそのまま製品版に引き継げる。試してみてプレイ内容や雰囲気が気に入ったら,製品版で続きを楽しむのもよいだろう。

 

 

■キー操作

※基本操作はマウスで行います
戦闘中の小隊選択 F1〜F8キー
戦闘中の全ユニット選択 F9キー
戦闘中の攻撃カーソル表示 Ctrlキー
戦闘中のユニットグルーピング Ctrlキー+0〜7
戦闘中の時間停止 スペースキー
戦闘中の「出撃リスト」開閉 L
戦闘中の「コマンドパネル」開閉 P
戦闘中の「システムウインドウ」表示 Escキー
コマンドパネルの行動停止 S
コマンドパネルの選択解除 Deleteキー
コマンドパネルの通常モード指定 A
コマンドパネルの警戒モード指定 G
コマンドパネルの防衛モード指定 D
コマンドパネルの白兵攻撃指定 C
コマンドパネルのローダー固有機能指定 X

■動作環境

OS:Windows 98SE/Me/2000/XP 日本語版
CPU:PentiumIII/800MHz以上
メモリ:256MB以上
ビデオカード:VRAM 8MB以上
DirectX 7以降


(136MB)


(C)2005 KOGADO STUDIO,INC.

 

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